本当に必要なものをつくりたい。その積み重ねが信頼へとつながっていく
クライアントに言われたものだけをつくるのではなく、その先どのように運用していきたいのかを想像する。「もっと便利に、もっと使いやすく」。そう願うからこそ、クライアントとの話し合いはおのずと熱くなる。
NTTデータ ウェーブiSS事業部ソリューションサービス部のメンバーとして、クライアントの営業活動支援システムの提案や実行を担っている。課題や悩みを聞き、システムをどのようにつくり込んでいくのか。その道筋をクライアントとともに考えるのが鈴木の仕事だ。
本当にそれは必要ですか?
どうしてそれが必要なのでしょうか?
どうすればそれは解決されますか?
「システムをつくる側としては、要求されたものを素直につくれば良いのかもしれませんが、ときには要望や提案に対して自分の考えを伝えるようにしています。たとえば既存のシステムを応用することでカバーできることもあります。
既存の応用で解決すればNTTデータ ウェーブとしての仕事は減るかもしれません。けれど、何よりもクライアントとの信頼関係が大切だと私は思います。不要なものをつくるつもりはありません。お互いの納得感が大事だと思います」
ソリューションサービス部の一員として10年に渡ってクライアントとの関係を構築してきたからこそ、提供できるサービスが鈴木にはある。ITの進化や社会変化にともなって求められるシステムも急激に移り変わっていく。その中で本当に必要とされているものを届けたい。
移りゆく変化の中にあっても、大切にしたい自分のこだわり
変わりゆくものの中で、変えずにいたいものがある。それは常に「使う人の目線」を忘れないこと。「自分が営業だったら、自分が売上の分析担当だったら、と考えながらシステムをつくります。どうしたらもっと使いやすくなるか、どんな機能があれば便利かと思い浮かべています。自分なりのこだわりです」と鈴木は優しく笑って言う。
納品したシステムに、不具合や欠陥が出ないよう精度を高めるのはもちろんのこと。「つくるからには責任を持って取り組みたい」と鈴木は言葉に強い想いを込める。一つひとつの積み重ねが、NTTデータ ウェーブの信頼になっていく。これまでの担当者たちが培ってきた信頼の土台があるからこそ今がある。
気づけばチームのクライアント担当として、最も長いキャリアを歩んでいた。これからもクライアントとの信頼と関係性を保ち、さらに深めていきたい。「仕事の進め方は人それぞれだと思いますが、きっと共通する大事な部分があるはず。こだわりをもって関わってほしいですね」と後輩にもその“熱”を伝える。
伝えたい責任感。それはNTTデータ ウェーブのこだわりでもあるから
今はシステム納品前の最終テストを後輩に任せるようになった。つくる責任を感じて自分のものにしてほしいとの想いからだ。
後輩には「1人でやるということは、必ずしも良いことじゃない」と伝えている。プロジェクトが大きくなれば、その分だけ仕事量も増えていく。そのときはクライアントや同僚、共同社と力を合わせて前に進めばいい。
「仕事を1人で抱え込んだ結果、提出が遅れればプロジェクトのボトルネックになってしまう。慌てればバグの見落としも発生します。仕事は仲間と分担すればいい。
ただ任せるのであれば、しっかりと資料やデータを準備して渡してほしい。その準備を絶対に怠ってはいけない。仕事は任せて終わりじゃない、任せた責任も含めて最後までコミットする気持ちを持ってほしい」
語気を強めて、熱い想いを言葉に宿す。責任を持つ──は鈴木のこだわりでもあり、NTTデータ ウェーブのこだわりでもあるから。
さらなる高みをめざして。深く関わるからこそ成し遂げられるものがきっとある
仕事から離れれば子煩悩な二児の父。習いごとの送り迎えや掃除など家事育児にしっかりとコミットすることを心がけている。「家庭内ではあまりこだわらないほうかな」と笑うものの、掃除を始めればとことんきれいにしないと気がすまない。指に巻いたばんそうこうは、慣れない包丁を手に奮闘した証だ。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により在宅勤務が増えたことで、家族との関わりはより深くなった。嬉しいのは子どもたちとの時間が増えたこと。体操教室やサッカースクールの送り迎えでは、子どもたちがコーチからどんなことを教わっているのかをよく観察している。
「大人でも、子どもでも、誰でも教えてもらったことをすぐにできるわけじゃない。自宅に戻って、布団をクッション代わりにして、子どもとバク転のおさらいをしたり、土日は近くの公園でサッカーのドリブル練習をしたりと一緒になって汗をかいています。お互いに一生懸命だからこそ、うまくいったときの達成感は最高です。
先生やコーチにすべてを任せるのではなくて、しっかりと深く関わることを大切にしています。責任をもって育てていきたい、大切な自分の子どもたちなので」
NTTデータ ウェーブでの仕事も家事育児も同じく、深く関わることを大切にしたい。深く関わることで必然的に責任も高まってくる。それでいい、それが良い。その高い関係性があるからこそたどり着ける場所があると信じている。