人と仕事に惹かれて入庫。チャレンジ精神をもって未知の部署を希望

▲子どもの頃から家族と登山やスキーに行っていた竹内。大学時代からロードバイクにも目覚め、空き時間があればアウトドアに熱中する生活を送った

竹内は2019年4月に入庫。学生時代は農学部で農業経済学などを学び、フィンランドのヘルシンキへと1年間留学。当時は「本当に自分がやりたいことは何か」を自問自答し、一つの答えを見つけたと話します。

竹内 「適職を考えているときに、周りに流されるのではなく『目的がはっきりした仕事』をしたいと思うようになりました。具体的には、海外生活で社会問題を肌で感じ、自分の生まれ育った日本に貢献できるような仕事をしたいという想いが生まれたのです。

私はアウトドアが好きで、学生時代にもロードバイクで都会を離れて地方へと長距離で走っていました。地方ならではの美しい景色や人々の生活を見るのがとても好きで、この風景を大切にしたいと強く感じました」

就職活動は金融業界に限らず、コンサルティング業界や食品業界など可能性を広げて活動。農林中央金庫に入庫した決め手は「人」と「仕事内容」でした。

竹内 「農林中央金庫の人事部や役員と面接をしていく中で、人柄の魅力と仕事内容に惹かれていきました。農学部で勉強していたこともあり、特に興味を持ったのは『食農ビジネス』。ちょうど、農林中央金庫が果物の海外輸出業の支援を行ったというニュース記事を見つけ、将来的にはそういった食農ビジネスに携わりたいと考えました」

食農ビジネスに興味を持って入庫を決めたものの、配属先として希望したのは「債券投資部(現・市場運用部) 」。

なぜ学生時代の経験も活かせる農業系の部署ではなく、他部署へ希望を変更したのか。それは竹内のチャレンジ精神とキャリアプランが関係していました。

竹内 「まったく知らないことに挑戦したい、そういった気持ちで債券投資部へと希望しました。最初から食農ビジネスに携わりたいという思いもありましたが、農林中金にはジョブローテーションの制度があるので、若手のうちは未知の分野に飛び込んで、力を身につけるために学んでいきたいと考えたんです」

2年目で新しいチームへ。経験を積み、一歩一歩成長

希望通り債券投資部に配属となった竹内は、まず債券投資部総括班で証券事務などを担当。

真っ白な状態から新しい知識を吸収していきました。

竹内 「最初の1年間は『証券事務』という、農林中央金庫で購入・売却した債券についての事務作業を先輩から教わりました。はじめに衝撃を受けたのは数字を細かくチェックする点。今では当たり前ですが、小数点以下まで数字を一つひとつ細かく確認することを徹底的に教えてもらいました」

2年目は同部署のポートフォリオマネジメント班に異動し、新興国の国債の運用するチームへ。

竹内 「弊庫の新興国に関するアセット(資産)のモニタリングや投資の提案など、1年目に比べ投資に近い業務に異動しました。英語や日本語が使えないことも多い新興国の場合は言語の問題があり、少し気がかりでした。

しかし、新興国の経済や政治を深く知る機会は人生でほとんどないと思い、配属になった機会を活かして前向きに頑張っています。世の中ではまだあまり注目されていない国を見ることができるマニアックさもとてもおもしろいです」

現在の主な業務は、担当する新興国の資料作成。会社の投資方針を判断するためのベースになります。

竹内 「たとえば、各国のGDPや消費者物価、失業率などの各種データをまとめた資料作成をしています。また、ファンドのパフォーマンスや制約条件遵守状況のモニタリングなどの細かい事務作業も、若手の私の仕事です」

竹内が異動となったのは2020年4月のコロナ禍。在宅勤務ならではの大変さもあったと語ります。

竹内 「不明点が多い業務を自宅で作業することは大変でした。ただ、数字を適切に見るなど事務の基本的な業務は在宅でもオフィスでも変わらないので、先輩の資料を参考にしながら業務を行っていました」

経験のない業務では、やはり苦労したことも。

竹内 「私が行ったエクセル上のミスから数字がずれ、その資料を参考にした先輩の分析にも影響してしまい、結果の数字が誤ったものとなってしまったことがあります。手順の一部を理解していなかったことが原因だったため、深く反省し、正確さをより意識するようになりました。

また、前営業日の市場の動きを新興国や先進国のアセットごとに報告する朝会も、部長の前ということもあり最初は苦労しました。数分の報告ですが先輩に台本をチェックしてもらい、書き直し。本番では緊張で声も裏返っていたぐらいです。今も試行錯誤しながらではありますが、以前よりはしっかりと報告できるようになったので、成長できているかなと思います」

知識を増やし、業務を効率化。社内研修や資格取得に積極的に取り組む

現状に満足することなく、学ぶ姿勢を持ち続ける竹内。社内研修や資格取得に積極的に取り組んでいます。

竹内 「日々の業務では資料作成を効率化し、そして正確に遂行することで、投資提案業務に集中できる時間を増やすことを意識しています。たとえば、社内のオンライン研修でエクセルのVBAを勉強し、普段の業務を効率化することができました。知識が増えたことで、以前はエクセルのテンプレートに数字を入れるだけだった業務も、別の効率的な方法を考えるようになりましたね。マイクロソフトオフィススペシャリストのエキスパートは、即効性があり勉強して本当に良かったです。証券アナリストについてももっと早く勉強しておくべきだったと後悔しています。

資格は銀行業務とエクセルに関するものを取得し、TOEICは会社が提示した目標値よりも高いスコアを目指して勉強しました。業務ではほとんどの資料が英語なので、英語の資料を読むスピードもこの1年で速くなったと感じています」

新興国チームで取り扱っている国のうち、竹内が担当している国は1/3程度。着任当初はわずかだったものの、今ではチームの主戦力として着実に成長しています。

竹内「社内では研修受講や資格取得が推奨されています。勉強するうちに業務への応用を思いつき、結果として業務が効率化し、新しい新興国の担当をすることができました。以前は3カ国でもいっぱいいっぱいだったので、これも成長を実感できたことの一つです。

新しい投資先として現在担当している国以外にも、私が以前よりいってみたかった国や、世の中で関心を持たれている国などを調べている時間もとても楽しいです」

仕事をする上で大切にしていることは、就職活動時と同じく目的をはっきりさせること。それは竹内の軸となっています。

竹内 「なぜ新興国に投資をしているのか。自分たちの投資の目的や、利益を得ることの理由を考えたときに、『その先にあるもの』というのは常に考えるようにしています」

学びのヒントは後輩からも。向上心を持って真のエキスパートへ

▲JA現地研修ではりんごの摘果作業も経験。JAの業務や農業の現場を知る契機となった

投資のその先にあるものは何か。この考えは1年目に受けたJA研修も、深く影響しています。

竹内 「長野県でJAの担当者と集金に同行し、飛び込みの営業にも横で付かせていただきました。弊庫が運用しているお金は、弊庫が直接集めてきたお金でなく、JAや信連の皆様が足で一軒一軒足を運んで集めてくれたお金です。そしてそのお金は農家や組合員の皆様がビジネスで得たもの。それを研修によって深く理解し、大切なお金を使って行う投資に対しての責任を実感しました。

JA研修以外にも農業法人研修というものがあり、その研修を通しても農業をされている方の目線を学ぶことができたと思います」

今後目指す姿は、ある分野のエキスパートとなり周りから頼られるような存在です。

竹内 「今の部署でもリスク関係なら〇〇さんに聞けば間違いない、というみんなから頼りにされている人がいます。そのように、分野はその時々で変わるかもしれませんが『この人に聞けば間違いない』と思われるようになりたいです」

頼られる存在になるべく、竹内が意識しているのは相手と向き合うこと。

竹内 「今取り組んでいることから逃げないこと、それが大事だと思っています。たとえば、誰かに質問をされたときに自分がすぐに答えられないことであっても、答えられる人を一緒に探してあげたり、一緒に調べてみたり。相手を理解し、真剣に向き合うことを辞めない努力を続けたいです」

時には先輩だけでなく後輩から学びを得ることも。先輩後輩を問わず学びの姿勢を持っているのが、フラットな竹内の魅力です。

竹内 「後輩と効率化すべき業務の方法を相談しているとき、エクセルのマクロやプログラミングを知らないとできないという話になりました。すると後輩が『それを勉強してみます、そしたらスキルアップにもつながりますよね』といったのです。新しいことを習得する貪欲さが、まだまだ自分には欠けていると気づかされた出来事でした。先輩や後輩に優秀な人が多く恵まれた環境なので、今後も多くのことを吸収したいです」

大変なことにもおもしろさを見出し、学ぶ姿勢を忘れない竹内。

チャレンジ精神と向上心を持って業務の改善に取り組み、昨日より今日、今日より明日へと成長を続けていきます。