会社員時代の物足りなさ──その空白を埋めるため起業へ

article image 1

NewCyteを、私と平田の2人で創業したのは、2022年1月4日。

起業のきっかけとなったのは、前職で感じた物足りなさとお客様の課題への向き合い方でした。

私は2017年、新卒で外資系IT企業に就職しました。この会社で、私はITコンサルタントとして、大手金融会社のシステム設計、構築、保守、運用を担当しました。大手金融系のシステムであったため、システムの規模が大きいことはもちろんでしたが、高いセキュリティ意識、正確で確実な業務遂行を求められる責任の大きな仕事でした。また自分で手を動かすだけでなく、自社や協力会社のエンジニアの方たちをマネジメントしながらプロジェクトを推進するプロジェクトマネジメントの経験もこなしてまいりました。

私は運が良く、お客様にも恵まれ、とても大規模なプロジェクトに携わることができたため、多くの技術や経験を得ることができました。これらのスキルと経験は、NewCyteの事業の1つであるシステム構築の事業を立ち上げる上で直結しています。この会社では、5年間働き続けましたし、福利厚生も待遇も充実していたのですが、私は圧倒的に、ワクワクが足りていないと思っていました。何か物足りなく感じていたのです。

またお客様への価値提供方法についても、自社の利益率重視で、お客様の課題解決にフォーカスしたアプローチではありませんでした。自社製品を売ることを目的にしている場合や、お客様の課題解決の本質からは乖離しているケースがあると感じていました。もちろん、会社として利益を追求するのは当然ですが、別のやり方がある、できるのではないかと考えておりました。

それぞれの会社には、独自の価値観や文化があり、変えられないものがあると思います。

私は、そもそも学生のころから自分の限界に挑戦したいという強い想いがあり、将来は、信頼し尊敬できる仲間と世界を変えるようなサービスを作り、会社を立ち上げようと心に決めて、新卒で入社していました。入社時にも人事担当の方に、「起業したい、そのための勉強がしたい」と伝えてその会社に入ったことを覚えています。

そしてその会社でNewCyteの共同創業者である平田と出会いました。

想定していたよりも時間が掛かってしまいましたが、5年の歳月を経て、私は、2021年5月に会社を辞め、NewCyteを立ち上げるために本格的に動き始めました。

2021年のクリスマスと年末年始は、創業の初月から大きな売上を上げるために、平田と2人でさまざまな企業に営業を行い、お客様探しに奔走していたのが良い思い出です。この先もずっと忘れられないと思います。

NewCyte設立までの苦労と大切にした想い

article image 2

平田とNewCyteを始めるまでに、一緒にどんな会社なら従業員や私達のサービスに関わる人たちが幸せになれる会社を作れるのだろうかという発想からスタートしました。

会社を辞める前から、私と平田は「理想の働き方とワクワクする仕事って何だろう」という会話を頻繁に重ねていました。

それもお互いにその当時の働き方に不満を抱え、当時いた職場でのキャリア構築に限界を感じていたからだと思います。私は、前職では自分がやりたいことができず、そこでは自分の描く将来像が実現できないと思っていました。連日のハードワークの中、自分の目的を見失いそうになりながら、業務終了後に起業に必要なスキル獲得のために、時間を捻出し、勉強し、起業に向けた準備をしていました。

また私と平田は、お互いお客様に提供できるエンジニアスキルとITコンサルティングに関する十分なスキルは持っていると考えていたので、後はお客様との向き合い方、仕事との向き合い方次第で、私たちが実現したいサービス、そして会社が作れるのではないかと考えました。

平田は、新卒で入った会社でとても仲良くなった同期の一人です。知り合ったときは、お互いに変な奴だけど、おもしろい奴だなぁと考えていたと思います。正直、変なやつというより、クレイジーなやつという印象が強かった気がします(笑)。

彼とは、ひょんなことから、仕事の終わりに一緒に温泉に行くことになったことがきっかけで、一気に仲良くなり、一緒に旅行に行ったりする仲になりました。その度に、お互いの夢を語り、どんな未来を歩みたいか語りあっていました。もちろん、それだけで彼と一緒に起業しようと決めたのではなく、彼の人柄、ビジョン、能力に惹かれたため、起業するに至ったのです。

平田は私とはまったく異なる強みを持っており、彼と会社を立ち上げることで大きく飛躍できると思ったのです。 共同創業は、さまざまな問題を抱えうると思いますが、彼となら上手くやれると確信がありました。NewCyteは、起業から順調に成長を続けていますが、皆様を驚かせるようなさらなる飛躍に挑戦していきたいと思います。

二人で起業した背景にあったのは、小学生のころから自分に強く根ざした2つの価値観

article image 3

NewCyteの立ち上げは、平田と一緒に行いましたが、そこには私自身の価値観が関係しています。私は、幼少期のころからずっと、周りの人、できる限りの人を、笑わせ、幸せにしたいと思いながら過ごしてきました。

小学校のとき、その想いをより強くした経験があります。ボランティア委員会の委員長になり、大量のリングプルを集めて車椅子と交換し、施設にプレゼントしたのです。たった一人の小学生では、到底買えないような車椅子を購入し、実際に必要としている方に提供できた。この経験は、私に大きな気づきを与えてくれました。このとき、チームで動くことで私一人では達成できないような大きなことを実現できると学びました。そして何より、その成功を共に嚙み締められる仲間がいることも、とても嬉しかった。

この経験から私が培ったのが、「私個人ができることには限界があること」と、「何かを達成したときに分かち合える仲間がいることの幸せ」です。そして、一人ではなく、平田と共に起業したのも、こうした価値観があったからでした。

2022年8月現在、起業してからまだ7カ月ほどです。

現在、私は創業した1月から現在まで、フルリモートで国内最大規模のシステムを有するお客様のプロジェクトで、多くのエンジニアのマネジメントを行いながらシステム構築、運用設計、運用、障害対応を支援させていただいております。また平田は、並行して別の大規模なお客様にITコンサルティングサービスでDX推進の支援を行っております。

この先の3年間は、NewCyteの組織をより大きく、より強固なものにし、より多くのお客様にNewCyteのサービスを届けられるように拡大していきたいと思います。

「やってみたい」を未来をつくる力に──目指すは全員が挑戦し、自己実現できる会社

article image 4

NewCyteを、社員含めた全員が挑戦し、自己実現できる場所にしたいと思っています。

そもそも私は、興味関心が尽きないタイプ。学生時代に将来を考えたときも、やってみたい仕事が多かったため、選択肢が無限に存在するように見えてしまい、困り果てていたほどです。

そんな私ですから、社会人になってからも起業した今も、やりたいこと、挑戦したいことは尽きません。起業してからさまざまな困難がありましたが、もっともっと難しくワクワクするやりがいのあることに挑戦して、目標を達成していきたいと思っています。

こんな性格で過去には苦しんだこともありましたが、今ではこの考えが未来を創造する力になると信じています。だからこそ、私は平田と共に、この考えをNewCyteの「ミッション、ビジョン、バリュー」の1つである「Innovation」として組み込み、企業文化にしようとしています。

社員の全員がリーダーシップを持ち、それぞれがアントレプレナー的な考えを持っている会社にしたいです。それぞれがNewCyteで明確にやりたいこと、目的を持ち、それに向かって真剣に取り組める。そしてそれを一人でなく、優秀な仲間たちが支援しながら、ハイクオリティかつ最速で実現する。NewCyteは、外で口にすると馬鹿にされるような、ぶっ飛んだことを「おもしろいね」、「やってみようか」と気軽な気持ちで共有でき、失敗を恐れず突き進める組織にしたいです。その積み重ねが、イノベーションを生み出せる組織作りにつながると信じています。

ぜひ、当社のメンバーとなってくださる方には、挑戦したいこと、夢を語ってほしいです。もちろん、強制するつもりはありません。 語りたい人だけ、共有してください(笑)。

集まる人は一流、そして働き方、考え方にアイデンティティーとプライドを持ち、仲間と仕事を楽しみながら、最大限の結果を出す。NewCyteは、そういう会社です。一緒に、NewCyteで世界を驚かせていきましょう。