昔から何かに貢献したかった
石川 「新卒で入社した会社は紙媒体の営業でした。ゴリゴリの営業で 1週間家に帰れなかったり、土日出勤が当たり前という世界でした」
学生時代はNPO法人系のゼミに所属しており、もともとボランティアに興味のあった石川は、「地域活性化」や「地域でお役に立てるように頑張ろう」といった方針に共感し前職の会社に入社を決めました。
毎日飛び込み営業やテレアポを行いながらノルマを追い求め、とにかくひたすら仕事に打ち込みました。そんな厳しい新卒時代を石川はいい意味でプライドを折られ、なおかつ忍耐力を得ることができた非常にいい経験だったと振り返ります。
石川 「厳しい会社だったので、学生と社会人のギャップを一気に感じるきっかけになりましたし、自分に対する甘えを痛感する 1年だったと思います。深夜まで働いた後に飲み会、朝までが当たり前。 8時過ぎに外出し、 20時に戻ると早いと言われるなど、今考えるとブラックなのかもしれないですね」
充実した営業ライフを過ごし、順調にキャリアを重ねていた石川。そんな中、彼はずっと「紙はダメだ。これからは動画だ!」と考えていました。なぜなら紙媒体のプロモーション効果が出にくい、効果が薄いことがはっきりと見えてしまっていたから。
そこで、新卒1年目にも関わらず会社に対し「紙媒体だけど動画に挑戦してみましょう!」と提案したのです。これは、妥協せずに自らが信じる最善策を実行に移す行動力がある石川だからこそできた行動でした。
ナオ社の問い合わせが石川で埋まる
新卒1年目からフル稼働でがむしゃらに働いていた石川ですが、やはり動画に対しての想いが強くなり転職を思い立ちます。
石川 「転職活動をする中で、もともとファンだったゴー☆ジャス動画を運営しているナオに挑戦してみようと思いました。しかし、当時ナオで採用募集はやっていなくて。でも諦めきれず、お問い合わせ窓口から何度も何度も問い合わせました」
思い立ったら一直線、そして一生懸命に動く。これが石川の姿勢です。そして、諦めずに何度も問い合わせた結果、異例中の異例で面接にこぎつけました。
当初、編集スタッフとして面接を受けた石川。結果として編集スタッフとしては力及ばずだったようですが、粘りと熱意が認められ、課金支援のWEBサービスであるGMコインの運用スタッフという形でなんとか内定を勝ち取りました。
石川 「前職の経験も踏まえてどうしても映像業界に行きたかった、YouTubeなど目に見える形でプロモーション効果を伝えることができる会社に行きたかったんです。中でもゴー☆ジャス動画はもともと大ファンで、それらの条件を満たすナオ株式会社で何がなんでも仕事がしたいと考えてました」
そうして念願のナオ社の社員として社会人ステージ第2幕をスタートさせた石川。しかし、彼がナオ社に入社して最初に感じたことは“物足りなさ”でした。
「死ぬほど働きたい!」現状打破のため社長に直談判
念願のナオ社に入社した石川が最初に担当した仕事はGMコインの運営。しかし、運営といってもアフィリエイト広告を登録していく単純作業の繰り返しで、石川にとっては“楽”な仕事でした。
石川 「正直、ぶっちゃけて言うとつまらないなと思いました」
憧れて入社し、期待が大きかった分、現実とのギャップが大きかったのです。「何事においても常に一生懸命」と言う座右の銘を常に心掛けている石川にとって、明らかにその信念から程遠い状態でした。
──こんなに楽していいのかな?このままで大丈夫なのかな?
そんな想いがどんどん大きくなっていった石川はある行動に出ます。
石川 「いまだに笑い話で言われるんですが、死ぬほど働きたい!もっと働きたい!と社長の西尾敏夫に直談判しました(笑)」
西尾からは「焦るな」と言われた石川でしたが、ほどなくして社内状況が一変しバリバリと営業の仕事をこなさざるを得ない状況となります。
それからは息つく暇もなく、先輩社員の退職、代理店との取引条件の変更、アフィリエイト条件の変更など、様々な変化が次から次へと石川を襲います。
石川 「まったく知識と経験が足りていなかったので、一つひとつ勉強しながら、とにかく営業に出て経験を積みました。そして当時は動画の台本や構成とかも自分で書いてました。とても大変でしたが今考えると、いい経験になってますね」
入社間もない石川でしたが、とにかく「やるしかない」という思いで、失敗しながら怒られながら、毎日必死に仕事に取り組みました。
ナオを誰もが知る会社に!まずは己の背中で語る
そうやって座右の銘の通りに一生懸命仕事に取り組んでいた石川ですが、徐々に営業チームのメンバーが増えていき、石川は営業しながら増えていくメンバーの教育もしていました。そのうちに、いつの間にか石川がみんなを引っ張る存在になっていたのです。
そして2019年、入社から3年弱というスピードで正式にマネージャーとなったのでした。
しかし、いざマネージャーとなった石川は立場を意識するがゆえに考えることが多くなり、マネージャーという立場に振り回されて思うように結果が出ない状態に陥ってしまいました。
石川 「今振り返ると、マネジメントも仕事もよくわからなくなってしまったんだと思います。そんな中、社長である西尾との面談で『とにかく営業としての結果を出せ。背中で見せないと誰もついてこない』という言葉を掛けられたんです。その時に迷いが吹き飛びました」
こうして、今ではまず自分が売上を上げて引っ張っていく、数字で見せる、頑張っている姿を絶やさないという姿勢を心がけ、ようやくうまく回り出すようになりました。
今後どういったチームをつくっていきたいのか、未来への展望について石川はこう語ります。
石川「『ゲームプロモーションにおいてはナオだよね。ゲームのことはナオの営業さんに聞こう』と思ってもらえるような “相談されるチーム ”にしていきたいです。そのために、今はとにかく足を使って 1社でも多くのゲーム会社さんとコミュニケーションをとっています。また、ゲームに関してどこの会社にも負けない知識をつけるためにチームで勉強会も計画しています」
社内でも他部署を含め、いろいろなメンバーとコミュニケーションをとることができるハブ的な存在でもある石川。彼は、その「常に一生懸命」な姿勢で、チームだけでなくナオ社そのものを引っ張っていってくれる存在となってくれるでしょう。