NECソリューションイノベータ株式会社では、育児と仕事を両立しながら社員一人ひとりが安心して働き続けられる職場環境を実現していくことを目指しており、2025年度末までに男性の育児休職取得率25%を目標としています。

今回は、実際に育児休職制度を取得した社員の「イクメン・イクボス奮闘記」の社内イベント内容をピックアップしてご紹介いたします。

左から 
 (イクボス)Hさん
  NECソリューションイノベータ株式会社 デジタル基盤事業部

 (モデレーター)Oさん
  NECネッツエスアイ株式会社 社会・環境ソリューション事業本部

 (イクメン)Yさん
  NECソリューションイノベータ株式会社 デジタル基盤事業部 

育児休職をとったきっかけは?

Yさん:3人目の子どもが生まれたタイミングで育児休職を4カ月取得しましたが、実はそれまで、1人目2人目のときは「育児をしないパパ」でした。通勤が1時間半から2時間かかるので、平日は朝早く出かけて夜遅く帰宅し、子どもには週末しか会えずに、妻に育児を任せている状態でした。

3人目が生まれる際に、これまで妻に苦労をかけていたのもあり、育児休職をとろうと思ったのですが、当時男性で取得する方はまだ少なく、人事部門にいろいろと確認しながら手続きを進めました。3人目が生まれたのがコロナ禍の始まりのころだったので、会社も一気にテレワークになり、通勤時間がなくなったのも追い風でした。

育児休職が終わった今も、16~20時は育児時間として確保をしています。どうしても、この時間帯は小学生から保育園児あたりの子どもがいると一番忙しい時間なので、Outlookの予定表では「育児時間」としてスケジュールを入れ、会議も入れないようにしています。予定をブロックする上では上司であるHさんや、お話のできるお客様には事情を伝えて会議をずらしてもらうなどしています。

Oさん:育児時間の確保をこっそりではなく、オープンにしているのが良いですね。きちんとパフォーマンスをあげられてるというのが前提だとは思いますが、パパに限らずママも、育児に関わる方はみんなオープンにしていくと良いな、と思いました。

Hさん:勤務時間や働き方に裁量を持った上で、Yさんはきちんとパフォーマンスを出しているので上司としても安心して任せることができますし、信頼しています。ビジネスを進めていく中で、お客様に満足してもらうという目標に対してYさんは的確な対応をしていて、自分の役割が何かを理解をして行動しているので、結果的にお客様からの理解も得られるのだと思っています。

育児休職を取得してみて変化はありましたか?

Yさん:育児休職を4カ月とった結果として、3番目の子どもがとても懐いてくれたというのがあります。生まれてから3カ月経って、人の識別が少しずつできるようになってくる中で、子どもは「この人は安心できる人だな」と認識してくれたようです。育児休職中は寝かしつけはほぼ私がやっていましたし、ミルクで育てていたのもあり、食事から睡眠までケアしてくれる人として信頼してもらえたようです。

復職後も「パパはどこ」とすぐ探してくれるようになり、これは3人目で初めての経験でした。育児休職をとるのであれば、もちろん業務や職場の状況による部分はあると思いますが、赤ちゃんが周りの人を識別できるようになる3カ月を超える期間をとってもらえると子どもとの愛情も深まりますし、家族にも貢献できたのではないかと思います。

休む前は、休職について言い出しづらいところも正直あったのですが、いざ休んでみて、復職後にもとのプロジェクトに戻ってみたら、みんなあたたかく、「大丈夫なんだな」と安心しました。

Hさん:1カ月休むのも4カ月休むのもプロジェクトとしてやることは同じかなと思うので、そこは遠慮しないで良いかと。言いだしづらいのかもしれないけれど、一生に何度もあるものではないのでぜひまとまった期間、取得してもらえると良いと思います。


ダイバーシティ推進室より

ダイバーシティ推進室では、育児世代だけでなく、さまざまなライフスタイル、パーソナリティを持った人材、一人ひとりが活躍できる、より魅力的な職場環境にしていけるような社内体制を整えています。
育児に限らず、チームとして継続性を持てるよう、チームワークのサステナビリティのため、ぜひ相互に配慮しあい、何かあればお互い様の気持ちで支えあっていけるような文化を作っていきたいと考えています。