人とつながる楽しさを求め続けた学生時代──野球からボランティアまで

▲小学校4年生のころの写真。所属していた野球チームの夏合宿にて

仲の良かった友だちが野球をしていたことから、小学校2年生のころ、自分も野球を始めました。それから、高校卒業までずっと野球をやっていました。

しかし、野球を続けるか迷ったこともありました。実は、陸上部の監督から推薦してもらうくらい、走るのが得意だったんです。中学校を卒業したタイミングで、陸上部に入るか一度立ち止まって考えました。

そのとき、野球はそれぞれ役割が分かれていて、適材適所で力を発揮すれば、チーム全体が強くなっていく魅力があると気付きました。みんなが違う役割なのに、同じ目標に向かっていくのが楽しかったんです。そこで得意な陸上ではなく、好きな野球を続けることにしました。

高校卒業後は、1年間の浪人期間がありました。その際に、どんな大学生活を送りたいか、考えに考えを重ねたんです。そして、高校までは野球漬けの毎日だったので、大学では今までやってこなかったことにチャレンジしよう、大学生らしいことをしようと決めました。

さらに高校の野球部で、後輩の教育係やチームのサポートに関わる役割を好んで担っていた経験から、大学でも人とのつながりを持てる活動に、積極的に取り組むことにしたんです。

大学生になって初めて取り組んだ課外活動は、ボランティア活動でした。オーストラリアのメルボルンで、1週間の植林活動をしました。当時、自分で企画をしてやり遂げようと思っていたので、インターネットでイチから調べて、選んだんです。決め手は、一番人との関わりが多いことでした。英語も上手に話せる状態ではなかったのですが、それも楽しもうという精神で取り組みましたね。

そこで度胸がついたんです。それを期にヒッチハイクやバックパッカーなど、さまざまなことに取り組むようになっていきました。

ベンチャー志望から一転、日鉄物産に決めた理由──父と採用担当のことば

▲大学3年生、ヒッチハイクをしていたときの写真

大学3年生になり、就職活動の時期を迎えます。しかし、当時はやりたいことが明確には決まっていませんでした。なんとなく裁量権の大きさや、自由な環境に興味があり、ベンチャー企業を考えていたんです。

3年生の10月くらいになり、就職活動中の自分を心配した父親が、様子を聞いてくれたことがありました。当時は、就職活動をなおざりにして遊びに没頭し、自分自身の考えが定まっていませんでした。そのため、普段は怒らない父親に、「そんな適当に考えているのなら、今の大学に通っている意味もないと思う」と怒られたんです。

また、そのときに父親から助言をもらいました。「成也のやってきたことを考慮すると、いろいろな業界やビジネスの川上から川下まで、幅広い人とつながれるから、商社がいいんじゃないか」と。

それから、改めてちゃんと考え直しました。そこで、相手の立場に立って、考えや感情に共感しながら話を聞くことが好きだと気付いたんです。加えて、世の中の当たり前を支えたいという想いがありました。

その想いが生まれたのは、父親の影響でした。ヒッチハイクを経験し、水やガスが使える日常がとてもありがたいものだったと痛感したんです。そんな生活のインフラを整える仕事をする父親を、かっこいいなと思いました。そして、自分も父親のように世の中を支えられるような、大きなスケールで仕事がしたいと思うようになりました。

そこで、商社を中心に受けていくことにしたんです。

その中でも、日鉄物産に入社を決めた理由は、人を大切にする姿勢と、現場を大切にする風土を感じたからでした。

日鉄物産主催のワークショップに参加したときに司会を務めていた採用担当との出会いが大きかったです。大学で社会学を専攻していた自分は、“俯瞰的に見る“ことの重要さを感じていました。

だから、採用担当の方が「今回の説明会で自分に商社やこの会社は合わないなと思ったらそれも正解だ」と言っていたことに共感し、自社だけでなく、就活生の視点や就職活動全体を見据えた視点が非常にすてきだなと感じたんです。

また、現場の声の重要性は自分も感じていたことでした。学生時代のアルバイトで責任者をしていたとき、会社のマニュアルには、自分の店には当てはまらないしくみがあったんです。

そこでお店に合うマニュアルを考え、店長や仲間にも相談し、そのしくみを変えたことがありました。その際に、現場を知っているからこそ現場を良くできると感じたんです。なので、現場を大切にする姿勢や行動を自分なりの指針にして、会社を判断していました。

日鉄物産は現場を大切にしていると、よく聞いていました。入社して半年が経ちましたが、実際、入社する前に持っていたイメージ通りでしたね。

採用担当として、自分の想いを企画に──カジュアル面談誕生の背景とは

▲現在の写真

2020年現在は、新卒採用とグローバル研修のふたつを担当しています。

新卒採用では、自分の考えだけではなくマクロな視点で会社を伝えられるように気を付けています。グローバル研修では、受講者のアンケートをもとに、今後の方向性なども含めてどんな研修にしていきたいのか、研修会社と打ち合わせ中です。予算の部分まで少しずつですが、取り組み始めています。

自分自身が就職活動をしていたとき、日本の就職活動はかなり形式ばっていると感じていました。仕方ないことなのかもしれませんが、大きな企業であればあるほど、志望する学生が多くなります。なので、全体に向けた言葉で、表面的な部分しか伝わってこない説明になりがちな印象だったんです。

また、とくにコロナ禍に新卒採用担当になり、学生も企業も、お互いのことを伝えるのは難しいと感じました。

そこで、日鉄物産ではカジュアル面談という形で、当社に興味のない学生でも選考関係なく気軽に質問や話ができる場を用意しています。これは、学生に寄り添い、ありのままをさらけ出せるようなイベントとして、自分が企画しました。

正直最初は、自分の言葉で会社が変わるのかなと思っていましたが、幸いにも自分のやりたいことができるチャンスをいただきました。先輩から「このしくみは、もっとこうした方が良いよね」とアドバイスをいただいたり、サポートしてもらったりしながら取り組んでいます。

この企画を通して、「やりたいことを無理に探さなくても良いよ」と伝えたかったんです。やりたいことがない学生は、多いと思っています。実際に仕事をしたことがなければ、仕事について考えても、イメージするのは難しいんじゃないでしょうか。

だから、まずはどんな自分でありたいのか、なりたいのかを考えてほしいです。仕事は人生を豊かにするためのツールであって、人生は幸せであることが一番だと思います。自分がどうなれば幸せなのか考えた上で、仕事の選択をしてくれればと思います。

その助けとなるよう、学生の方も本音で話せるカジュアル面談を実施しているんです。なので、商社にはそこまで興味がない……という方にも積極的に参加してほしいですね。

コミュニケーションのスペシャリストを目指して

2020年9月11日 オンライン説明会にて

最近、“コミュニケーション“の目的が、学生と社会人では違うと感じています。学生のころは、ただ話を聞く、その人のことを知る、というだけで、こと足りてしまう部分がありました。しかし、社会人になってから、コミュニケーションはひとつのツールだと思うようになりました。

社会人のコミュニケーションはあくまで、目的地やゴールに導いていくためにある、というのが大きな違いですね。学生であれば、「あぁ、そうなんだ」で終わるような話も、社会人になってからは「この内容を今の仕事に生かせるんじゃないか、どう使っていけるだろうか」とその先まで考えるようになりました。

なので、学生のころよりも今の方が、もっと広い視野で考えられていると思います。自分だけの視点ではなく、上司や会社全体、日本、地球規模で物事を考えないといけないと気付きました。

日鉄物産のビジネスモデル上、範囲が広いので、その分与えられる影響も広く、大きく考えないといけないのです。日鉄物産にいるからこそ、グローバルな視点で物事を考えられているようになったのかなと思います。

将来的には、対人関係のスペシャリストになりたいと考えています。そのために、感情的なコミュニケーション能力と論理的なコミュニケーション能力のふたつが大切だと思っています。

前者は自分が好きなことであり、無意識にやってきました。なので、とくに後者の力を身につけていきたいですね。論理的な思考や、論理的に伝えるという部分は、まだまだ自分には足りないと思っています。わかりやすく簡潔に、論理的に伝えられるよう、成長していきたいと思います。