思い描く未来を叶えられそう──入社の決め手は業務内容と温かい雰囲気

入社時からシステムの運用・保守をしながらリプレイス案件を担当し、その後の新しいシステムの運用・保守にも継続して関わっている木原。学生時代は環境情報学部で学び、就職活動では幅広い業種に関心を寄せながらも、最終的には、システムの要件定義や設計に関わる仕事に魅力を感じたと言います。

木原 「NTTデータウェーブに入社を決めたきっかけは、要件定義や設計といった仕事の内容が面白そうだと思ったから。同時に、会社の雰囲気が柔らかくて自分に合うのではないか、と感じたことも大きかったです。私は自分からどんどん積極的に行くタイプではありません。ですから、会社の雰囲気については重要視していました」

この先、結婚や子育てをするとしても、ずっと仕事をしていたいという気持ちを抱いていた木原。NTTデータウェーブなら思い描く将来像が叶えられそうだと感じた点も、大きかったと言う。

木原 「結婚してからも仕事は続けるつもりでしたし、そのための制度がきちんと整っているという点でも安心して就職できるな、と思いました。この会社であれば自分らしく働けるのではないかと思い、入社に至ったのです」

入社後、実際にチームに配属されると、結婚後も働き続けている人が周囲に多かったことから、安心感があったと振り返ります。

木原 「配属されたチームリーダーの奥様も仕事を続けているというお話でしたし、チームの雰囲気もとてもよかったです。正直なところ、仕事が大変で辞めたいと思ったこともありましたが、助け合いができ、相談しやすいチームメンバーの人柄や雰囲気に助けられて、ここまで続けてこれたと感じています」

入社2年目に迎えた試練──試行錯誤する中で得た「やり抜く力」

仕事で大きな転機となったのは、入社3年目までの間で経験した、システムのリプレイスです。当時は、マスター情報のシステムと、製造情報のつなぎ部分がうまくいっていない状況でした。入社2年目の木原は、その部分を担当することになったのです。

木原 「もともとスクラッチで開発したものをSAPに乗せ換える場合、どうしてもお客様の業務に変更が生じます。しかし、お客様はできる限り業務を変えたくないというご要望でした。そこで、つなぐ仕組みが必要になったのです。SAPに載せ替える部分でもマッチングが難しく、私が担当するサブシステムはマッチング率1%以下ということもありました」

基本的には同じ顧客のシステムに携わっているため、顧客の業務自体をしっかり把握していれば、多少システムが置き換わっても関連付けて考えることができる、と木原は語ります。ただし、顧客側の業務内容を変えずにシステムを置き換えなければならないところにハードルの高さがありました。

木原 「『わからないかもしれないが、何とか進めてほしい』と言われて。協力会社の人や同期も巻き込んで、もがきながら進めました。その時は本当に必死でした」

当時は、設計に加え、顧客との調整も行っていた木原。顧客の要望に応えるために、とにかく前準備を怠らないよう努めたと言います。

木原 「お客様のところへ行ってから『わからないです』というのはカッコ悪い。ですから、事前に詳しい人を見極めてその人を質問攻めにして疑問を解消しました。わからないことをわからないままにしておくと、どんどん置いてかれてしまいます。わからないことは『聞く』と決めています」

木原の根底にあるのは「周囲の役に立ちたい」という思い。そのためにもしっかりと事前準備をし、わからないところは解消する。そのスタンスを続けた先に、やりがいを感じる瞬間がありました。

木原 「『この話なら木原に聞けばいい』と思ってもらえた時は、頑張って良かったな、と思います。頼ってもらえるようになると嬉しいです」

周囲の協力を得ながら、わからないことに真正面から向き合い、最後までやり切ることができたこの時の経験や「やればできるんだ」という気持ちが、木原が仕事をする上での素地になったのです。

木原 「試行錯誤する過程で、自分がわからなくても、うまくまとめ上げればいいんだ、と思えるようになりました。放り投げずに向かったからこそ、やり抜く力がついたのかな、と思います。この時に「やりきること」を学び、今はその貯金で何とかやっていっています」

周囲の理解と協力に感謝──育児と仕事を両立するための工夫

木原が最初に産休に入ったのは2016年、入社から5年目のこと。周囲の役に立ちたいと考え続けていたからこそ、休むことに対して、気が引ける思いもあったと言います。

木原 「当時私はトレーナーをしていました。産休に入るにあたり、後輩に業務を引き継いだのですが、忙しい思いをさせてしまったと感じています。今でも一緒に仕事をしていますが、一生懸命仕事に向き合うタイプなので、そうした姿勢に支えられました。 

また人員補填もしていただくなど、私が抜けた後に安心できる体制を作っていただきましたね。温かく送り出してくれたみんなには、感謝しかありません」

約1年の休暇取得でしたが、リプレイスのタイミングに重ならなかったのは幸いだったと言う木原。

ひとり目の産休・育休取得後は、復帰する際に「仕事内容を思い出すのに1週間くらいかかった」と言いますが、同じ部署に戻れたこともあり、思ったよりもすんなり復帰が叶いました。

木原 「復帰後、仕事のやり方や意識という面で大きく変わったところは、前倒しで進めるようになったことです。時間的な制約がありますから、やや前倒しで立てたスケジュールをさらに前倒しでやるようになりました。もともとギリギリでやるタイプではありませんでしたが、特にこまごました業務は早めに終わらせるように心掛けています」

木原は、仕事があるからこそ家庭もうまくいくと感じる部分もあると言います。ただし、結婚後も仕事を続けるにあたって、育児と仕事の両立は大きな課題です。周囲からは仕事と家庭の両立の難しさに対し理解があると感じています。

木原 「ひとり目の子どものときは、人と話す機会がなく、育休中とても寂しかったです。1ヶ月半くらいすると『早く仕事に戻りたい』という気持ちになりました。ですが、実際に職場復帰したら、子どもの急な発熱などで、抜けなくてはならない場面がどうしても生じます。

その際はもう周囲を頼るしかないので、できるだけ準備をした上で依頼するように意識しているんです。周りの方が快く引き受けてくれるので、とても助かっています」

急な事態にも周囲に引き継げるよう、タスク整理を常に心掛けていると言う木原。また、リリースやメンテナンスなど、前もって日時がわかっているものに対しては、事前準備を整えるよう努めていると言います。

木原 「それでも絶対に自分が行かなければならない、という案件があるときは夫とスケジュール調整しますし、もちろん逆のパターンもあります。今は社会情勢もあってほとんど在宅勤務ですが、融通が効きやすく、会社で周囲の方に迷惑をかけるシーンが減ったので、ありがたいです。

出社した方がやりやすい面も確かにあるのですが、チーム内でのコミュニケーションという点ではとくに問題ありませんし、育児と仕事の両立という点では、かえってパワーアップできている気がします」

「泥臭い仕事の積み重ね」が居場所を作る

入社から12年を経て、木原がいま感じているのは自分の居場所があることへの感謝、そして子育てが落ち着いたら新しい業務にも挑戦してみたいという思いだと言います。

木原 「まだ子どもが小さく、急なお休みも多いので、落ち着くまでは新しい分野への挑戦は難しいのかなと思っています。私の場合、産休・育休から戻る際も同じ部署に戻れましたし、周囲もスムーズに受け入れてくれたことがとてもありがたかったです」

今はまだその時期ではないと語る木原ですが、運用・保守以外の仕事も経験してみたい思いは常にあります。また、他の人のやり方を学びたい欲もあると語ります。

半面、現在の業務で顧客と直接コミュニケーションをとる機会が減ったことから、もっと自分から顧客業務に関する情報を収集しなければ、という改善課題も感じています。

木原 「今は産休・育休前に担当していた分野も担当していますが、ふたり目の産休・育休から復帰後、最初は今まで経験のないサブシステムの担当になりました。そのとき、復帰してすぐに未経験の分野を担当するのは難しいと痛感したのです。

同じシステムではありますが、下地のない分野に戸惑いました。経験のない分野で役に立つところまでいくためには、それなりに時間がかかります」

 そうした自身の経験からも、木原は「若手のうちに下地を作ることが大事」だと語ります。

木原 「一度抜けても『また戻ってきていいよ』と言ってもらえるくらいの下地を作っておくことは重要です。そのためには、新人のうちから泥臭く仕事を体で覚えることや、『そこにいてもいいよ』と言ってもらえるような仕事を積み上げていくことが大事なのだと思います」

2度の産休・育休取得を経験し、会社の制度や職場のメンバーから温かいサポートを受けながら仕事と育児の両立に奮闘する木原。

仕事があるから家庭もうまくいく、というアグレッシブでありながらも冷静に自分の仕事を見極めていくその姿は、働く女性たちの新しいロールモデルとなるかもしれません。