大手企業から官公庁まで、クラウドに関する悩みに寄り添う

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私は2022年12月現在、Googleのクラウドサービス(Google Cloud Platform/Google Workspace)の拡販、SI、保守対応を担当しています。定期的にGoogleに関する案件の相談が窓口に入るので、要件の詳細を伺ってプロジェクトを進行していきます。直接、私からもお客様の要件を伺い、SI対応を行います。

最近、よく受けるご相談はオンプレミスからの移行。たとえば、「オンプレミスでもっていたサーバーやアプリケーションをGoogle Cloud Platformに移行し、クラウドでも同様に動作させたい」「オンプレミスで物理的なサーバー上にコラボレーションツールを展開していたが、クラウドベースでやることで運用保守の工数を削減できるため、Google Workspaceに移行したい」といった内容です。官公庁、大手企業、中小企業など、さまざまな団体・業種からお話を受けています。

私は2016年の入社後ずっと同じプラットフォームサービス事業部で働いていますが、Google 関連の業務は2020年ごろより従事しています。

注目されているクラウドビジネスに関わることが自分でも初めての経験で、新しい技術を身につけることにおもしろみを感じています。まだまだGoogleのすべてのサービスについて把握できているわけではなく、現在も勉強しながら案件に携わっており、大変なこともありますよ。しかし実際にお客様と話をするときは、事前に調べて万全な準備を行い、お客様から頼られる存在でいなくてはいけません。勉強しながら業務を遂行することで、自分の知っている技術分野が広がっていく楽しさがありますね。

IT未経験からのスタート。社内教育も活用し、一歩一歩力をつける

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学生時代は今とは違い、ITに関わりのない経営学部でマネジメントや会計など会社を経営するための勉強をしていました。そのため、就職活動でも最初は商社や銀行を検討。今振り返っても現在の業務に携わっているのが不思議だと感じているのですが、大学側から「領域を広げていろいろな会社を見た方がいいでは」とアドバイスを受けたことをきっかけに、IT企業にも話を聞いてみました。すると、とてもおもしろそうで、将来伸びていきそうな分野だと感じ、IT業界での就職活動をスタート。調べていく中で当社に出会い、説明会に参加しました。

結果として複数のIT企業から内定をいただきましたが、NECソリューションイノベータに入社した決め手は技術に強いイメージがあったからです。当時から認証技術が優れていることを耳にしていたので、技術力のある会社で働きたいと思いました。

苦労したのは新入社員研修のとき。学生時代にプログラミングの経験があるほかの同期たちは研修をこなせていましたが、私は文系出身なので差を感じていましたね。その後、配属先がインフラ領域となり、サーバーやOSについて1から勉強をスタート。プログラミングとはまた別の領域で、一つひとつの業務を重ねる中で力をつけることができたと思います。

技術取得の勉強は自主学習が5割、社内教育が5割といった形です。NECグループで技術研修を実施しているNECマネジメントパートナーやUdemy for businessなど社員に無料提供されているプラットフォームを活用し、知識を身につけていきました。新入社員のときは勉強に集中し、現在は仕事をしながら時間を見つけて研修に参加したり、自分で勉強したりしています。

入社して7年目となる現在では、入社2年目の社員の教育係も担当しています。技術力が高い先輩からのサポートも多く受けてきたので、今度は自分が与える側として教えてあげたいです。

自分から周りに調整することが大事。努力を重ねてリーダーへ

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入社してから特に印象に残っているのは2、3年目くらいの時期ですね。新入社員ではなくなり、多くのタスクを抱え、大変だった時期がありました。そのときに「タスクを抱えていることは、自分から発信しないといけないよ」と、相談した先輩からアドバイスをもらったことが心に残っています。それまでは「任されたことは何でも受けないといけない」と思っていました。しかしそれを聞いてからは自分の仕事量や技術を把握し、自分から周りに調整することが大事だと思うようになったのです。

自分なりの仕事の進め方を習得した3、4年目には、自分の成長を実感できる出来事もありました。当初は困ったら先輩や上司にすぐ相談できる環境で業務をすることが多かったのですが、あるとき、遠方にあるデータセンターにパートナーのメンバーを3人連れて、何台もあるサーバーやストレージの設定をするタスクを与えられました。当時は一人でサーバーの細かい作業をする経験が少なかったため不安があり、想定通りに進まない点もありましたが、無事タスクを完遂。相談しながらでもやり切ったこと、そしてリーダーの立場でメンバーを動かしたことが大きな自信になりました。

オンプレミス案件では関東近郊から北海道、沖縄まで全国各地のデータセンターへと足を運びました。出張は時間があればプチ観光もでき、オンプレミスならではの楽しみでしたね。

現在はクラウドの案件対応がメインとなり、大手企業の案件を担当するインフラチームのリーダーに着任。システムが大きいのでプロジェクトがとても大きく、自分たちの設計領域でもほかのチームと調整する必要があるほどです。関係者との調整が目下の課題となっていますが、立場が変わったことでまた、大きなやりがいを感じています。

目指すのは、調整役も技術も任される人間。今後の展望

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入社して感じるNECソリューションイノベータ全体の魅力は、研修制度をはじめとした、自分で勉強できる環境が整っていること。また、業務をする上で設備面でも充実しています。iPhoneやiPadは全社員に貸与されており、ほかにもテレワークで必要なものがあれば、購入してもらえることもあります。

プラットフォームサービス事業部の良いところは「人」ですね。開発や構築を請け負う人たちが中心となっている事業部なので、いろいろな案件を通して蓄積されたナレッジを各スタッフが持っています。相談すれば誰かが知っている、経験豊富な人たちの集まりです。自分が関わっている案件以外のメンバーでも相談すると教えてくれ、技術を磨く上でとても良い環境が整っています。

そうした組織の中で、私は調整役としても頼られる存在になりたいと思っています。気さくに相談してもらえるような人間になり、組織全体を回せるような人になっていきたい。そのためには、プロジェクトの中でNECやお客様など外部との調整、そして実際に手を動かしている内部のメンバーとの調整を円滑に行い、お客様とメンバーの橋渡しを繰り返して信頼を得ていきたいです。

技術力をまだまだ高めていきたいという想いも強く持っています。技術は、突き詰めるほどおもしろい。現在はGoogle CloudのコンテナであるGoogle Kubernetes Engine、数テラ・数ペタバイト規模のデータを一瞬で処理してしまうGoogle BigQueryに注目しています。Googleには他にも多くのサービスがあるので、どんどん吸収していきたいと思っています。

調整役としても、技術者としてもプロフェッショナルとなるのが、私の目指す人間像。「私に聞けば、なんでもわかる」。そんな人になれるよう、精進していきます。