インフラとしてもエンターテインメントとしても、重要な音

article image 1

SEとして音響設備の提案、設計、納入を担当しています。スタジアム・アリーナのような大規模施設やホール・体育館のような公共施設など、さまざまな「現場」を支えるべく、日々取り組んでいます。

たとえば、スタジアムで選手インタビューをする場面を想像してみてください。もしもそこに音響設備がなかったら、観客はインタビューの声が聞き取れなくなってしまいます。日常ではあまり意識をしていないけれど、なければ困ってしまう。そういう意味で、音響設備には確実に情報を伝達するというインフラ的な要素があります。

一方、プロスポーツの現場では、選手のプレーだけでなく、映像・音響・照明などを用いた演出が観客を沸かせています。映像や照明とともに、音響設備も充実させることで来場者の満足度を向上させたい。そういう需要も高まってきています。

あるときはインフラとして、またあるときはエンターテインメントとして、「音」という要素を通し、さまざまな場面でお客様の現場を支えることが、この仕事のおもしろさです。

目指すのは、会場でしか味わえない特別な体験

article image 2

音響設備は、施設の規模や用途などに応じて、スピーカーの位置や角度といったさまざまな要素を適切に設計し、施工後に意図したものとなるように音響調整を施します。音響設備にはインフラ的な要素があるため、「適切な音響設備」を実現することは不可欠です。その上で、これからの私の目標は、施設の「個性」としてアピールポイントになり、来場者が足を運んだからこそ得られる経験につながるような、付加価値の高い音響設備を実現することです。音響設備がエンターテインメントの一翼を担うことも一つのありかたですし、でもきっとそれだけでもない。10年・20年後も見据えた音響設備の“あるべき姿”とは何か?を意識するようにしています。

音響設備をより充実させることで、「その施設に足を運んだからこそ味わえる感動」を体験していただきたい。われわれの直接のお客様である施設所有者や運用者にとっても来場者の満足度を向上させることは重要ですし、より良い循環がつくれるようお役立ちできればと思っています。

※Panasonicはオリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーです。

今後の展望

article image 3

ここ数年で「一人ひとりや組織、会社が今後どのようにあるべきか」などを話す機会が自然と増えてきたように感じます。もちろん一朝一夕で結論が出るような話ではありませんが、前向きに仕事に取り組めるひとつのモチベーションにつながっていると感じます。

私もさまざまな現場の音響システムの設計や納入を通して、自分自身が経験豊富なエンジニアとして成長するとともに、会社としても音響に関わる事業をより豊かなものにしていけたらと思っています。

私の働き方

article image 4

働き方としては、リモートワークやフレックス制度を積極的に活用しています。仕事上でのこだわりは、ルールやセオリーをきちんと学んでベースとしつつ、単なる模倣や丸投げなどにならないよう、自分だからこそできる仕事が少しでもつくれるように心掛けることです。