社会的影響力が大きい「メーカー」という仕事

人が働くモチベーションはさまざま。職種や業界にこだわる人もいれば、社内風土を重視する人もいます。

2016年に入社し、2020年4月からは関西支社で鉄道市場の営業を行う瀬尾。彼の就職活動の軸は、社会貢献性の高い事業に携わることでした。

瀬尾 「働くモチベーションとなるものが何かと考えたら、『人に影響を与えたり、ありがとうと言ってもらえたりする仕事』というところに行きつきました。その視点で考えたときに、最初は電力やガスといった生活の基盤に関わるようなインフラ系の企業が候補に挙がりました。

ですが、視野を狭めないためにも会社説明会は業界を絞らずにいろいろな企業の話を聞いていました。メーカーも社会的な影響力は大きいと感じている中でOKIに出会って。

目には見えないけど社会を支えている企業があるんだ、と率直に思いましたし、金融業界、鉄道業界など、さまざまな業界に対し、社会にとってなくてはならないものをたくさん提供している企業だとわかり、興味を持ちました」

選考を通して瀬尾は、事業内容だけでなく、面接官などの社員の雰囲気や人柄が自分に合うのでは?と感じ始めていました。

瀬尾 「自分は穏やかで、先入観を持たず、来たものを受け入れるような性格です。そこが面接官と共通していたのか、『自分はこういう人間です』と話したときに熱心に耳を傾けてくれていると感じたんです」

こうして、悩むことなくOKIに入社を決めた瀬尾。入社後には、入社前のイメージをいい意味で覆され、自社の製品が実社会で役立っている感覚も日々感じていました。

瀬尾 「歴史のある企業なので、正直、伝統を大事にして、新しいことはやっていないイメージがありました。ですが、入ってみると、研究開発部門で常に新しい技術を追求していて、いい意味でギャップを感じました。

また、入ってみて思うのは、日常で街を歩いているとOKIの製品を目にする機会が多いということ。その度に、本当になくてはならないものをつくっている会社なんだと感じて、自慢したくなりますね(笑)」

お客様から十分にヒアリングし、社内各所を巻きこんで出来た新規提案

最初の配属は製造業向けの営業。来るもの拒まずの姿勢で働く瀬尾は、与えられた場所で何をすべきか考え、丁寧に仕事をこなしていきます。

瀬尾 「最初は、元々お付き合いのある企業様への提案が多かったです。しかし既存のお客様への営業といっても、決まったものを決まった数売るのではなく、新しい困りごとを見つけてきて、今までにない領域で新しい取り組みができないかを考えてご提案します。

お客様のことを知らないと、課題のヒアリングはできないですし、自分の提案とかみ合わなくなるので、難しさはありましたね」

慣れないうちは先輩の商談に同行した際に製品について学び、お客様との話の進め方なども習得。時には資格試験を受験し、製品に関する知識を得ていきました。そんな中、ある製造業のお客様にヒアリングしたときのこと。OKIがこれまでに納入実績がない分野から課題を聞くことができ、お客様に提案の機会を頂いた経験が彼の自信となります。

瀬尾 「当時担当していたお客様が所有する工場はとても広くて。モノを運ぶためのトラック等車両の出入りも多く、IoTを活用して道路状況(通行制限等)の把握・伝達を効率化したいという思いがありました。こんな解決方法はどうだろうと仮説を立て、他の部署が担当するお客様への導入事例をヒントにシステムをご提案しました。

お客様に新しい取り組みをどこまでご理解いただけるかわからなかったのですが、今まで関わりの無かった社内部署に協力を仰ぎ提案できたことは印象に残っています」

システムを導入の提案を進めるためには、お客様の同意を得るだけでなく、社内の各部署と連携して進めていく必要があります。この経験が、「円滑に提案を進めるためには何が必要か」ということを、これまで以上に考えるきっかけにもなりました。

瀬尾 「技術者も製造業だけを担当しているのではなく、それぞれ担当するお客様がいいます。なので『こういうお客様で、こういう課題があって、こういう方向に持っていきたいと思っています』という話をしても、すぐに理解してもらえるわけではありませんでした。

大規模な提案であるほど、社内で関連する部署は多くなるし登場人物が増えるので、『誰にどんな話をすべきか』という判断が難しかったです。ただ思い悩んでも前には進まないので、電話やメールだけでなく、まずはその人の席まで行って、直接相談させてもらうなど伝え方も工夫しました」

瀬尾は3年の経験を積んだところで、2019年に関西支社へと異動。2020年4月からは製造業向けから鉄道市場への担当変更となりました。

専門知識がなくても、できることをやろう。入社時から貫く営業としての姿勢

鉄道市場への営業はこれまで経験のない領域であり、まずは業界や製品理解に努めていきました。

瀬尾 「それまでは、機械・モノといったハードウェア系の提案が多かったのですが、今はソフトウェア系という、経験したことのない提案をしています。提案の進め方についても実践しながら勉強していますね。

市場が変わると、社内の関係部署も変わります。今まで連絡をとったことがない人と関係をつくって話を進めないといけないので、まだまだ学んでいる途中です」

そんな瀬尾は入社当時から、営業としてお客様と接する際、大切にしていることがあります。

瀬尾 「簡単なことですが会うときにはしっかり挨拶をする、ハキハキと話す、目を見ながら話をする、などですね。大したことではありませんが、常に意識しています。入社して先輩の商談について行っていた頃、技術的な話や専門的な話は全然理解できなくて、発言できずにいました。その中でも「何か自分にできることをやろう」と考えて意識し始めました」

その意識を持ち続けた結果、お客様から彼への信頼につながっています。さらに、どんな環境、どの仕事でも、働くことに対するモチベーションを実現できる環境がOKIにはあると瀬尾は感じていました。

瀬尾 「正直、首都圏支社から関西支社へ異動したことで、職場環境は大きく変化しました。関西の方が人数も少ないですが、その分コミュニケーションが活発でチーム間の情報共有も盛んです。職場環境の変化はあっても、仕事の根本の進め方は変わらなくて。

自分自身、新しい提案や新しい分野の開拓など、誰もやったことのないことをやりたいという思いは持っていました。モノに縛られずに仕事ができているので、自分の思いとOKIの環境はマッチしていて、すごくやりがいがありますね」

これまでOKIがやってきたことを土台に、自分ならではの経験も生かしたい

昨今は、鉄道市場でも社会情勢の変化に合わせて新しい様式が求められています。その中で今、OKIが何をすべきなのか、自分には何ができるのか、瀬尾は考え続けています。

瀬尾 「人々の生活スタイルや社会が変化していく中で、鉄道会社さんが取り組まれている『安心安全を保つための活動』に対して、その時々で当社として何ができるかは考えなければなりません。今までOKIとしてやってきたことを、自分もやっていくのはもちろん前提にあります。

それ以外にも、自分自身が製造市場で経験してきたことなどを転用して、鉄道市場や他の市場でも生かせるような工夫をしていきたいと思っています」

瀬尾は営業職にやりがいを感じ、今後も続けていきたいと考えています。その理由は、「やったことのないことをやってみたい」という好奇心です。

瀬尾 「直近では鉄道市場の担当をしっかり務めることですが、将来的にはもっといろいろな市場を経験したいという目標はあります。OKIは扱う商材が幅広いので、特定の業界に縛られずにお客様と話ができます。決まったモノを売る営業よりもスキルアップにつながると思うので、市場には拘らずチャレンジしていきたいですね」

就職活動の際、「社会貢献性」という軸で活動していた瀬尾は、業界を絞らなかったことで視野を広げることができ、結果として、今でも「いい選択だった」と言える出会いをしました。

瀬尾 「周りは業界を絞って就職活動している人ばかりでしたが、自分が何をしたいのか、自分がどういう会社に合っているのかを確かめるためにも自分は絞りませんでした。だからこそ選択肢も広がりましたし、いい選択もできたなと感じています。今後就活をする方も、選択肢を絞らずに就活に臨んで、後悔のない選択ができる人が増えたらいいですね」

「OKIって、知らない人は知らないけど、意外と身近にある会社」だと語る瀬尾。身近なところから社会全体を支えるOKIの営業担当として、彼は今後も社会貢献を胸に、新しい道を切り開いていくでしょう。