自動車関係システムの更改提案を通じ、自動車行政のデジタル化を図る

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2013年から2022年現在に至るまで、NTTデータの第一公共事業部の営業領域で活躍してきた浜野。大学時代に学んだ国際法や国際政治は、現職と一見離れているようですが、ここでの学びがITや社会インフラに興味を抱くきっかけとなりました。

浜野 「法律や政治を学ぶなかで、社会の仕組みがあってこそ秩序が保たれているのだと気づきました。制度の確立とともに生活が豊かになってきた歴史を学んだことで、卒業後は社会の仕組み作りに携わりたいと思うようになりました」

もともとチャレンジ精神が旺盛で行動力のある浜野は、学生時代、勉学に打ち込むほかに、サークルやアルバイトでリーダーシップを取る機会を得てきました。

浜野 「大学時代はアルティメットフリスビーのサークルでキャプテンを務めていました。新人戦において、チームの目標だった上位トーナメントへの出場を果たしたことはいい思い出です。

また、バイト先の飲食店でも、リーダーとして新人スタッフの育成を担っていました。店舗を拡張していくにあたって責任ある仕事を任せてもらえたおかげで、全体を俯瞰する力が身につきました」

さまざまな場面でリーダーシップを発揮してきた経験を礎に社会人経験を積み重ね、2022年現在、浜野は第一公共事業部の営業職を担っています。自動車行政を支えるシステムの更改提案や自動車行政のデジタル化に向けた提案も仕事のひとつです。

浜野 「DX(デジタルトランスフォーメーション)は国全体の課題として注目されている領域です。国交省も例外ではなく、業務をデジタル化して利便性の向上を目指しています。NTTデータではその流れを受け、業務効率化につながるBPRの提案や、申請者にとってより良い仕組みの実現に向けた検討に取り組んでいます」

「この人たちの力になりたい」──大きな転機となった省庁への出向

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▲社会人になってからも続けているアルティメットフリスビー

2016年から2年間、浜野は官民交流の一環で省庁へ出向する機会を得ました。ここでの経験が、浜野にとって大きな転機となりました。

浜野 「以前から社会インフラの中枢を担う仕事に興味がありました。ですから、省庁への出向のお声がけをいただいたときは今がチャンスだと思い、迷いなく出向を決断しました」

出向経験のなかでも特に印象的だったのは、各国から大臣が集まる国際会議のサポートです。

浜野 「当時の国際会議のホスト国は日本でした。出向していた部署の業務内容が議題となっていたことから、部局の一員として当日の会議に随行させてもらえたのです。各国のトップが集まる会議に参加できたのは、貴重な経験でした」

新しい環境に飛び込むことに対する不安はありつつも、それを乗り越えて稀有な体験を得られた浜野。思いきって国の行政を司る中枢へと飛び込んだ結果、仕事に対するマインドはこれまでと大きく変わりました。

浜野 「出向を通して、これまでお客さまと認識してきた官公庁側の背景や視点を知り、さらに自分の仕事が好きになれたと思います。

官僚のみなさんは本当に勤勉で、激務にも関わらず一つひとつの仕事に真摯に向き合う方々ばかりなんです。その姿勢に心を打たれました。NTTデータに戻って、改めて『そういった方々の力になりたい』という気持ちが湧き上がってきました」

エンドユーザーに近い視点を活かし、顧客ファーストの姿勢で旗を振り続ける

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▲インドでの研修にて

出向を通じ、浜野は飛躍的な成長を遂げました。それでもなお、葛藤を抱える場面もあります。

浜野 「自動車行政は変革期を迎えており、担当するシステムではかつてないほどの大規模な更改が予定されていました。他社と提案内容を競わねばならないシビアな側面に加え、社内でも有識者が大勢いる中で自分自身の意見を提案するときは、大きなプレッシャーもあります」

政府の注目度が高い大規模なシステム更改。もちろん、関わるステークホルダーは多岐にわたります。大枠の要望やビジョンは等しくても、ステークホルダーごとに細かな部分で意見の食い違いが起こることもしばしば。いずれかの要望を優先させる場面で迷いが生じたときには、浜野はいつもクライアントファーストの原点に立ち戻ります。

浜野 「ユーザーに近い営業職だからこそ見える景色を伝え、お客さまにとってより良い答えを導き出せるよう努めています。旗振り役として、それぞれの目指す方向性をそろえるのが私の役割です。

とはいえ、はじめから有識者である面々に臆さず発言できたわけではありません。出向を通して学んだ知識やスキルを自らに落とし込めたことが、前向きな変化につながりました」

たとえ専門的な経験が長くなくとも、自分の強みや役割を意識し、考え抜いた意見を伝える。浜野のチャレンジ精神と真摯な姿勢は、大規模な改革のエンジンになっています。

“あったらいい”仕組みを作る──利便性の高い社会インフラの構築を目指して

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デジタル庁の発足など、国を上げたDX推進が加速する昨今、NTTデータに求められることも目まぐるしく変化しています。

浜野 「お客さまの要望を伺うことに徹するだけでは、後手に回りかねません。私たちは先んじて時代を見通し、最適解をリードできる役割が求められていると思います。

ですから、『こういう世界を目指しましょう』という方向性をお客さまと確認し、そのための一歩をすり合わせていくよう努めています」

社会の仕組み作りに携わりたい。学生時代から変わらぬ思いを胸に仕事に向き合う浜野には、今後実現したい世界があります。

浜野 「『こういうものがあったらいいな』という仕組み作りを実現したいです。

技術の向上もあり国の手続きに関わるシステムには、より良くできる部分がまだまだあると思います。課題をIT技術で解決し、仕組み化することが、私の目標であり、当社の使命だと思います。

そのためには、社内のプロジェクト単位だけではなく、横の連携を密にして、効率的な仕組みを実現できる体制が必要だと思います」

国民の豊かな生活を願う浜野は、営業職の立場から仕組みに対する変革を目指します。その基盤にあるのは、顧客理解を深める真摯な姿勢と、ポジティブマインドです。

浜野 「ゆくゆくはグローバルも視野に入れて、どの業界でも活躍できるような営業人財でありたいと思っています。仕事が好きですし、お客さまの力にもなりたい。“こうなったらいいな”という想いをひとつずつ実現させていきたいです」

浜野はこれからもエンドユーザーに思いを馳せつつ、さまざまなステークホルダーと共に挑戦を続けます。