“楽しく全力でやる”をモットーに、セキュリティコンサルタントとして活躍

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コンサルティング事業本部 セキュリティアーキテクチャコンサルティング部 サービスインテグレーショングループ 新井 ちづる

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は、野村総合研究所グループの情報セキュリティ専門企業。2022年2月現在、新井はコンサルティング事業本部 セキュリティアーキテクチャコンサルティング部 サービスインテグレーショングループに所属し、グループマネージャーを務めています。

NRIセキュアの強みは、セキュリティに関するコンサルティングだけでなく、セキュリティ製品やサービスの開発から提供、監視、運用まで、一気通貫で請け負えること。その中でも、セキュリティアーキテクチャコンサルティング部は、コンサルティングはもちろん、ソリューションを使った情報システムの設計構築もミッションとしています。

新井 「サービスインテグレーショングループには、私を含めて10人のメンバーが所属しています。仕事の内容の例を挙げると、お客様の環境にゼロトラストを実装するには、どのようなシステム構成で、どのようなマイルストーンで進めるべきかというグランドデザインを立案したり、具体的な計画が決まったあとには、PMOとしてセキュリティソリューションの設計構築から導入、運用までのフェーズを管理したりする業務を担っています。
また、新しいサービスの開発も手掛けていて、企業のサプライチェーン全体におけるセキュリティ課題に対して、必要なソリューションの提案や実行支援を行う“サプライチェーン・セキュリティコンサルティング”を昨年立ち上げたばかりです」

新井はプレイングマネージャーとして、コンサルティングの実務だけでなく、案件管理や売上管理のほか、メンバーの目標設定や評価なども担っています。

新井 「日々の仕事の中で大切にしているのは、“Mutual Respect”を合言葉に、“楽しく全力でやる”こと。Mutual Respectとは、お互いに尊敬し合って仕事をしていくという意味で、お客様はもちろん、グループのメンバーやほかの部署の社員など、『仕事に関わるすべての人を大事にしたい』という想いを込めています。
たとえば、グループのメンバーとは定期的に1on1の時間を設け、仕事にとどまらずさまざまなことを一対一で話します。困っていることがあれば、なんでも一緒に考えていくことで、信頼関係を築くように努めています」

社内を巡れば解決策が見つかる。専門知識を持つ仲間が集まる理想的な環境

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そもそも新井が情報セキュリティに興味を持ったのは、コンピュータサイエンスを専攻していた大学時代のことでした。

新井 「当時、大学で募集していたアルバイト先の企業で、サイト構築に携わっていました。そのサイトがハッキングに遭ってしまい、その出来事と大学の授業でセキュリティについて勉強したことがきっかけで、セキュリティ業界で働きたいと思うようになりました」

就職活動中にNRIセキュアと出会い、セキュリティの精鋭部隊として高い専門性を持ったメンバーが多く在籍していることに加えて、「一緒に働きたい」と思える人が多いと感じ、入社を決めたといいます。

新井 「当時会社に対して抱いていたイメージは、入社して十数年が経った今でも変わっていません。たとえば、仕事の中で困ったことやわからないことがあっても、社内をぐるりと歩きまわれば詳しい人が必ずどこかにいて、大体のことが解決します。
そんな環境がいい刺激となり、私自身も勉強を続けていかなければという気持ちになりますね。また、機転の利く方や気を遣える方も多いので、いつも気持ち良く、楽しく仕事をすることができています」

入社後、新井はソリューションの開発や運用を行うソリューション事業本部に7年在籍。その後、現在所属するコンサルティング事業本部に異動しました。ソリューション事業本部では、セキュアファイル送受信サービス「クリプト便」の開発や保守運用を担当。そこで得た経験は、現在のコンサルティングの業務にも役立っていると話します。

新井 「コンサルティングでは、政府や業界団体などが発行するセキュリティに関するガイドラインをベースに、これをやるべきだという提案をする機会が多いです。しかし、セキュリティを重視する考えは利便性と相反する場合があるため、お客様にすべての提案が受け入れられるとは限りません。そのようなとき、現場感覚を持ってお客様と会話できることが、私の強みでしょうか。現場の視点に立ってサービスの開発と運用をしていた、ソリューション事業本部での経験が生きていると感じます」

お客様の期待の斜め上へ。大規模プロジェクトの成功で得た自信と経験値

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サイバーセキュリティの仕事に、大きなやりがいを感じながら日々の業務に取り組んでいるという新井。この分野の最前線で活躍することは、企業の事業継続を、ひいては日本という国を守ることにも繋がると語ります。

新井 「最初はいたずら感覚で始まったコンピュータウイルスなどの脅威は、時代を追うごとにどんどんレベルが上がり、ついには政府機関が絡む重大な攻撃に発展しています。セキュリティ業界の使命は、常に勉強を重ねて専門性を高めながら、脅威に相対していくこと。終わりなき戦いですが、自分たちの仕事が最終的には顧客企業や国を守るという大きなミッションに繋がるのは、この仕事の楽しさであり、魅力ですね」

入社してからこれまでを振り返って印象的だった仕事は、2015年ごろにとある官公庁のシステムの全面刷新に携わったことだといいます。

新井 「NRIセキュアは、全面刷新のなかでもセキュリティの設計や実装を担当しました。セキュリティに関することはすべて当社が対応していたので、幅広い専門性と、その場で回答していく瞬発力が求められ、とてもやりがいのある仕事でした。品質には最大限気を配るとともに、『お客様の期待値の斜め上を行きたい』という想いもあり、チームの仲間とディスカッションを重ねながらプロジェクト完了まで走り抜けました。
それまでもずっとプロジェクトマネジメントをやってきていたので得意なつもりではいましたが、この難しい環境下でもやり切ることができたことは、その後の大きな自信にもつながりました」

その自信を糧に、2017年には案件をけん引する上級セキュリティコンサルタントに昇格、2019年には現職のグループマネージャーに就任。プレイヤーとしてだけでなく、マネージャーとしての業務も担う中、心境にも変化がありました。

新井 「それまでは会社に育ててもらっている感覚がありましたが、2017年の昇格時に、自分自身が成長すると同時に、会社の成長に貢献しなければならないという想いが芽生えたんです。『ここからが本当のスタートだ』と感じた瞬間でしたね。
また、グループマネージャーになった現在は、若手が生き生きと活躍できる場をつくりたいと考えています。彼らの成長が会社の成長に繋がるので、マネージャーとしてしっかりとサポートしていきたいですね」

世界水準の専門性で“お客様にとっての最善”を提案し続けられる存在に

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サイバー攻撃の脅威が年々深刻化し、各業界でDXが進む昨今では、必要なセキュリティ対策も変わっていくと指摘する新井。そんな中、NRIセキュアではひとつの例としてサプライチェーンセキュリティに注力しています。

新井 「昨今のサプライチェーンは以前にも増して巨大化し、複雑に構成されており、サプライチェーンのセキュリティ対策は今後ますます重要になっていくと考えています。 またサプライチェーンを構成する世界中の企業や工場はインターネットで繋がり、情報をやりとりしています。
このように『繋がる』ことによりビジネスの価値が創出される一方で、ひとつでも脆弱な部分があると、サプライチェーン全体が脅威に晒されてしまう。それを未然に防ぐためにも、企業の皆さまには私たち専門家集団のノウハウやスキルを活用してほしいと思います。
私たちは、お客様の事業を大きくするために必要なセキュリティを一緒に考えていく『パートナー企業』になりたいと考えていて。『何に困っているかわからない』という段階でも、相談いただければ必ず力になれると思っています」

今後も、世界に通用する情報セキュリティのプロフェッショナル集団であり続けたい、と語る新井。だからこそ、これから入社する新しいメンバーには、なんらかの領域で世界トップクラスの専門性を追求できるようなチャレンジ精神を持っていてほしいと話します。

新井 「専門性を磨く環境として、当社には、年間168時間の自己研鑽の時間を確保できる制度が整っています。そのための研修制度はもちろん、誰かが獲得した専門性を社内で共有する勉強会も頻繁に開催されていて、お互いに向上心を刺激し合えるカルチャーが醸成されています。

また、新しいサービスを起案すれば、R&D(研究開発)活動として予算が付き、プロジェクト化するということも積極的に行われていて、時代の先を見据えた取り組みにも関わっていくことができます」

期待の斜め上を目指すマインドと、ソリューション事業本部時代に身につけた「顧客視点」を武器に、“お客様にとっての最善のセキュリティ”を追求していきたいと話す新井。頼もしい仲間たちとともに、今後も企業や国を守るために挑み続けます。