2度の育児休職を挟みながら築いた独自のキャリア

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友國が大学を卒業してNTTデータに入社した1999年は、ITブームのただ中でした。 

友國 「就職活動の中で軸としていたのは、仕事を通じて自分の力を社会に還元したいという願いでした。もともと公共性の高い事業を手掛けていたNTTデータには、ITブームの中でも躍進していく兆しを感じましたね。

率直におもしろいことができそうだと感じたこと、また、同じ大学の先輩から話を聞いた際に研修プログラムが充実しているので、ITスキルを持たないことがハンデにならないこと、むしろコミュニケーションスキルや人間力が大事だといわれたことが決め手でした」

入社後、友國が配属されたのが、2022年8月現在も所属するモビリティ&レジリエンス事業部の前身となる事業部です。当時、顧客とする国の機関や関連会社は、日本型IT社会の実現を目指す政府構想「e-Japan戦略」のもと、電子申請システムなどの導入を加速させていました。

友國 「当時は自動車業界をメインに担当し、ナンバープレートや車検証の発行など自動車保有手続きを電子化するプロジェクトに取り組んできました。どのようなシステムが有効なのか調査する段階から関わり、実証実験、本格開発へと足掛け7年ほどかかかりましたね」

公共性の高い事業は、ときにじっくりと腰を据えた開発が必要になります。長いプロジェクトに区切りが見えたころ友國のプライベートにもちょうどターニングポイントが訪れました。

友國 「2006年から2010年にかけて育児休職を取得しました。第1子、第2子と続けて授かったため思いがけず長い休職になりました。その分、戻ったときには会社の仲間を助ける仕事がしたいと思ったんです」

復帰後の友國は、さまざまなプロジェクトの提案を支援する横断的なポジションに就きます。

その後、第3子を授かり再び育児休職を取得。2017年に復帰しプリセールスエンジニアリング担当となり、顧客の新規サービスや商品を共同開発するビジネスデベロッパーとしての経験を積んでいます。


コンサルティング力でレガシーシステムに挑む

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復帰後の友國が最も長く携わっているのが、国交省の外郭団体のDX支援です。 

友國 「NTTデータ の公共・社会基盤分野のなかでも珍しい仕事の進め方をしています。パートナーとして選出された後に、よりクリティカルに課題解決を実現するための調査を行っていき、DXのプランを固めていきます」 

単純な受託開発ではないため、ときにはPoC(実証実験)という形をとって開発も巻き込んでプランの有効性を調査・検証することも珍しくありません。時間をかけた試行錯誤が必然となる中で、数多くの提案活動から培ってきた友國のコンサルティング力が活かされています。 

友國 「とくに大事にしているのがお客様へのヒアリングです。週に一度は顧客を訪問しミーティングをしています。傾聴と対話で課題を明確にするだけでなく、システムで解決できるところとそうじゃないところを見極めることがプロジェクトの成否を分けるんです」 

傾聴の姿勢を大切にする友國には、苦い経験がありました。

友國 「過去に手掛けたプロジェクトの中には、なかなかユーザーに浸透せず、利用されるようになるまで想像以上に時間を要したものもありました。調査は十分でしたがユーザーのニーズを見極め切れていなかったんです。顧客や実際にシステムを利用する人たちの声にもっと耳を傾けることが大切だと気づかされました」 

また、レガシーなシステムに向き合うからこそ、顧客と言葉のすれ違いを防ぐために、あえて疑いの心を持つようにしています。

友國 「たとえば“データ”という言葉でやりとりをしていても、表計算ソフトで整理して保存されているものなのか、大量の文書作成ソフトで保存されているものなのか、認識を一致させておかなければなりません。こちら側が簡単にできると思っていたことも、蓋を開けてみたときに予想だにしない作業ボリュームになってしまうからです。このようなイレギュラーな処理を少しでも減らすため、表層的な言葉のやりとりにならないよう注意しています」

子育てと仕事の両立を支えたNTTデータの風土

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▲遠くから応援してくれる母との三世代旅行

NTTデータの中でも先進的なプロジェクトに参加し、モビリティ&レジリエンス事業部において確かな存在感を放つ友國ですが、会社や同僚の支えがあったからこそキャリアを築けてきたと語ります。 

友國 「実は第一子の育児休職を取得するときに、夫の転勤が重なったため退職を考えました。しかし上司に、『結論を出すのは早い。転勤して戻ってくる可能性もあるから、とりあえず休んで考えるといい』と言ってもらえたことで思い留まることができました」 

結果、友國は5年の育児休職を経て職場へ戻ります。

友國 「もちろん育児との両立は大変でした。仕事では自分ができること、できないことを整理して、人に頼ることも大切にしましたね。仮に私が倒れたとしても、チームがまわるような形をつくろうと業務の見える化に取り組んできました」 

家族にも仕事の繁忙期を事前に伝えることで、家事を分担したりアウトソースしたりするなど自分なりの働き方を作っていきました。

それでも東日本大震災のときには、会社を辞めることを再び検討しました。

友國 「あのときは、これ以上キャリアを継続することが困難だと思ったんです。しかし、そのときも働く女性である事業部長の言葉に助けられました。『子どもはいずれ大きくなり離れていくけど、仕事は残るんだよ。忙しくても、そのときできる子育てをすればいい』と言ってもらったんです」

同僚の子育てを応援し、女性の活躍を推進しようとする気風があることが、NTTデータの良いところだと友國はいいます。また、そうした風土に助けられた経験があるからこそ、友國はチームリーダーとして個人の強みを見出し、それぞれに合わせた働き方を促しています。

友國 「その人の得意な方法で進めてもらえばいいんです。のびのびと力を発揮してもらうことが大事。私ひとりではできないことがたくさんあるので、みんなの力を借りながら、楽しく働いていきたいと思っています」

変わらぬ想いを強みにキャリアを伸ばし続ける

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さまざまなターニングポイントに出会いつつも、最前線で走り続ける友國が考えるNTTデータの魅力は、大きな仕事に携われるやりがいです。

友國 「NTTデータという大勢の人が積み重ねてきた信頼あるブランドだからこそ大きな仕事に携われます。自分ひとりの力では到底できないチャレンジができることがこのNTTデータの魅力。会社の力を借りることで自分の限界を越えていけるんです」

とくに公共事業に携わるからこそ、そうした魅力を感じるシーンは少なくありません。

友國 「私が考える公共事業とは、社会生活を便利にするものであり、人々にとても大きな影響力を与えるもの。だからこそプロジェクトを通して新しい改善のアイデアなどを得たときは、もっと社会を良くできそうだと、強いやりがいを感じますね」

個人の力とNTTデータという組織の力、そしてクライアントの力。さまざまな力をかけ合わせることで社会に与える影響力を大きくできると考えるからこそ、友國は自らが成長し続ける大切さを知っています。

新しい知識や技術を絶えず吸収することで、さらに大きく社会を変えるシステムの開発に携わっていきたいと話す友國の思いは、「仕事を通じて自分の力を社会に還元したい」という入社時の願いとぶれるところがありません。その軸を強みにして、これからも自分なりのキャリアを歩んでいきます。