公共系から民需系へ。日々の勉強を継続し、インフラ部門で重ねてきたキャリア

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2016年の入社以来、西日本支社にて勤務しています。公共系のインフラ部門を経て、第三グループの基盤グループという部署に異動。2023年現在はこの部署で、主にSSO(シングルサインオン)のシステム開発に携わっています。SSOというのは、アプリケーションを使用するためのログインに関するシステムです。現在は、クライアントの多くが広島県内の企業で、基本的には在宅勤務がメインです。

普段は10人ほどのチームで対応し、うち西日本支社からは私も含め4人が参加しています。私の個人的な役割として、西日本支社のメンバーをまとめるリーダーも務めています。

クライアントとしては、主に自動車メーカーを担当しており、その企業の社員向けと顧客向け、どちらのシステムにも対応しています。具体的な業務としては、アプリケーションWebサイトにログイン機能をつける際に必要となるサイトやシステムを構築し、それが整い次第、クライアントに展開しています。最初の1年目で開発評価環境を構築し、性能・機能評価の実施、翌年12月に開発環境・本番環境への移行、3年目を迎える現在は構築した本番環境を利用するSSOの展開を進めており、少しずつ実装しながら完成に向けて動いています。

現在、リーダーとして携わっているこのプロジェクトは規模が大きく、私が民需系のインフラ部門に配属になったころから非常に力を入れている案件でもあります。最初の1年はWindowsサーバーの標準化といって、インフラ系のサーバーをつくる際の大元となる設計書をつくっていました。その後、SSOのプロジェクトにアサイン、これまでは公共系を担当していたので、新しいことを勉強しながらアウトプットもしていくのは大変でしたね。

周りの先輩方は長年の経験がある方ばかりで、蓄積された知識を持っていますが、私はまだまだ勉強しながらのアウトプットになるので、どうしてもワンテンポ遅れてしまう場面が多く、悔しい思いをすることもありました。300ページある資料を必死で解読しているうちに、プロジェクト自体はどんどん前に進んでいく、というような状況もあって、そのときはさすがに泣きそうになりましたね。しかし、経験や知識が豊富な人がたくさんいる部署なのだから、とポジティブにとらえ、自分のできるところは独力でやり、本当に困ったら先輩方を頼るようにしようと心がけながら、スキルアップを図りました。

入社の決め手は選択肢の多さ。自主学習が実を結び、広がった活躍の幅

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就職活動時の私は、とくにこだわりを持ってやりたいことはまだなく、さまざまなことに挑戦してみたいと考えている学生でした。ただ、大学で人工知能や情報工学を専攻していたこともあって、IT系の仕事に就けたら、という漠然とした想いは持っていましたし、そういった流れのなかで、NECソリューションイノベータと出会いました。

当社を選んだ決め手は、さまざまな業界のシステム構築に幅広く関わっているので、この先も働いていくなかで多くの学びや選択肢がありそうと思えたことでした。

入社してからは、期待していた通りさまざまな業界の案件に携わらせてもらいました。クライアントごとに案件の内容は大きく異なり、インフラ全体を整備するとなれば、サーバーだけでなくアプリについても考える必要があります。専門性だけでなく全体的な知識が求められるので苦労しますが、同時に大きなやりがいもあります。細かく特化するだけでなく幅広くスキルを身につけてこられているという実感があるのは、当社でインフラ関連のキャリアを積めたからこそだと思います。

社内の風土として、挑戦してみたいことを声に出して周りの方々に主張していると、その案件にアサインしてもらえる環境も特徴的なのではないかと感じます。個人的にAWS(Amazon Web Services)の案件を担当したくて、一昨年くらいから資格の勉強をしたり、自主的な取り組みを続けたりしていたところ、少しずつプロジェクトに参加させてもらえるようにもなりました。来年度以降も引き続きAWSには関わっていけそうなので楽しみですね。

リーダーになり芽生えた責任感。完璧をめざして日々の仕事に励む

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リーダーを任されるようになって今、一年ほど経過しましたが、社内外の多くの人と細かくやり取りをしながらも全体での調整という視点を持って業務を進める必要が増したことが、これまでとの大きな違いですね。ひとりのメンバーとして案件に関わっていたときは、自分でまずはできる限りやってみて、もしも何か一度失敗してしまったとしても上司がフォローアップしてくれるという安心感がありました。しかし、今は自分がしっかりしないと取り返しのつかない状況になってしまうこともあるので、その点において格段に意識は変わったと思います。

リーダーとして、部下の作業を効率化するシステムづくりや手順書のテンプレート作成など、チーム全体が働きやすくなるような施策についても深く考えるようになりました。日々、試行錯誤の繰り返しで、もちろんうまくいかないこともあるのですが、今のところ、もうひとりのリーダーの方とも協力し合って、順調に進められており、自分が想定していたよりもリーダーとしての役割を果たせているのではないかとも思えます。

チーム全体をまとめる立場になり、振り返ってみると学生時代のアルバイトで10〜20人ほどをまとめるバイトリーダーを担当していたことが活きているなと思うこともありますね。さまざまな人と対話しながら物事を進めていくため、どうすればプロジェクトが円滑に進むのか、作業の効率が良くなるのかを常に考えるようにしています。

仕事では、まずは「完璧」を心がけるようにしています。入社2年目、ある大学の案件を担当していたときに「100%、完璧をめざせ」と上司に言われたことが深く心に残っているんです。細かいところまで突き詰めて、何を聞かれても答えられるようにしておく力を鍛えられました。

システム開発においては、小さな無知やミスが大きな不具合につながることもあります。当時関わっていた大学のシステムは、5年間ほどとくに大きな不具合もなく作動しているようなので、細部まで完璧にしてこだわっていたのが良かったのかなと思います。後から誰が見ても全容を把握作業を実施できるように手順書も整えたので、そこを評価してもらえたときはすごくうれしかったですね。

最初から「多少の不具合があっても後から修正すればいい」という考えで取り組めば、その気の緩みが必ずシステムにも反映されてしまうもの。とにかく完璧をめざして取り組んで、それでもダメなときには立ち止まって考える。まずは完璧に近づけるようにすることが重要と思っています。

目標はインフラのスペシャリスト。新たな挑戦も視野に

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今後の目標として、まずはインフラのスペシャリストとして周囲から頼られる立場になりたいです。ひいては、会社としても「インフラは、ここに頼めば安心、まちがいない」と思ってもらえることにつながっていけばいいですね。

個人的な体験としても、以前は自分がウェブサイトを利用する際、何気なくIDとパスワードを入れてログインしていました。しかし、SSOのシステム構築に関わるようになったことで、それを実際につくることの大変さを痛感しています。

公共系のプロジェクトにいたときには触れたことのない業務でしたし、社内でもSSOに関わっている人は少ないので、貴重な経験をさせてもらえています。日常的に使っているSSOのしくみが把握できたのは、この案件に関わって良かったことのひとつですね。汎用性の高いスキルなので、ここで学んだ知識や技術を活かして、他分野にも応用したいです。また、先に言及した通り、クラウド系のAWSなど、新しいことにも積極的にチャレンジしていきたいです。

さまざまなことに挑戦したい人には、NECソリューションイノベータの環境がぴったりなはずです。当社が大きい組織だということもあって、自分から「これをやってみたい」という意志を伝えていれば、それに近い案件がきっとありますし、積極的にアサインもしてもらえますから。なかなかこういう環境は他にはないのではないでしょうか。

そういう意味では、まだやりたいことが確定していなくて、どうしようかなと悩んでいる人にも適している会社だと思います。本当に多くの分野の案件があるので、当社での業務を通じてやりたいことも見つかるはず。私自身、特別に何かやりたいことがあったわけではなかったですが、現在は目標を見つけ、充実した日々を過ごしています。ぜひとも、多くの人に志望していただきたいですね。