クライアントが本職に集中できるよう、ITのサポートを担う

佐藤は、2009年にNTTデータウェーブへ新卒入社したエンジニアです。入社から12年経った2021年現在は、クライアントである会社に常駐し、IT担当部署の業務支援をしています。生産管理システムの構築やプロジェクトマネジメントの考え方をクライアントに伝えるのが、佐藤の主な役割です。

佐藤 「お客様の会社は内部異動が多く、システムに詳しくない方がIT担当になることもめずらしくありません。しかし、お客様の本来の業務は高品質な商品を生産することなので、ITの専門性を高めることは本筋ではないのです。そこで、本務に集中していただけるよう、私はシステムの運用方法を教えたり要件定義のサポートをしたりしています」

普段は小規模なプロジェクトを回していながらも、4〜5年に1度は数年単位で進める大規模なプロジェクトも担当する佐藤。現在は大きなプロジェクトが進行中なので、クライアントに過去の知見を継承しながらサポートに徹しています。

現場からの改善要求に基づいて実施するボトムアップの小規模プロジェクトに比べ、大規模プロジェクトはトップダウンが多く、難しさもあると佐藤は感じています。

佐藤 「たとえば、今まで現場の要件を聞いてスクラッチで作っていたシステムを、上からの指示によってパッケージで作ることになるケースがあります。そうすると今まで作り込んでいた便利な機能が使えなくなり、現場に余計な手間が増えてしまうんです。

とはいえ、トップダウンだから指示どおりにしなければならないので、どのように調整しながら解決策を見出すか考えます。難しいですが、すごくやりがいがありますね」

難しい大規模案件を進めるためには、小規模案件で現場の担当者と会話をするなかで、本音で話せる関係性を構築することが必要不可欠です。佐藤は小規模案件で作り上げた関係性をもとに、なるべく現場の負担にならないようなシステム構築を心がけています。

常駐している自分の役割を見失わずに成し遂げる

佐藤がクライアントの会社に常駐しはじめてから、2年が経過しました。そのなかで、クライアントとNTTデータウェーブの立場の違いに悩むことがあります。

佐藤 「クライアントとNTTデータウェーブの打ち合わせに出席すると、お互いの主張が噛み合わないことがあります。私が近くにいるため、クライアントからNTTデータウェーブの対応に関する不満を相談されることもあるんです。

どちらの言い分もわかるからこそ困ってしまいますが、間を取り持って説明するなどうまく調整してあげるのも、私の役割のひとつだと思っています」

クライアントの会社に常駐する佐藤が心がけているのは、きちんと言うべきことを伝えることです。

佐藤 「お客様の会社にいながら何も言わないと、常駐の意味がありません。私は嫌われてもいいと思いながら言いづらいこともきちんと伝えるようにしています。

『今この活動をやる意味はあるのか』や『何のためにこれをやっているのか』といった聞きづらいこともあえて質問して、自分の意見を出すことが、結果的にクライアントのためになります。それで自分が間違っていたら認めて謝罪すればいいので、とにかく積極的に話に混ざるようにしていますね」

常駐がはじまってからはクライアントの会社で過ごすことが多いものの、佐藤はNTTデータウェーブという会社に惹かれて入社しました。

学生時代に自分のホームページを作りたいと考えプログラミングを習得した佐藤は、そのスキルを活かすためにシステムエンジニアを目指します。そして、就職活動中に聞いたNTTデータウェーブの仕事内容に魅力を感じ、入社を決意しました。

佐藤 「就職活動中、会社説明を受けたとき、担当の方からNTTデータウェーブはシステム構築から運用までを一貫して行なっていると聞きました。

私もシステムを作って納品して終わるのではなく、足りないところをどんどんカスタマイズしながら運用していきたいと考えていたので、NTTデータウェーブならやりたいことができそうだと感じたんです」

実際に今、佐藤は作ったシステムをカスタマイズしながら現場の方が使いやすいように運用するサポートをしています。魅力だと感じた一貫性のある仕事を、自分の手で進めることができているのです。 

コミュニケーション、知識習得、商品研究で最適な提案をする

▲ボードゲーム部の活動の様子

佐藤は、仕事を進めるうえで自らの武器となっているのはコミュニケーション力であると考えています。佐藤が自分をさらけ出して接することで、お客様も正直に話してくれるようになります。本音を聞ければ本当に困っていることも聞き出しやすく、よりお客様のためになるサポートを提供できるのです。

佐藤 「5年ほど前に、とあるプロジェクトでご一緒したお客様とコミュニケーションによって良い関係を築いたあと、その方が栄転されたんです。そして、最近進めている大規模プロジェクトにその方がアサインされて、再び一緒に仕事をすることになりました。

その方は今や私が気軽に話しかけられないほどの立場にいますが、以前良い関係を築いたことで、今でもフランクにお話させていただけています。5年前のプロジェクトではさまざまな問題がありながら最終的にはうまくいったので、『今回も佐藤くんがいるなら大丈夫』と言ってもらえてうれしかったです。」

また、佐藤はコミュニケーションのほかに、新しい知識の習得にも力を注いでいます。入社以来フルスクラッチ開発をすることが多く、パッケージ開発に携わる機会がほとんどなかったため、クライアントとともに1からパッケージについて学んだこともありました。

佐藤にとって、新しい知識を身につけることは苦ではありません。むしろ、流行り廃りを考えなければ、お客様に最適な提案ができないので、積極的に知識を習得するべきだと考えています。

佐藤 「私は人と対戦するゲームが好きなんですが、勝つためには流行している戦略を把握してそれを潰す新しい戦略を考えなければなりません。そのように、今までに満足しないで改善していくというのは、自分の根底にありますね。

システムにおいては、フルスクラッチも良いところはあるものの、パッケージにも強みがあるので、両方をカバーできるようにしなければならないと考えています」

そして、お客様にとって最適な提案をするための土台となっているのが、徹底的な商品研究です。

佐藤 「お客様の会社が何を作っているのか知らなければ、本当に必要なシステムを作ることはできません。そのため、クライアントが販売している商品をひたすら買ったり、博物館に行ったりして、商品の背景を学びました。そうした研究が、お客様に合ったシステムの提案につながっていると思います」

組織をより良くするため、誇れる後輩を育てたい

佐藤は今後、組織をより良くしていくために誇れる後輩を育成したいと考えています。

佐藤 「人を育てるのが、本当に好きなんです。就職活動時にいろいろな人から『教師になったほうがいい』と言われましたし、適職診断の結果も教師だったので、育成には向いていると思います」

以前、自分が異動したあとにチームを任せようと佐藤が育成した後輩は、期間限定で人手不足のチームに異動することになりましたが、その優秀さによってそのまま異動先にとどまることになりました。育てた後輩が別のチームでも活躍していることに、佐藤は喜びを感じています。

佐藤 「最終的に違うチームへ配属されても、『この人の下で働けて良かった』と思ってもらえるような人になりたいんです。

野球の野村克也監督の名言に『金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流』がありますが、本当にそのとおりだと思います。人を残すことで、やっと一人前になれる。私も育成に力を入れて、人を残したいですね」

自身の武器であるコミュニケーション力を駆使しつつ、知識習得や商品研究にも力を入れ、さらに今後のために後輩の育成も視野に入れている佐藤。

さまざまな角度から「お客様のためになるサポート」を考えるその姿勢は、これからもNTTデータウェーブを支えることでしょう。