みんなそれぞれに、光るものを持っている──ふたりの入社のきっかけ

▲同期入社の名和 真也(左)と高橋 海渡(右)

初めて同期に会ったとき、それぞれが幅広い個性とバックグラウンドを持つことが印象的だったという名和と高橋。異なる人生を歩んできたふたりはいかにして出会うこととなったのでしょうか。

名和 「幼少期を海外で過ごし、帰国の度に日本の食事のおいしさや治安の良さを感じていました。現地の友人にもよく日本のことを聞かれ、やっぱり自分は日本人なんだな、と。そして、日本の発展に貢献できるインフラ企業で働きたいと考えていたなか、島国である以上海運は欠かせないと思ったんです」
高橋 「なんか壮大だな(笑)。私は大学のアカペラ講演の時、知らない方から『とてもよかった』と声をかけて頂いたことがきっかけでした。見知らぬ方にも感動を届けられたことが嬉しくて、世界のより多くの人々にインパクトを与えられる仕事をしたいと思った結果、海運に行きついたんです」
名和 「きっかけから全然違うね(笑)。私の場合、最終的な決め手は人の良さでした。OBOG訪問の依頼をした時に、全員から返信を頂けたのは郵船だけで。ただそれだけの話なんですが、良い人が多そうだな、と思った事を覚えています」
高橋 「私はセミナーを通して船のダイナミックさに触れたときに、一気に惹かれましたね。海外経験はほぼなく、どの部署でどんな仕事に携わることになるのかも全然わからなかったですが、やる気だけはあったので内定をもらったときは即決でした」

入社から1年が過ぎた今、ふたりはそれぞれ異なる部署で活躍しています。

名和 「私は法務部門にいて、社内の担当部門と船にかける保険の契約条件を擦り合わせ、保険会社と交渉する役割を担っています。船でビジネスをする上で保険は不可欠なので、『インフラを止めてはいけない』という責任感を持って仕事に取り組んでいます」
高橋 「私はオペレーターとして貨物輸送に携わっています。現場と密に連絡を取りながら運航を取りまとめる立場で、貨物量や動くお金の額からスケールの大きさを感じていますね。『多くの人に影響を与える』という、やりたかった仕事ができていると思います」

相手の立場を理解するために──研修時代に学んだ現場感

▲異なる港で現場経験を積んだ研修時代(写真左が高橋、右が名和)

すでに最前線で仕事を任されているふたりですが、入社直後は「臨港店研修」という現場研修に参加していました。

名和 「私は横浜で客船の入出港手続きから、乗客の方々へのご対応までを経験していました。入港する船が多い時は業務も増えて大変でしたが、現場や各省庁の方の協力を得ながら船の出航を見送れたときは大きなやりがいを感じましたね」
高橋 「私も神戸であらゆる種類の船の入出港手続きをしていました。英語はもとより日本語でも専門用語が多く、最初はそこを覚えるところからでしたね。ルールに則り国の水際で貨物を取り扱う、その責任の大きさを学びました」

現在は本社のオフィスで勤務するふたりにとって、現場での経験は大きな礎となったと言います。

名和 「たとえば、ほんの半日船のスケジュールを変更するだけでも、現場ではあらゆる追加業務が発生し、その影響の大きさは計り知れないんです。オフィスでの仕事が現場にどのようにつながっているのかを理解する上で大きな意味があったと思います」
高橋 「研修中は『郵船のパートナーとして一緒に仕事をする会社』で働いていたので、まさに相手の立場を理解できる経験だったのは大きいです。あらゆる立場の人や企業とのネットワークがあって初めて、世界に船を出せるんだなと」

こうして現場での濃い数か月を過ごした後、ふたりはいよいよ配属先へ。

名和 「これまで一緒にやってきた同期のみんなとも離れ離れで、研修を見守ってくれていた人事の方たちもいない状況だったので、とにかく不安でしたね」
高橋 「配属された最初の頃はもう、正直覚えていないです(笑)。とにかく何がなんでもキャッチアップするという感じで......」

経験ゼロからのスタート──OJTから学んだ仕事のいろは

▲新人研修最終日の一枚。ここから同期一人ひとりが、それぞれの配属先で日本郵船を担っていく。

現場研修を経たとはいえ、オフィスでの業務はまったくの未経験。ふたりはそれぞれもがきながらも、仕事を自分のものにしていきました。

名和 「最初の1、2カ月はとにかく勉強。そのうち社内での打ち合わせから保険会社への通知まで一連の流れをひとりでやれるようになり、少しずつ全体像が見えてきました。時には前例のない案件にも答えを出す必要があって、自らの意見を織り交ぜて進めるのは大変でしたが、やって良かったなと思っています」
高橋 「私の場合始めから担当船を持ち、責任の大きな仕事を任せてもらえた半面、仕事を覚えるのは想像以上に大変でした。これまでの人生では『勉強してから実践』することが多かったですが、『勉強中だから』で船を止めてしまっては言い訳にならない。『勉強しながら即実践』する働き方に慣れていく必要がありました」

仕事を覚えていく上で、OJTの存在も大きかったと言うふたり。

名和 「私のOJTは、あらゆる案件に根拠を持って回答できるだけの経験と知識量を身につけられていました。法務部門からの回答はそのままお客さんにつながるため、責任が重いんです。日々新しい保険契約が生まれる中でも、常に学び続ける姿勢を尊敬しています」
高橋 「確かにOJTの存在は大きいですね。過去の経験を惜しみなく伝えてくださったり、自分に見えていない問題点を指摘してくださったり、私もオペレーターとしてのあるべき姿を教えていただきました。追いつけ追い越せ、の精神で日々努力していますが、その背中はまだまだ遠いです」

これまでの仕事の中には、高橋と名和のふたりでやり取りをした仕事もあると言います。

名和 「高橋くんの担当船で、急遽日時を変更して入港する船があったんです。船に保険をかけるときは、『輸送のどの段階から適用するか』というタイミングも非常に重要で、保険面でのサポートを担当したのが私でした」
高橋 「あれは本当に大変でした......。仕事のスケールが大きく、幅広い関係者と関わる分だけ、綿密かつ的確なコミュニケーションが欠かせないことを学びましたね」

千里の路も。芽生え始めた誇りを胸に

▲「現場での経験を忘れず、もっと自分の仕事を良くしていきたい」と意気込むふたり

入社から1年。就職活動のころに抱いていた入社後のイメージは、いまのふたりからはどのように映るのでしょうか。

名和 「郵船は一人当たりの裁量が大きいと聞いていたので、はたして自分に背負いきれるかとても不安でした。いざ入社してみると、確かに任せてもらえる仕事の裁量は大きかったですが、周りの方がちゃんとサポートしてくれたり、間違っているときは早めに言ってくれたりと、そこまで不安にならなくても良かったかな、と今では思います」
高橋 「私もイメージという点では大きな変化がありましたね。入る前はなんとなくで『世界を股にかけて』という壮大なイメージを抱いていたんです。ただ入ってみて、実際に国内外の関係者を巻き込んで大きな仕事をやり遂げるためには、小さなところからいろんな努力を積み重ねていくことが大切なんだな、と実感しています」

学生から社会人へ。1年間の経験を経た今、ふたりはどんなことを感じているのでしょうか。

名和 「入社して世の中の見方が変わったと思います。海運は、各国の情勢など外部環境からダイレクトに影響を受けるので、今世界で起きていることに興味を持って自分で調べたり、自然とアンテナを張ったりするようになりました。

もちろん私自身もまだまだですが、今行きたい業界がある人は、その業界に関わる世の中の動きにぜひ興味を持ってほしいな、と思います。その上で、入社することに満足するのではなく、入社後も与えられた環境で必死に頑張ることが大切だと思います」
高橋 「海運ってちょっと取っ付きづらいというか、あまり身近な分野ではないですよね。でもだからこそ一歩足を踏み入れて、いろいろ話を聞いたり自分の目で見たりしてほしいです。

基本的にみんな経験ゼロから仕事をスタートするので、わからないことは入社してからもたくさん出てくると思います。しかし、それで大丈夫だと思います。名和くんの言うように興味を持つことから始めて、知らないことを知ることができる環境を楽しんでもらえたらいいな、と思います」