お客様の期待を具現化させていく
システムエンジニアの仕事は、お客様の課題解決(ソリューション)となるシステムを提供することです。これまでは単にIT化することがお客様の課題解決につながるケースが多かったように思いますが、最近は問題が複雑化しており、どうしてよいかわからないお客様が増えていると感じます。
私がいま関わっているプロジェクトでは、漠然とした問題を抱えているけれど課題が明確になっていないお客様に対し、「その課題は何でしょう」というところからご一緒させていただきます。経理と一緒にお客様の財務諸表等を見て「実はこういう状況ではありませんか?」というお話をすることもあります。課題や問題についての仮説をお話することで、見えていなかったさまざまな問題や取り組むべき課題が浮かび上がってくるのです。お客様の業務を理解するために、社内のさまざまなプロフェッショナルたちと、実際にお客様の現場へ伺い、何日も行動を共にすることもあります。
協働によって、日本の経済活動を発展させる
現在、大手運輸業のお客様とパナソニックで協働しているプロジェクトがあります。お客様が行う労働集約型のビジネスモデルは、人手が足りないと運用できません。そこで、パナソニックの工場で行われている生産管理の手法をアプローチの一つとしてご提案しました。「この作業を行うには何秒必要」ということを標準化しているのですが、それをお客様の現場にも適用し、「この作業には何秒かかるので、それが何千何万だとこのくらいの時間になる」ということを明確にするのです。それをもとに本当に必要な作業人員数の割り出しや、自動化の代替え案をご提案します。
日本の経済を支える物流は、近年さらに重要性を増しており、今後もさらなる発展が期待されます。しかし、少子高齢化が進む中、このままの状態では、物流業界は非常に厳しい状況に立たされてしまうと思います。大手運輸業のお客様とわれわれとの協働プロジェクトは、この問題に対し、ともに真正面から挑み、発展を目指すものです。
今後の展望
2022年4月に新体制へと移行し、“現場プロセスイノベーション”がより加速すると期待しています。いまはまだ社内に眠っているさまざまな現場力をお客様に提供できる機会が増えることを楽しみにしていますし、私もそれを実現できるよう、活動していきます。
今回のプロジェクトでも痛感していますが、システムエンジニアが関わる仕事では、システム開発以外にもさまざまなスキルが求められます。これまで、SEとしてのキャリア形成を軸としていましたが、今後はほかの軸も模索してみたいです。プロフェッショナルとしてもう一つ強い軸をつくりたい。パナソニック コネクトでは、その機会を得られると思うので、新しいキャリアモデルの体現者となれるよう活動していきたいです。
私の働き方
コロナ禍以降、リモートワークを基本としています。昨年、都内から葉山に引っ越して私生活を充実させました。歩いて5分で海です。美しいサンセット、正面には富士山、絶景を眺めながらボーッとすることも。