先進的な領域に魅力を感じ、データ分析の世界へ

▲NTTデータ コンサルティング&ソリューション事業本部 岡田 健翔

学生時代から、何事にも積極的に取り組んできたという岡田 健翔。大学では経営工学を専攻し、研究の一環でデータ解析などに取り組むうちに、最先端の情報技術に興味を強く惹かれるようになりました。
未知なる世界への興味は学生生活においても同様で、学園祭ではメインステージの運営を担当したことも。

岡田 「ステージを設営するため業者さんと連絡を取ったり、予算内で呼べる有名人の方を手配したりと、わからないことばかりでしたが、自分達の力で一つずつ進めていくことにやりがいを感じました。普通では経験できない世界を知ることが好きなんです」

未知の領域にも臆することなく飛び込むこの姿勢は、就職先選びにも表れます。

岡田 「データ分析における自分のプロフェッショナリティを確立し、それを駆使しながら活躍したいと考えるようになりました。とは言え、2015年頃はAIの黎明期にあたり、AI活用を打ち出した事業を展開している企業はほとんどありませんでした。そんな中、NTTデータに入社した大学研究室のOBから、ビッグデータを扱うビジネスに特化した組織の存在を教えていただき、そこで技術を磨きたいと思いました」

2016年、NTTデータに入社。晴れて、志望していた組織に配属され、岡田はデータサイエンティストとしての仕事に従事することになります。

岡田 「最初にアサインされたプロジェクトでは、自分が知らないテーマであっても解決策を導き出すことが求められました。ただその時点では専門知識がほぼ無かったため、自分で関連書籍を買っては読み、業務に役立てられないか試行錯誤する、それを繰り返していました」

業務に必要な情報や知識を得るため、常に能動的に行動することが不可欠な環境。新入社員にとって高いハードルではありましたが、「むしろそれが楽しかった」と岡田は言います。そのようにして得た知識を、実際にプロジェクトの場で発揮することに喜びを感じていたからです。

時には泥臭く顧客と関わり、事業/業務貢献に繋がるデータ活用をめざす

▲仲間とともに試行錯誤しながらプロジェクトを推進する

岡田がアサインされたのは、通信大手のお客様の課題解決を目的としたプロジェクトでした。

岡田 「例えばコールセンター業務において、翌日の入電数を分析・予測することにより最適な人員配置のモデルを作る。そうした、データ分析に基づくAI導入システムを提供していました」

そんな業務経験を重ねるうちに、岡田はかつて自身が抱いていた「データサイエンティスト」のイメージが、徐々に変化していくのを感じたといいます。

岡田 「一般的には最先端でキラキラしたイメージがあるかもしれませんし、少なからず私自身もそう思っていました。しかし実際には、データ分析以前の、お客様の漠然としたご要望を要件に落とし込む場面で頭を悩ませることが多くあります。その難しさは、入社当初に比べ格段に経験を積んだ今でも同じように感じるところです」

また、実ビジネスにおいては、分析に用いるデータの量や質が十分ではないことも。そうした場合には、どのようにすれば使いたいデータを代替できるか検討、使えるデータに合わせて分析テーマ自体を軌道修正するなどして、業務に活かせる形になるまで試行錯誤を繰り返してモデルを作っていくことが求められます。「意外と泥臭い」──そう語るこの工程ですが、岡田は嫌いではないといいます。

岡田 「小さいチームでプロジェクト推進をしていることもあり、直接お客様からフィードバックをいただく機会は多いです。その時は自身のプロフェッショナリティを駆使して価値提供できたことにやりがいを感じますし、達成感はひとしおです」

AIの活用を一般社員にも標準化する。新たなプロジェクトが始動

入社5年目となる2020年からは、新たなお客様のプロジェクトを担当。

自動車メーカーのダイハツ工業株式会社様(以下、ダイハツ様)に対して、AIプラットフォーム「DataRobot」の導入・活用支援に携わっています。

岡田 「顕在化している課題に対して我々がデータ分析をして価値提供する、という関わり方ではなく、DataRobotを活用し、非IT部門も含めた社員の方々自身がAI活用できる状態に導くことがプロジェクトのゴールです。そのため、期待される役割も過去のプロジェクトとは異なります」

それもそのはず、ダイハツグループでは「AIの民主化」を掲げ、全社におけるAIの活用を経営層も強く推奨しているといいます。こうした中、岡田たちプロジェクトメンバーは、その旗振り役となっている組織と共に全社を支援する体制を構築。

社内でDataRobot講習会を定期的に開催するほか、製造現場からバックオフィスまで、あらゆる部署を個別に支援しています。

岡田 「このプロジェクトでは、技術力だけでは駄目だなと実感するシーンが多々あります。従業員の方々に対し、『これを使うとあなたの業務はこんなに良くなるんですよ』と訴えかけながら、AI活用を促す社内文化を醸成する。

そのためには、“ソフト”面の支援が大きな意味を持ちます。メンターやコーチのような関わり方が必要になるため、これまでにない難しさはあるものの、自身のスキルをスケールさせる良い経験だと感じています」

長期にわたる支援によって持続的なイノベーションをめざしていく

▲学園祭の運営に積極的に取り組んだ学生時代。未知なる事柄への興味は今もなお、意欲の源泉となっている

こうして、入社5年目以降、岡田のミッションは大きく変化しました。

お客様の個別プロジェクトを成功に導く立場から、お客様の事業成長に寄与し得る、あらゆるアプローチからの貢献を期待される立場へ。

お客様の組織文化の醸成や、人財育成面でのサポート、さらにAI活用に関する中長期的な方針の提案まで。「データサイエンティスト」の範疇にとどまらない業務を担当する現在の岡田の肩書きは「AIサクセスマネージャー」です。

岡田 「常に念頭においているのは、“点”ではなく“帯”で支援すること。そうすることで、お客様自身で進化、変革を持続できるようなエンジンのようなものを、お客様社内に作ることが大事だと思っています。そのためには、私自身に幅広い知識や経験が必要不可欠。最近ではダイハツ様社内でDX推進の認知度をあげるためにマーケティングの必要性を感じており、その分野についても勉強したいです」

さらに、その先にある未来についても想いを口にします。

岡田 「国内有数の製造業大手であるダイハツ様がデータ活用により変革を遂げたら、それをシンボリックな例として、きっと他の製造業にも良い影響を与えられる気がしています。日本全体が元気になって欲しいと思っています」

現在の業務を通じて、大きな展望を描く岡田。自己を磨き、未知の領域へと自らを駆り立てながら、変革への挑戦は続いていきます。