技術開発者としてのキャリアをスタートし、やりがいを感じる日々
H.TとY.Rは、ともにNECソリューションイノベータで活躍する若手エンジニアです。Y.Rは、北陸支社の第一グループセキュリティソリューショングループに所属し、セキュリティシステムの開発に従事。H.Tは北海道支社の第三グループ・ビジネスソリューショングループに所属し、生産管理システムのアプリ開発に取り組んでいます。
Y.R 「2020年に北陸支社に配属になり、約2年間はSIEM(※)案件のプロジェクトに携わっていました。2023年3月現在の業務は、セキュリティ上のリスクを可視化して解決し、組織全体のセキュリティ対策を強化するシステム開発です」
H.T 「私は新卒研修を終えた昨年9月に、現在のアプリ開発のプロジェクトに配属となりました。このプロジェクトは、NECグループの生産会社のDX化推進を目的としたもので、設計開発を中心に、従来のシステム改善や機能の追加などを行っています。
アプリ開発は入社後から学び始めたので、当初は戸惑うこともありました。でも最近は以前できなかったことが少しずつできるようになってきて、やりがいを感じています」
新卒入社でエンジニアへの道を歩み出したふたりは、このキャリアを選んだ経緯を次のように振り返ります。
Y.R 「大学では、情報学科でIT分野を学んでいました。そこで興味を持ったのが、セキュリティだったんです。IT分野で浅く広くいろいろなものに触れましたが、セキュリティが一番おもしろくて、仕事にしたいと思いました」
H.T 「私の場合、大学時代はまったく違う分野の勉強をしていました。大学は医学部保健学科で、大学院でもリハビリに関する研究をしていたんです。そこで病院や医療のDX化が進んでいない現状を痛感したこと、そして偶然にもプログラミングに携わる機会があったことが、IT分野で就職活動をするきっかけになりました」
(※)Security Information and Event Managementの略で、ソフトウェアのログやデータを一元的に蓄積・管理して相関分析を行うことで、サイバー攻撃などをいち早く検知するしくみのこと
「仕事内容×働く場所」の観点から、地方支社で働くことを決意
ふたりは入社後、自ら地方支社への配属希望を出しています。首都圏ではなくあえて地方支社を志望した背景には、どんな想いがあったのでしょうか。
H.T 「生まれも育ちも札幌なので、大学卒業まで慣れ親しんできた北海道で働きたいと就職活動時から、考えていました。北海道は人が優しく、自然が多く、時間の流れが穏やかなのが魅力だと思っています。しかも札幌のような中心街に行けば商業施設がそろっているので、利便性もいいんです」
Y.R 「当社は首都圏エリアに限らず、全国各地の地方支社もそれぞれ独自の強みを持っています。私は入社当初からセキュリティシステムに携わりたいと考えていたので、配属希望時もセキュリティ領域に強い支社を検討していました。そういった支社は都心部にもありますが、都会よりもできれば地方で生活したかったので、“仕事内容”と“働く場所”の掛け算で北陸支社に配属希望を出しました」
H.T 「たしかに、“働く場所とやりたいことのマッチング”という観点は僕にとっても大きかったです。NECソリューションイノベータは電子カルテなど医療系でも強みを持っていましたし、自分の地元である北海道でも勢いがあるということで、北海道支社を志望する後押しになりました。
また、北海道支社はAWS(※)に強いとも言われています。AWSに限らず新しいスキルを積極的に身につけていく姿勢があり、技術開発を学ぶ環境が整っていると感じました」
札幌出身で北海道配属となったH.Tに対して、これまでにはつながりや縁のなかった北陸というエリアで働き始めたY.Rですが、彼も今の生活が気に入っていると話します。
Y.R 「長野県出身ですし、都会よりも、生まれ育った地元と近い雰囲気のある地方で働きたいと思っていたんです。金沢は初めての土地でしたが、2年半ほど経ってようやく慣れてきました。休日は、ここに来て新しく始めた海釣りに行ったり、ドライブに出かけたりしています」
(※)Amazon Web Servicesの略で、Amazonが提供している開発者向けクラウドサービスの総称
充実したサポート制度が若手の成長を支援。地方生活でも先輩が心強い存在に
必ずしもオフィスに出社して同じ場所で作業をする必要がないのは、エンジニアとして働く魅力のひとつとも言えます。現在の働き方について、H.Tは次のように語ります。
H.T 「必ずしも出社しなければいけない規定はないので、北海道支社のメンバーの多くは在宅勤務を選んでいる印象です。僕も基本的には在宅で作業しているので、チャットベースでのコミュニケーションが多いですね。とはいえ、ずっと家にいると気が緩んでしまうので、メリハリをつけるためにも定期的に会社には行くようにしています」
Y.Rもまた、コロナ禍の影響を受けて在宅勤務を長く経験したと言います。それでもコミュニケーションの観点から、最近はあえて積極的に出社していると言います。
Y.R 「配属当初は緊急事態宣言などの影響で在宅勤務が続いていたので、先輩とのコミュニケーションはオンラインが中心でした。少しでも早く馴染めるようにと思い、コロナ禍が落ち着いてきた2021年からは少しずつ出社するようになりました。今は、在宅より出社のほうが多いですね」
配属当初、在宅勤務からのスタートで不安も苦労も多かったという彼らを支えたのは、若手をしっかりフォローする制度や企業風土でした。
Y.R 「これは今も思っていることなのですが、配属当初に携わっていたSIEMの領域は想像以上に奥が深くて、難しいんですよね。当時は細かい部分まで気が回らず修正量も多くて、ボロボロだったのを覚えています。その点、“スタートアップサポーター制度”で先輩に1対1で見てもらえたのはすごく良かったです」
H.T 「今の僕にも、サポートしてくれる先輩がいます。その方はプロジェクトリーダーも兼任していて忙しそうなんですが、毎週時間を確保してくれていて。不安なことがあっても、その場で相談できています」
また仕事面だけでなく地方での生活においても、先輩たちは心強い存在です。
Y.R 「北陸支社のメンバーは本当に面倒見が良くて、後輩を気にかけてくれる方が多いです。北陸支社にいる僕の同期はみんな北陸以外から来ているのですが、生活圏のあれこれについて先輩に教えてもらったという話もよく聞きますね」
技術者としてのスキルアップの先に、ふたりがめざす“これからの姿”
「先輩にも遠慮なく質問や相談ができる雰囲気に助けられました」と配属当初を振り返るY.Rですが、昨年からはサポーターとして後輩をフォローする側の立場になりました。H.Tも、昨年秋からは従来の業務に加えて、学生の就職活動をフォローするリクルーター活動に従事。ともに新たな一歩を踏み出しています。
Y.R「自分がサポーターになって、説明や伝え方の難しさを改めて痛感しました。今は後輩に教えながらも、僕自身がそういったスキルを学んでいるような感覚です。後輩を指導する中で『自分も同じミスしてたな』と成長を感じることもあれば、『自分より賢いな、すごいな』と新しい発見をもらうこともあり、いい刺激になっています」
H.T 「リクルーター活動では、大学での座談会への参加や、メールでのオファー、個別面談などを行っています。実は私自身、当社を知ったきっかけが大学内の説明会だったんです。そこで自分も入社したからには何かできればと思い、リクルーターの募集に応募しました。今は月1〜2回ほど道内の出身大学に出向いています。
学生さんに当社の魅力が伝わったのを感じられるときは、やはり嬉しいですね。中には僕がオファーした特別選考を前向きに検討してくれる学生さんもいて、手応えを感じています」
最後に今後の目標を尋ねると、技術者としてのスキルアップにとどまらない、ふたりの挑戦が見えてきました。
H.T「今の開発プロジェクトはリリースまでまだ時間がかかる見通しでして、リクルーター活動もプロジェクトも両立して力を入れていきたいです。また、将来的には医療分野のDX化を推進するようなプロジェクトに携わりたいと思っています。
就活をする中で『医療分野で今の体制を変えていくのは難しいだろう』と消極的な企業も多かった中、当社の面接では私が話した未来のやってみたいこと、構想に対して『おもしろそうだね』と前向きに捉えてくれたのが印象的で、それがNECソリューションイノベータに入社する決め手にもなりました。
当初から今日まで、やりたいことに挑戦できる環境はあると感じているので、今は基礎から技術を学びつつ、いずれ興味のある分野にも応用できたらと考えています」
Y.R 「今日までを振り返ると、『セキュリティシステムに携わりたい』という想いを一番に入社して、実際にそのプロジェクトに身を置くことができて、専門領域で求められる知識量はすごく増えたなと感じます。
また当社には教育制度でいろいろな研修プログラムが用意されているので、研修を通してより専門的な技術や知見を習得することができました。
今後はさらに技術面でのスキルや知識を深めつつ、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネジメントといった管理者としてのポジションでも経験を積んでいきたいです」
※ 記載内容は2023年3月時点のものです。