上場レベルの経理をめざし、“攻め”の姿勢で情報を集めて発信する
現在、管理本部財務経理課の管理者として、派遣社員を含め5名のメンバーのマネジメントを行っている村田。財務経理課は、本社含め全国にある支店の経理業務を一手に引き受けているほか、月次、四半期、年次の決算書類の作成、さらに予算策定や資金計画などの財務業務も担っています。
「経費精算などの経理業務から予算管理といった財務まで、業務は多岐にわたります。また、当社はまだ上場はしていませんが、上場企業レベルでの経理をめざし、有価証券報告書などの開示資料の作成も行っています。
お金を扱う仕事ですし、利害関係者に提出する書類を作成するわけですから、ミスがないことと納期を厳守することが大前提です。その上で、会計基準の改正や税制改正などの外部要因が会社にどんな影響を与えるのか、会社の拡大や体制変更といった内部要因に財務経理課としてどのように対応していくのかといったことに、常にアンテナを立てています。
バックオフィスは“守り”のイメージが強いと思いますが、こちらから積極的に情報を取りにいき、会社に役立つことをどんどん発信する“攻めの経理”でありたいと思っています」
村田が“攻めの経理”をめざしているのは、ネオ・コーポレーションの「どの部門も対等である」という考え方が土台にあります。
「当社は大きく、営業部門、技術部門、業務部門の3つに分かれていて、私たちは業務部門に属しています。営業力が高い企業の場合、やはり営業部門が一番のスターであることが多いと思いますし、自ら売上を作る営業部門は、当社でも花形です。
社内では、『営業も技術も業務も、全部大事で対等だ』とよく言われますが、最前線でお客様と向き合っている営業部門、技術部門には感謝してもしきれません。私たちができることは、営業部門や技術部門が自分たちの仕事に集中できるようにサポートすること。三位一体となって成長できるように努力を続け、これからも全部門が対等だと言ってもらえるような存在でありたいと思います」
ネオ・コーポレーションは、一人ひとりが最大限の力を発揮して、頑張りが収入に反映されることが大きな特徴。それは管理部門でも同じです。そのため、メンバーが自分の力を十分に発揮できるように育成することも、村田の重要な仕事です。
「業務が幅広いため、作業に追われがちになってしまうのですが、それでは攻めの経理を実現できません。業務の優先順位を考えたり、他部門の動きにアンテナを立てたり、自分でいろいろなことに気づいて動けるような人材を育てることを心がけています」
厳しくても成長できる環境に行きたい。未経験で事業会社の経理部門へ
事業会社での経理業務はネオ・コーポレーションに入るまで未経験だった村田ですが、これまでずっとお金を扱う仕事でキャリアを積んできました。
「大学時代、将来のために何か資格を取っておいた方がいいだろうという軽い気持ちで、友人たちが受けていた簿記2級を取得しました。実は、公認会計士の試験を受けようと思ったのですが、専門学校の体験会で『無理だな』と感じて諦めたんです。
卒業後は信用金庫に就職し、営業担当として2年ほど保険や融資の提案をしていましたが、あまり自分に向いていない気がして……。簿記の資格や信用金庫での経験を活かせると考えて、地元の会計事務所に転職しました」
会計事務所では、担当企業を持ち、記帳代行から申告書の作成まで担当していた村田。丁寧な指導を受けたおかげで、税務未経験ながらも一通りの業務ができるようになったものの、物足りなさを感じるようになります。
「土地柄もあり、担当する企業はほとんどが中小企業。毎年大きな変化があるわけではありませんから、ルーティンのように決算業務を繰り返すことに目新しさを感じなくなってしまいました。
また、会計事務所での主な仕事は、過去のお金の流れを書類にまとめて確認することだったので、未来の売上を作っていく事業会社の仕事にチャレンジしてみたくなったんです。勤めていた会計事務所にはとても感謝していますが、もっといろいろな経験を積める会社に行ってみたいと転職を決めました」
成長できる環境を求めて村田が選んだのが、ネオ・コーポレーション。決め手は、ベンチャーマインドがあることと、幅広い業務を経験できることでした。
「募集要項を見たときに、『こんなにいろいろな仕事を担当するんだ!』と驚きました。大企業だと一部のセクションしか担当できないことがあると思いますが、ネオ・コーポレーションはまだまだ成長段階にあるため、幅広くチャレンジでき、経理のスペシャリストをめざせるのではないかと感じたんです。
当時、私は28歳。経験者に比べるとビハインドがあり、焦りもありました。なので、多少厳しい環境であっても、自分に負荷をかけたかったんです」
「日常業務だけができても評価しない」。上司の言葉が成長のきっかけに
厳しさを承知の上で入社したとはいえ、未経験でさまざまな業務を任されるのは大変なこと。しばらくは、業務をこなすことだけで精一杯だったと言います。
「どうすれば効率化できるだろうとか、周りの人に仕事を割り振ろうとかを考える余裕もなく、今やらないといけないことに必死に取り組んでいたら1日が終わっている、という感じでした。あのままの状況を繰り返していたら、仕事がおもしろくなくなっていたと思います。
しかも、これまで経験してこなかった事務処理にミスを連発したり、タスクの優先順位を間違えて叱られたり……。一人でしっかり仕事を回せるようになるまでに3年くらいかかりましたし、正直、辞めてしまいたいと思うこともありました」
成長したい気持ちにスキルが追いつかない。そんな状態の村田に変わるきっかけを与えたのは、上司の言葉でした。
「『目の前の業務に埋もれてはダメだよ。日常業務だけをこなしていても評価はしない』と、はっきり言われたんです。
必死にもがいている私からすればショックもあったのですが、『そうだよな』と気がつきました。なかなか一人前にならない私を、会社は暖かく、かつ厳しく見守ってくれたのですから、あとは自分がめげずに頑張るだけ。『経理のスペシャリストになる』という強い気持ちが必要だとあらためてわかったんです」
その後、経費精算をペーパーレス化するためのシステム導入や、法人税の電子申告への切り替えを担当するなど、挑戦を続けた村田。入社5年目となった2023年4月からは、管理者というチャレンジも加わりました。
メンバーをまとめる立場になり、さらに視野が広がったと話します。
「みんなが外部の人とどうやってやりとりしているのか、他部署の社員とどうコミュニケーションをとっているのかなど、これまで以上に気をつけて見るようになりました。
自分が責任を負う立場となったことで、常に全力で取り組まないといけないという良いプレッシャーも感じています。そして、今度は自分がみんなを引っ張って、次の管理者を育てたいという気持ちが芽生えました」
新たな目標を見つけた村田ですが、実は、入社時の面接ではこんなエピソードも。
「『10年後に管理職になりたい』と話したら、『それではうちの会社のスピードについて来られないよ』と言われて。『じゃあ、5年後で』って答えたんです。今振り返ったら、ちょうど5年目で管理職になれたんですね」
先輩たちが築いてきた信頼があるからこそ、さまざまな挑戦ができる
経理のスペシャリストをめざし、貪欲に成長を追い求めてきた村田には、まだまだやりたいことがあります。
「会社がますます拡大していけば、財務経理課の重要性は増していきます。国際会計基準に対応した会計処理もできるようになりたいですし、上場することになっても問題ないくらい盤石な体制をめざしたいと考えています。
メンバーの育成にもさらに力を入れて、『誰に聞いても、経理のことはなんでも答えてくれる』と全社から頼ってもらえるチームを作りたいですね」
自身のキャリアについても、より大きな枠組みでの成長を見据えています。
「財務経理の枠を超えて、もっと広く会社を見られるようなポジションをめざしたいと考えています。そうすれば、業務の幅も広がりますし、私自身さらに成長できるのではないかと思います」
村田がこういった目標を掲げられるのは、先輩たちが築いてきた財務経理課の信頼があってこそだと言います。
「これまで管理者を務めてきた先輩たちも、ほとんどが経理未経験でした。でも、私と同じように会計事務所から転職して、今では取締役になった人もいますし、経営陣には業務部門出身者が多いんです。それが、業務部門への評価や期待の大きさにつながっていると思います。
その信頼というベースがあるから、さまざまな挑戦をさせてもらえる。そこが、ネオ・コーポレーションで働く大きな魅力の一つです」
会社からの期待が大きく、成長できる環境だからこそ、自分にとっての軸を持つことも大切だと村田は話します。
「経験があるに越したことはありませんが、やる気や努力次第で、その差はすぐに取り返せます。実際、しっかり準備ができていれば、想像以上のスピードで仕事を任せてもらうことができます。
もちろん、大変なこともありますから、自分の中にブレない目標を持っていることが大切。『経験を積みたい』でも『稼ぎたい』でもいいんです。1つ軸になる想いがあれば、それをかなえてくれる環境が当社にはあります」
スキル不足にもがく日々を乗り越え、厳しくもやりがいのある環境で成長を続けてきた村田。先輩たちから受け継いできた信頼という土台をさらに盤石なものにしながら、これからも会社の成長を支えていきます。
※ 記載内容は2023年8月時点のものです