司書志望からエンジニアへ。社員のホンネに心を動かされる

▲よーいスタート!(高校時代、水泳クラブに所属していた時の關)

──小さいときから本が好き。

そう話す關は、ゆくゆくは本に関わるところで働くという想いを持っていた。それで、図書館で働く司書の資格がとれるという理由から、大学では文学部ドキュメンテーション学科を専攻。

月日は流れ、大学3年生の12月、就職活動を開始した關は大学の入学当初から変わらず、漠然と司書への道を考えていた。

ところが、そんな關に転機が訪れる。いざ司書について詳しく調べてみると、自分のイメージと異なったのだ。そうして、司書への道は断念。次の道が思いつかないながらも、手探りの状態で就職活動を続けることとなった。

關 「いざ働くとなるとどこに行っても不安でした。なので、教育体制がしっかりしている会社を優先しました。かといって具体的に『この仕事がしたい!』という考えがあったわけではありません。そこで、視野を広げていろいろな会社を見てみようと思い、合同企業説明会や学内の説明会に参加しました。そこで出会ったのが日本データスキルだったんです」

文系だった關からすれば、まったく畑違いのIT業界。話を聞きながら、未経験でIT業界に挑戦することや、周りの経験者から遅れをとることに対しての不安を感じていた。しかし、日本データスキルには他の会社とは異なる印象を持ったと言う。 

關 「他の会社と比べて違うなと思ったところは大きく分けてふたつあります。

ひとつは、研修が3カ月もあり長いこと。毎年、新入社員の約半数が文系出身者、だからこそ、力を入れていることが伝わってきました。最初は苦労しながらも、一人前のSEとして活躍されている先輩がいると聞き、僕でもやれる、そう思うことができました。 

もうひとつは、社員を大切にしていること。採用担当者との雑談の中でポロっと出てきたホンネを聞いてとても魅力的に感じたんです。『うちの会社の社長はほんとに社員を大切にしているんだよね』って。大声で宣伝するわけではなく、ほんとに、ポロっと言っていて。社員と社長の信頼関係に魅力を感じ、僕もここで働いてみたいと強く感じました」

 説明会で感じた強い想いから、日本データスキルへの入社を決めた關。ここからエンジニアとしてのキャリアが始まる。

入社直後の困難。周りからの助けが大きな力となった

▲同期の仲間と本社入口でガッツポーズ!(画面右が關)

2019年4月に入社後、3カ月間の研修では最初にビジネスマナーを学び、座学で情報処理試験(国家資格)の勉強+Java言語でのプログラミング学習を行う。そして最後の1カ月は、グループワークで要件定義・設計・開発・試験まで行い、ひとつのシステムをつくり上げるのだ。 

同期は29名で半数以上が情報系出身者。關は入社直後から、周りの同期に対して焦りを感じるようになる。 

關 「プログラミング学習で演習問題が出されたとき、みんなすぐにカタカタとプログラムを打ち込んでいて……。ここでつまずいているのは自分だけかなと、かなり焦ったときもありました。プログラムの構造のイメージがうまく理解できなかったんです。最初は、『わからない』のループ。深く考えすぎてドツボにはまっていました。聞くに聞けないし、右往左往していましたね」

そんな關を救ったのは周りの同期だった。持ち前の明るさと人懐っこさを生かし、同期をご飯に誘うなどして、親睦を深めていった關。同期と積極的に関わる中で、どんどん知識を吸収していった。 

關 「講師の方はもちろん、同期の情報系出身の子にわからないことを聞くようになりました。そのときは、漠然とわからない!と聞くのではなく、『ここはこうできるんだけど、ここはどうしたらいい?』と細かく聞くように心がけていましたね。

聞かれた側の立場からすれば『わからない』と丸投げされても困るだろうなと思いましたし。細かく聞くことで、そのコツから教えてくれたのでそこからはうまくイメージを描けました」

周りの助けを得ながら迎えた最後のグループワーク。關はこのとき、プログラムを開発していく上で大切なことを学ぶことになる。 

關 「最後のグループワークで、一部のシステムが作成できておらず、テストが進まなかったことがありました。一人ひとりつくっている箇所は違うけど、ひとつのシステムをみんなで開発しているため、自分だけ終わっていればいいわけではないんです。そのことをそこで初めて知りました。最後はみんなで助け合い、間に合わせることができ、大きな達成感を得られましたね」 

研修を通して、Javaのプログラムのほかに、社会人としての心構えを身につけた關。共に過ごした同期とは、今でも定期的に交流を持っていると言う。3カ月の研修期間を終えた後、いよいよ現場へ配属される。

わからないことは聞く。現場経験を通して理解を進める

▲いい笑顔(現場の主任と關)

現場配属後、關が任された仕事はとある県の「税システム」改修作業。日本データスキルでは、入社後一年の間、専任指導員がつく。關には入社2年目の指導員がついた。 

關 「指導員の先輩と接する中で、『自分も同じように先輩に教えてもらって、今がある』と聞いて、日本データスキルの歴史を感じました。丁寧な指導の下、僕のできる仕事から少しずつ任せてくれ、何かと気にかけてもらいました」 

關に任された最初の作業は、税システムの改修でひとつの単語をピックアップし、その箇所を調べて周りに不具合がないかを調べることだった。 

關 「配属当初は研修で学んだJavaとは違う言語のCOBOLでの開発で、どういう構造になっているのかイメージできませんでした。なので、わからないことがあったら正直に先輩に聞くようにしていました。

先輩は順序立てて丁寧に教えてくれましたし、僕も必死に理解するよう努めることで、イメージできるようになりました。現場配属から半年経った今ではその不具合の改修作業も行っています」 

現場を通して、徐々に仕事にも慣れ始めてきた關。実務の中で感じたのは、入社前に抱いていたイメージとのギャップだった。 

關 「最初のITのイメージってパソコンにひたすら向き合っているイメージだったけど、実際に働いてみると意外と周りと話し合いをする機会が多くてイメージと少し違いました。週に何度かある社内打合せでの認識合わせや、県税のお客様とレビューをする機会もあります。人と話すのは好きなので、良い意味で誤算でしたね(笑)。 

やはり、チームでプロジェクトを進めていくことに魅力を感じています。それに、作業は細々しているけど、国の情報システム開発を行い、国民の生活を見えないところで支えていることはとても責任を感じます。だからこそ、やりがいもありますね」

未経験ながらも感じる手応え。経験を積む中で感じた自身の成長

▲今後の目標を語る關

新人研修、現場配属と順調に経験を積み重ねて、成長してきた關。日本データスキルの魅力をこのように語る。 

關 「日本データスキルの魅力はしっかりとした教育体制が整っていることです。とくに一年間つく専任指導員の方は懇切丁寧に問題の背景から説明してくれ、かなり僕にとって安心感がありました。ここでは社員の中で後輩に教える文化が自然と根づいていて、いいメンバーと一緒に成長していけることが嬉しいです」

關は、プログラミング未経験。途中つまずくことがある中でも続けてこられたのには、自身でも感じられるエンジニアとしての成長が由来していた。 

關 「文系出身で不安はあったけど、手厚く教えてもらえた環境のもと、ネガティブにならず、努力できました。その結果、以前わからなかったことが理解できるようになって、今は達成感があります。不安が大きかった分できるようになったことがとても嬉しいです」 

エンジニアとしての第一歩を踏み出した關は、今後の目標についてこう話す。

 關 「今後は法人二税 の法律が変わるため、その改修作業を担当する予定です。僕はお客様と直接会話することはまだないですが、もっとプログラミングの技術を身につけ、お客様とコミュニケーションをとって認識のすり合わせがしっかりとできるSEになりたいです」 

偶然出会った日本データスキルに入社し、少しずつ自分の可能性を見つけ始めた關。これからも長い階段を一歩一歩着実に上っていく。踏みしめた一段目にしっかりとした手応えを感じつつその歩みを止めることはないだろう。