未経験で飛び込んだIT業界。段階を踏んでステップアップしてきた

▲若手社員のころの社内ボーリング大会

NTTデータウェーブの橋本は2021年現在、お客様が社内で利用するワークフローシステムの人事機能と共通機能の運用保守を担当しています。具体的には、通勤手当などの申請や、家族が増えた、結婚したなどの人事に関する情報を管理するシステムです。入社してから一貫してワークフローシステムに携わっている橋本ですが、就職活動時にはパソコンやITに関する知識がほとんどありませんでした。

橋本 「当時は文系の学部だったこともあり、あまりITに詳しくなかったですね。タイピングは遅かったですし、パソコンもあまり得意な方ではなかったと思います。ただ、その当時はIT業界に勢いがあり、学生の間で人気の業種だったので、興味が湧いたというのが一番かもしれません。好奇心から試験を受けてみたところ、他社より早く採用連絡をもらえたので、これも縁と思いNTTデータウェーブに決めました」

実際に入社してからは、研修でシステムの基礎的な部分を学びました。そして、先輩の作業を手伝うことから実際の業務がスタートしたのです。

橋本 「最初は自分で作業ができないので、先輩方が修正したHTMLやデータベースが、依頼された通りに修正できているかどうかをチェックする仕事から始めました。たとえば、お客様から、“Aさんにこういう権限を付けてほしい”と依頼があったとして、それが正しく付けられているかを確認するといった作業ですね。

 そうやってシステムのしくみを覚えていきながら、自分で作業する段階へとステップアップしていきました。教育体制が整っていたので、ゼロからのスタートでも戸惑いはなかったです」

IT未経験だった橋本ですが、配属後2~3カ月程度で、先輩にフォローしてもらいながらデータベースの変更作業やプログラミングなどの実業務を行うようになっていきました。

システム開発を経て、現在はお客様担当窓口として活躍

橋本が携わっているワークフローシステムでは、人事系の給与明細や勤怠、評価などをオンラインで確認できます。そのなかには個人情報も含まれるため、細心の注意を払いながら運用することが必要です。

橋本 「プログラミングのコードを書くのは地道な作業ですが、黙々とできるので自分に向いていると感じました。ただ、ミスをしたときの影響が大きいと先輩から失敗談を聞かされていたので、気をつけて作業を行っていました」

橋本が携わるのは、お客様の会社の上層部から一般社員まで、総勢約1万人弱が使っているシステム。利用者数が多いため、ひとつミスが起きてしまうとその影響は甚大です。しかし、どれだけ注意していても、人的なミスは起こってしまうもの。新人のころ、橋本もシステムを半日ほど止めてしまうようなミスを起こしてしまったことがあるといいます。

橋本 「ミスが起こったら、周りの人がすかさずにフォローに入ってくれます。まずは、現状を把握し、不具合の原因を見つける。それに対してどうやって修正していこうという部分まで一緒に考えてくれます。全員でなんとかしようという雰囲気のある会社なので、失敗してもくじけずにいられました」

いくつかのミスを繰り返し、先輩方に助けられながら成長していった橋本。入社3年目には、後輩をフォローする立場へと変わっていきます。そのころには、客先の情報システム部門や業務の主幹部門の担当者と打ち合わせをする時間が増えていきました。

橋本 「打ち合わせで大切にしていることは、できる限り“会って話をすること”です。もちろん電話でも打ち合わせは可能ですが、できることならば顔を見て話が聞きたい。そのほうが、温度感が伝わりやすいんです。対面なら絵や図を見せて説明することができるのもメリットですよね。また業務主管部門はシステムに詳しくない方も多いので、IT業界でよく使われる英語の専門用語を使わないように心掛けています」

コミュニケーションを大切にしながら業務に取り組んでいる橋本は、お客様から飲み会やフットサルなどのプライベートなイベントにもよく誘われることがあります。声を掛けられたら、できるだけ参加するようにしているといいます。

橋本 「お客様と飲みに行っても、あまり仕事の話はしていないですね。誘われて飲みに行ったら、先方の社長がいて驚いたこともあります。プライベートでも付き合える関係ができているので、何かあったときにお互い気軽に連絡できる点が仕事の面でも助かっています」

もちろん、すべてのお客様とプライベートで会えるわけではありません。普段の打ち合わせでは、お客様とのコミュニケーションを深められるよう、天気などの雑談から会話を始めて、少しでも話しやすい雰囲気を作るように心掛けています。

お客様に育てられ、助け合う社風に支えられた日々

仕事をしていて楽しい瞬間は、システム不具合の原因を発見したときと、お客様と話をしているときだと橋本はいいます。

橋本 「お客様から名指しで電話やメールをいただくことが増えたことで、信頼関係ができたと感じています。何かあったときに、橋本に声を掛けようと思い出してもらえると頼られているようで嬉しいですね。あとは、きちんと対応ができて感謝していただけたときに、この仕事をやっていて良かったと思います」

さまざまな人と関係を築きながら成長してきた橋本。入社3~5年目くらいのころに、とあるお客様から育ててもらったことが強く印象に残っていると振り返ります。

橋本 「お客様から、徹底的に指導を受けたことがあるんです。やることなすこと注意され、文章も全部直されました。言葉の使い方や、仕事の進め方まで全部指摘されて……。 ただ“厳しい=嫌われている”ではないと思うんです。真意はわかりませんが、おそらく一緒に働く者として育ててくれたのではないでしょうか。そのお客様とは、その後もずっと仲良くしていただいています」

社内だけでなく社外の人からも育ててもらったことは、橋本にとって非常に貴重な経験となりました。

橋本 「NTTデータウェーブは、比較的上下関係がなく、みんなで助け合うような社風があります。400人くらいの会社ということもあり、役員とも普通に話ができる感じです。顔見知りが多いので、自分の担当外の分野で困ったときに他部署でも声を掛ければ助けてもらえるような雰囲気があります」

入社して間もないころ、橋本は意識してさまざまな場所に顔を出し、社内の知り合いを増やすように心掛けていたといいます。労働組合の役員としても働いているため、自然と横のつながりだけでなく、上の役職者との関係も増えていきました。そういった橋本の行動が、困ったときに『助けて』と言える関係をより良好に作り上げてきたのかもしれません。

人と人とのつながりを増やしていける存在に

新型コロナウイルス感染拡大予防のため、多くの企業でリモートワークが増えています。対面でのコミュニケーションを重視してきた橋本が、リモートワークの際に気をつけていることがあるといいます。

橋本 「基本はチャットでのやりとりですが、そこでもできるだけ会話するように気をつけていますね。やっぱり文面だけだと伝わりにくいことがあると思うんです。伝えたいことがずれてしまわないように、ちょっとしたことでもオンラインでつないで、話をするようにしています」

相手の顔が見られない点を除けば、リモートワークでもとくに大きな不便を感じていないという橋本。ここまでに築き上げてきた人間関係があるからこそ、問題がないといえるのかもしれません。

そんな橋本の懸念は、コロナ禍に入社した若い世代が横のつながりを作るチャンスを失っているという点です。橋本が委員長を務める労働組合でも、この状況を改善できないかと検討しています。

橋本 「若い人や、関わりを増やしたいと思っている人が、人脈を作ったり、横のつながりを増やしたりするための集まりを開きたいと考えています。私たちからアドバイスをするというよりは、自然と人脈が広がるようなそういう場を提供したいんです。

しかし、この状況下では実現がなかなか難しく、現段階では開催できていません。そういった場を、社内だけでなく、社外や業務と直接関係がないところでも人脈を作れるように広げていけるとさらに良いですよね」

つながりを大切にする橋本には、こんな想いがあります。

仕事はひとりではできない。できないことは、人に助けてもらえば良い。ひとりでできることは限られているからこそ、周りにたくさん協力し合える人がいたほうが良い──。

人とのつながりを大切にしながら真摯に仕事に向き合う橋本。周囲の協力を得ながら最前線を突き進む彼は、NTTデータウェーブを明るく照らすかけがえのない存在です。