対話する姿勢と柔軟なキャリア形成ができる環境が決め手に

高専、大学と、無線や携帯電話の電波に関わる研究を重ね、海外での研究発表なども経験した瀬尾 高徳。瀬尾はそれらの経験を活かして無線や携帯電話に関する仕事に就きたいと考え、就職活動をスタートした頃は、携帯電話会社やテレビ局を志望していました。

瀬尾 「でも、そういった会社は面接も必要なことを先方が事務的に聞くだけで、あまり入社後のイメージが湧きませんでした。一方、モノづくりも好きだったので、無線に関する製品を作っている会社も見ていきました。その中で、OKIに出会ったんです」

OKIについては「プリンターを作っている会社」といった程度の認識でしたが、調べていく中で無線関係の製品もいろいろと手掛けていることを知り、次第にOKI に興味を持つようになります。

瀬尾 「決め手になったのは、リクルーターの方が入社後のことや採用に関する相談を親身になって聞いていただけたことです。エントリーシートの添削や面接の練習などもしてくれ、非常に丁寧にサポートしてくださってありがたかったです。また話を聞くと、OKIは入社後のキャリアも柔軟で、開発の経験を積んでからSEになったり、他部署に異動したりしている人も多い。さまざまな業務を経験できそうなところにも魅力を感じました」

面接でも、瀬尾の話に耳を傾けて対話をしてくれようとするOKIの担当者の姿勢から「ここで働きたい」という気持ちが高まっていきました。その後、無事に採用試験を突破した瀬尾は、OKIに入社。開発・設計の道を歩み始めます。

知識と経験不足に直面。勉強会に積極的に参加し、必死で勉強した1年目。

学生の頃から「大学で勉強してきたことを活かしたい。もっと深めていきたい」と考えていた瀬尾は、無線に携わる部署を希望。入社までの期間に無線に関する資格を取るなど、準備もしっかり進めていました。その甲斐あってか、最初の配属はインフラ系の無線機の設計でした。製品設計の一部分を担当し、先輩に教わりながら仕事を進めていきましたが、瀬尾はそこで学生時代との違いを目の当たりにします。

瀬尾 「大学時代はモノづくりというよりも、すでにあるものを使って実験して、そこから理論を組み立てていくような研究でした。そのため、入社してから実際に手を動かしてモノを作る経験をすることで、自分には足りないことがたくさんあることが分かり、最初の1年は本当に苦労しました。先輩たちの言っていることが全然わからないこともよくありましたし、今まで勉強してきたことだけでは対応できないことばかりでした。実務と自分の知識や経験とのギャップに苦しみましたね」

そこからは、勉強の日々が続きます。本を買って勉強するのはもちろん、社外の勉強会やセミナーにも積極的に参加。社内の技術者が集まって意見交換する場にも、積極的に足を運びました。

瀬尾 「OKIでは、業務時間内であっても仕事に必要な知識を得るためであれば、社外のセミナーなどにも積極的に参加できるので、無線機やアンテナの設計に関するセミナーや、メーカーが実施しているトラブル対応についての勉強会など、役立ちそうなものにはいろいろ参加しました。そういったことを積み重ねて、3年目くらいから先輩たちが言っていることや技術、ノウハウなどもある程度わかるようになり、自分の意見も言えるようになっていきました」

仕事は一人ではできない。開発・設計にも欠かせないのはコミュニケーション

自習と実務での経験を重ね、4年目からはETCなどの交通系システムの開発に携わるようになった瀬尾。開発の一部分だけを担当していたそれまでの業務から、使う部品や構成などを設計から考えて進めることが求められるようになります。

瀬尾 「自分で一から考えてものを作れるのは、かなりやり甲斐を感じます。うまくいかないことの方がまだ多いのですが、対策や解決案を考えたり、実機を動かして試してみたりしながら進めていくのは面白いですね。大変なのは、設計の仕事はSEや生産部門などの他部署の方や社外の方などいろいろな人と関わるので、それぞれから違う意見が出てきたり、日を追うごとにやり方が変わっていったりすること。1回作ったことでもやり直しになるなど、自分の思う通りに進まないこともよくあります」

他部署の方との意見交換や社外の方々との調整を通して、瀬尾は、「こういう言い方をすれば伝わる」「分野外の人にはこう言ったほうがわかりやすい」など、コミュニケーションの方法も考えるようになりました。

瀬尾 「気をつけていたのは、相手の話をよく聞いて、相手の意見は否定せずに自分の思ったことは伝えること。なかなか難しいですが、そのようにして技術的な議論もできるようになってくると、自分が間違っていたら指摘してもらえるようになるのでありがたいですね。意見交換の場は、開発において非常に大事だと思っています」

もう一つ、大事にしているのは「約束をしっかり守ること」。当たり前のことですが、自分が遅れることで、その後の工程にいる方々のスケジュールが狂ってきたり、最終的に出荷が遅れたりもしかねない。チームで動いていることを強く意識している瀬尾ならではの心がけです。

瀬尾 「OKIでは、納期前や時間に余裕がない時でも、先輩や周囲の方々が時間をつくって話を聞いてくれるなど、チームでの支え合いを感じることがよくあります。一人では絶対間に合わないと思うような時も、周りのサポートがあってなんとか今の仕事ができています。だからこそ、約束はしっかり守る。そうやってお互いの信頼を築いていくことは意識しています」

スキルアップするためのヒントや機会を提供してくれ、指摘やアドバイスをくれる先輩がOKIにはいます。そんな環境の中で、瀬尾は設計士として着実に成長しています。

目指すはプロジェクトマネージャー。そのために必要な知識と経験を吸収

入社6年目の今、瀬尾はこれからのキャリアプランを少しずつ描き始めています。

瀬尾 「今はまだ勉強不足なところもあると感じているので、あと数年は、いろいろな業務に携わって経験を積んでスキルアップしていきたいですね。その上で、プロジェクトマネージャーのような周囲の人を動かしていくスキルも身につけていけたらと思っています」

そのために、今関わっているプロジェクトのプロジェクトマネージャーを見て、いい部分を吸収しつつ、「自分だったらどうするか?」と思考する毎日です。

瀬尾 「人がたくさん関わると、それぞれ自分の考えがあって、自分なりの意見をぶつけてきます。それらをどのように汲み取っていくのかは、先輩の姿を見てどんどん勉強していきたいと思っています。目下の目標は、今私をサポートしてくださっている先輩たちです。後輩が入ってきたときに、私がしてもらったようにサポートしたり意見したりできるようになりたいと思っています」

いずれ周囲を巻き込んで仕事を進めていけるようになるため、瀬尾は開発の仕事だけにこだわってはいません。

瀬尾 「社内だけではなく、社外の方々と一緒に進めるような仕事も経験できたらと思っています。“フィールドエンジニア”と呼ばれるような、技術力を活かして営業活動を支援するような役割にチャレンジしてみたいです。お客様が抱えている課題に対して、ただ『これがいいですよ』と勧めるのではなく、開発の経験、技術的なことを理解した上であれば、よりお客様にとっても、OKIにとってもプラスアルファの提案ができるのではないかと思っています」

入社当時は、大学で専攻していたことを活かし、深めていきたいと思っていた瀬尾ですが、OKIでの6年の経験を重ねていく中で考え方も変化してきています。

瀬尾 「入社当時は、プロジェクトマネージャーの仕事なんて知らなかったですし、専攻していた無線の分野を突き詰めていきたいと考えていました。設計という仕事は、一人で黙々と進めていくと考えていましたが、実務を経験していく中で、人との関わりも避けて通れないとわかり、また違った視点で開発や設計に対する興味が出てきました。

専攻を活かすこと自体は良いことだとは思うのですが、そこだけに拘ってしまうと、仮に『無線事業から撤退します』となったら何もできなくなってしまう。何が起こるか誰も分からないですから、さまざまなことに興味を持って、専攻に関係なく、まずは調べて情報に接してみることは大事だと実感しています。興味の種をまいておけば、何か新しいチャレンジをするときのきっかけになるかもしれません。これからも、もっとアンテナを広げて、いろいろな情報・知識を吸収していきたい思っています」

経験を重ねることとで視野が広がり、少しずつキャリアのビジョンが見えてきた瀬尾。プロジェクトマネージャーとして活躍する瀬尾の姿を見られるのも、そう遠くないかもしれません。