NTTデータならではの多岐性に惹かれ、入社を決意

岡田 「公共性の高い大規模な案件から、新たなソリューションの開発、さらには企業のECサイト設立まで、多岐にわたる業務に携われる可能性があること。それが、当社を希望した一番の理由です」

そう語るのは、2013年に新卒で入社し、以来テレコムビジネス事業部でその手腕を発揮し続けている岡田 祥佳。大学でITについて学ぶ中で、システム開発を通じて、生活者の利便性を向上させていきたいという思いを強く持ち、この業界を志しました。

岡田 「2021年で9年目となりますが、入社後は本当に色々な業務に携わってきました。最初に携わったのは、約10年に亘って使われてきたシステムの追加開発案件でした。1年目でしたから、右も左もわからない状態。そんななかで、10年という歴史を積み上げ、巨大な全体像を持ったシステムと相対していくのは大変でしたね。

一方で、長くこの業務に携わり、豊富な知識や経験を持った先輩がいたので安心して仕事に力を注ぐことができましたし、要件定義から試験、リリースというシステム開発における一通りの工程を進めていける環境があったのは、とてもありがたかったです」

岡田はこうして、システム開発のイロハを学びつつ、実際に要件定義からリリースまでを経験していくことで、仕事に対する理解を深め、また自信を付けていきます。加えて2年目の終わり頃には、お客様先に常駐しシステム開発に携わる経験することで、システム開発者としての奥行きをさらに増していきました。

岡田 「社内では、どうしても開発がメインになりがちですが、お客様先だと、よりユーザー側の目線が大切になります。本当に商用で動かせるシステムなのか、使い勝手は本当に良いのかなど、外から開発に携わるだけでは気づけないような視点を学べたことは、自分にとって非常に大きな収穫でした」

その後、既存システムに関する案件だけでなく、新規システム開発にも携わった岡田。そこで、ゼロからシステムを作り上げる難しさや、実際に稼働させることができた時の喜び、さらにはメンバーを率いて作業を進めることの大変さを学んでいきます。

岡田 「元々自分で手を動かしてしまいたくなる性格だったので、メンバーに指示を出しながら、開発を進めてもらうのは苦労しました。

しかし、自分一人でできることには限界があり、それだけでは本当に良いシステムを作ることはできません。個人ではなく、チームとして動くことの大切さを学びました。メンバーには、意識的に『大丈夫ですか?』などの声掛けをして、会話することを大切にしました」

社内でも類を見ないほどの大規模システム統合案件で培ったマインド

さまざまな案件、立場での仕事を経験する中で、岡田にとってはもちろん、当社にとっても印象深いプロジェクトとなったのが、2018年からおよそ3年間もの期間携わった、大規模システム統合案件です。

社内でも過去にそれほど例がないくらいの規模感の案件であり、パートナー企業も含めれば数百人ものメンバーが参加した一大プロジェクトにおいて、岡田はその前線を走り抜けました。

岡田 「3年間という長期間のプロジェクトであったため、各フェーズで多少役割は異なりましたが、主にクライアントとの擦り合わせと、試験フェーズにおけるリーダーとして案件に携わりました。特にクライアントとの擦り合わせでは、相手が求めることと私たちが提供できることの、ちょうど良い落としどころを見つけるのが大変でした。

ただ単にできる・できないというのではなく、その理由をわかりやすく説明するための資料を作成し、必要に応じて代替案を提示するなどして、建設的に議論が進むように工夫したのは思い出深いですね」

またリーダーとしての役割を求められた試験フェーズにおいても、さまざまな学びを得ることができたと言います。

岡田 「これほど大規模なシステム統合案件というのは、そうそうあるものではありません。だからこそ、こんな時はこうすれば良い、といった正攻法がないんです。それこそ、何の試験をするのか、から考えないといけない。また大規模だからこそ、新しいパートナーさんにも協力してもらう必要があり、これまでのプロジェクト以上にコミュニケーションが重要でした。

クライアントとの擦り合わせの際にも感じたことですが、自分の考えや想いを理解してもらうことは本当に難しいですね。ただ、しっかり伝わっていないところには、やっぱりミスが起きてしまう。だからこそ、一人ひとりのメンバーとしっかり意識を擦り合わせられるような場や機会をきちんと設けるようにしたんです。また、メンバーに対してもパートナーさん含め相互に話をよく聞いて、コミュニケーションを取って進めてもらうように伝えていました」

高い技術力を持ったメンバーを揃えたとしても、その力を遺憾なく発揮させることができるかどうかはリーダー次第。そして、リーダーの資質次第で、プロジェクト全体の出来が大きく左右されることもあります。

本プロジェクトを経験したことが、岡田の中の意識がさらに研ぎ澄まされ、開発者としてワンランク上のステップへと駆け上るきっかけになったことは間違いありません。

大切にしたいのは、社会人としての基本と徹底的なユーザー視点

数々の現場を経験し、豊富な実績を積み上げてきた岡田。自身のスキルや経験値が高まれば高まるほど、基本の大切さをヒシヒシと感じると言います。

岡田 「ビジネスにおいて常に気を付けているのは、基本を大切にすることです。たとえば、報・連・相をしっかりすること、挨拶をきちんとすること、礼儀正しい対応をすることなどでしょうか。社会人としての基本こそが、お客様との信頼関係を作ってくれると考えています。

アイデアを出すことや、技術力ももちろん大切ですが、その基本がなっていなければ、一人の人間として信頼を得ることができず、良い関係性を築くことができません。そういう意味では、これから先、どれだけ経験や実績を積んだとしても、驕ることなく、謙虚な姿勢を持ち続けるようにしたいですね」

当たり前のことを当たり前にやること。口で言うのは簡単ですが、実行することは、誰もができることではありません。さらに岡田は、相手の立場に立つことも大切であると語ります。

岡田 「クライアントは、“システムを作ること”を目的としているのではありません。システムを作ることによって業務効率が改善されたり、エンドユーザーがより満足したり、といったことを目標としているはずです。だからこそ、私たちのようなシステムを作る人間も、そのエンドユーザーを意識することが大切です。

そうすれば、クライアントにとってもっと魅力的な提案や、感謝される機能の実装を実現することができるのではないでしょうか。作り手としてだけでなく、使い手としての視点を持つようにする。そうすることで、新しい視点で物事を捉えられるのがおもしろい点でもありますね」

クライアントと議論を重ね、自分たちの持てる力を最大限に発揮し、人々に一歩先の便利さ、快適さを提供すること。それこそが、システム開発の本質であり、ここでしか味わえない仕事の醍醐味でもあるのです。

実績や経験に甘んじることなく、成長のための挑戦を続けていく

クライアント、エンドユーザー、チームメンバーなど、相手の立場を尊重しながら業務に力を注いできた岡田。そんな彼女の周りには、“人に寄り添うこと”を大切にしている人が多いと語ります。

岡田 「協力的な人が多いのがNTTデータの特徴ではないでしょうか。これまでも、相談事や悩み事を発しやすい環境で仕事を進めることができましたし、『できないものはできない』で終わらせずに、ポジティブな意見を出してくれるような人がたくさんいます。

それが伝播しているのかは分かりませんが、パートナー企業の方々も、建設的で、前向きに仕事を進めてくださる方が多いです」

岡田は自身の将来像は日々の積み重ねの先に見えてくるものだといいます。

岡田 「いろいろなところを便利にしたい、という思いがIT業界を志した出発点で、変わらない点でもあります。なので、ひとつずつできることから対応して、その中で、新しいやり方の前例や、その先に繋がるようなものを作っていきたいです。

これまで担当してきた通信業界向けの開発に限っても、たくさんの部門・業務があるのでまだまだ広がりがあるなと感じています。それに加えて、通信だけでなく、ガスや電気など他の公益業界に向けた取り組みでも力を発揮できるような人財になりたいですね」

名実ともに、確かな実績を残してきた岡田ですが、その成長意欲は留まるところを知りません。

岡田 「クライアントの要望をカタチにすることでより良い社会を作っていくことに貢献するためには、目の前の作業に着実に取り組みながらも、新しい技術や方法論をおざなりにせずに吸収していかなければならないと考えています。

自分自身で経験していくのはもちろんのこと、勉強会や研修といった機会も利用していきながら、知識を蓄えていきたいと思います。いつまでも前向きに、知識を吸収していける人財を目指していきます」

高いスキルと豊富な経験を持ちながらも、そこに甘んじることなく、前へ前へと進み続ける岡田。彼女の生き様、仕事への向き合い方は、後に続くメンバーが進む道を明るく照らしてくれることでしょう。