すべての人に欲しいものを必要な時に届けたい。強い想いで飛び込んだITの世界

▲NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 山口翔太郎

大学時代に短期留学生として東南アジアを訪れた山口は現地の人々と交流する中で、生活に必要な物が行きわたっていない実態を目の当たりにしました。

現地にはすでにアパレルやコンビニエンスストアなど多くの流通系の日系企業が進出しており、山口はそうした企業をサポートする仕事を通じて、人々に欲しいものを届ける橋渡しをしたいと考えるようになります。

山口 「就職活動を進める中でNTTデータが流通系の企業をサポートしていることを知り、留学を機に抱いた想いとITの世界が自分の中でリンクしました。そしてあらゆるビジネスの基盤となるITは、この先も私たちの生活の中で存在感を増していくだろう、という将来性への期待感もあり、NTTデータへの入社を決めました」

2015年にNTTデータの一員となったのち、山口は配属面談で自分のビジョンややりたいことを、率直に熱意をもって伝えました。

山口 「色々な業務経験を積み、早く力を付けたいと考えていました。そのため、サイクルの早い法人系のプロジェクトを希望。心の中にはいつも、ITの力で人々の暮らしを豊かにしたいという信念がありました」

希望が叶い、配属先は流通系の企業を担当している部署に。山口のSEとしてのキャリアがスタートしました。

経験値を積みたい、と海外のプロジェクトに立候補。体当たりで挑んだ新人時代

配属後間もなく、山口は興味深いプロジェクトの話を耳にします。それは、アパレル系のお客様が台湾向けECサイトをリプレイスするというもの。社内では、山口の上司やプロジェクトマネージャーが現地で対応に当たるメンバーの人選を進めている最中でした。

山口 「今振り返ると我ながら無鉄砲だと思いますが、とにかく海外で仕事をしてみたかったので『行きたいです。なんでもやります』と名乗りを上げました(笑)。上司からは『じゃあ、今の自分に何ができるのか、プランを見せてほしい』と言われて、右も左もわからない中で提案しました。最終的には心意気を買っていただいて、先輩に同行する形でプロジェクトに参加することができました。懐の広い上司には感謝しています」

台湾のプロジェクトでSEとして開発の基礎を身につけた山口は、入社3年目から小売業の別の大手企業を担当するようになり、同社の本社がある北海道に単身で常駐することになりました。

山口 「当時のミッションはNTTデータ北海道のメンバーと連携して、お客様先に新たな開発チームを立ち上げるというもの。それまでよりも開発スピードも品質もレベルアップさせて、NTTデータだからこそ実現できる質の高いサービスをお客様に提供したいと思っていました」

周囲は全員、初対面かつ年長者という状況の中、オンオフ問わず積極的にコミュニケーションをとることで、お客様やメンバーとの関係性を深めていきました。

壁にぶつかって見えた「ロングタームリレーションシップ」の本質

▲インド研修を経験し、海外メンバーとも関わる

北海道のプロジェクトを終えた山口は、その後、同じお客様の都内の拠点でITD(ITディレクター)を務めることになります。今回は単身での常駐です。

山口 「身近に相談できる相手のいない環境に身を置くことになり、かなり戸惑いました。自分の様子があまりにも心許なかったためか、お客様から『君に何ができるの?』と真顔で訊ねられることもあり、プレッシャーを感じました」

当時、入社3年目。まだ自身の強みと言えるほどの知識やスキルを確立できてはおらず、何をすべきか考え抜いた末、たどり着いたのが「何事も先回りして動く」という姿勢でした。

山口 「お客様の求めていることや役に立ちそうなことを先読みして資料を作ったりシステムの調整をしたりと、何事も依頼される前に動くようにしました。また、時にはITDとしてお客様側の立場でNTTデータのメンバーと接することもあったのですが、自分のやるべき仕事を客観的に把握できた気がしています」

がむしゃらにお客様に寄り添い続ける日々を重ねる中で、山口はいつしか自身の“強み”を手に入れます。

山口 「新人時代はとにかく目の前のタスクをこなすのに精一杯でしたが、ITDを経験したことで“お客様目線”を理解する大切さを知りました。お客様が何を求めているのかを汲み取った上で、お客様にとってのメリットを考え抜く力は、ITD時代に培ったものだと思っています」

同時に、委託先や協力会社のメンバーとお客様との間に立つ立場だからこそ、お客様の言葉だけを鵜呑みにするのではなく、お客様、関係するパートナー、エンドユーザー、ひいてはNTTデータの四者にとっての“Win”を考えることも意識したといいます。

山口 「お客様の希望を叶えながら、委託先や協力会社の皆さんとも理想的な形で協業することをめざす。ロングタームリレーションシップの本質を理解できた原体験です」

その約1年後、別チームへの異動が決まった際には、お客様から「待った」の声がかかるほどの信頼を勝ち得ることとなりました。

自分の専門性に磨きをかけて活躍のステージをもっと広げたい

▲チャレンジを楽しみながら、ITの力で人々の暮らしを豊かに!

困難と思える状況に直面しながらも、決して屈することなく前向きに努力し続けてきた山口。入社7年目を迎えた現在は、日系消費財業界のお客様のECサイト構築プロジェクトで開発リーダーを務めています。プロジェクトでは、会員サイトを海外展開する新たな動きも出始めているといい、入社当初思い描いていた「流通系企業の海外ビジネス展開」への貢献に、また一歩近づきつつあります。

そんな山口には今、二つの思い描いている未来があるといいます。

山口 「一つは、デジタルの力を用いてお客様のビジネスモデルを変革できるような、DX推進の上流フェーズに関わること。SEとしての経験を生かしながら、これまでよりも広い視野でお客様のDXをさらに先に導いていきたいです。

もう一つは “海外”を軸にした仕事。これまでのキャリアでは台湾駐在やインド研修などを経験させてもらいました。今はコロナ禍で思うように往来ができませんが、落ち着いたら海外のグループ会社やお客様との協業などに携われるようなプロジェクトにも参加してみたいです」

持ち前のチャレンジ精神や行動力、コミュニケーション力で、力強く歩みを進めてきた山口。キャリアの可能性は大きく広がり、目線の先には複数の選択肢が見えるようになりました。人々の暮らしはITでもっと豊かにできる──学生時代のあの日と変わらない想いを胸に次のステージに挑みます。