さまざまな分野に興味を抱いた子ども時代。就職先に不二越を選んだ3つの軸

▲学生時代 海外プロジェクト参加時の様子

子ども時代は生物学の分野に興味を抱いていたという山﨑。そのきっかけは学校の図書館で読んだ伝記でした。

山﨑 「偉人と呼ばれる人たちの伝記を読み、偉人が実際にやっていたことを調べて、自分でも再現できないか挑戦しましたね。偉業と讃えられるような結果だけではなくて、その過程に興味があって、どういう挑戦をしてどういう失敗をしたのか、そこに食いついたのだと思います」

 

生物学、天文学、飛行機などへの幅広い興味は、すべて伝記から始まったのだと山﨑はいいます。最終的に工学の道へ進んだきっかけは、医学を志す難しさを感じた際に、まったく違う分野にチャレンジしようと思ったことでした。大学は工学部へ進み、大学院でさらに深く工学を学んだ後、就職活動を開始。就職先を選ぶ軸は3つあったと話します。

山﨑 「1つ目が国際的に活躍できるかどうか、2つ目は今まで自分が学んできた制御工学について活かすことができるか、3つ目が高い目標に向かって頑張ろうとしている会社かどうか。この3つの軸がしっかりしている会社を探して就職活動を行っていました」

そのような軸を基準に会社を選択し、不二越をはじめとした3社に絞ります。最終的に不二越を選んだのには、いくつか理由がありました。

山﨑 「大学1年生の時の先生がもともと不二越にいた方で、すごい会社だという印象がありました。さらに規模の大きい会社では退社するまでずっと同じ職種で働く可能性も高いと知り、いろいろな職種にチャレンジできる環境の整った不二越を選びました」

学生時代に学んだことを活かしながら、ジェネラリストとしてロボット制御の分野を極めるために不二越に入社した山﨑。配属後は高い意欲と向上心で、ソフトウェア評価やシステム制御開発の業務で順調に実績を重ねてきました。

海外研修などを経てロボット開発部へ配属。不具合調査や改修業務で活躍

▲海外研修での一枚(アメリカ)

不二越に入社した山﨑は、新入社員共通の研修と事業部での実地研修、さらに海外研修に参加して、会社や業務について学びました。海外研修には新入社員全員が参加し、英語圏の国でホームステイをしながら語学学校に通い、2カ月ほど語学を学びます。現地の人とコミュニケーションを取ることで、海外で仕事をしたり他の言語を話したりという経験を積むことが目的です。

山﨑 「学生時代に海外の大学でプロジェクトを行った経験もあり、外国人に対して抵抗はなかったのですが、留学することによって抵抗をゼロにすることができたと思いますね」

海外という環境を楽しみながら、語学などを学ぶことができたと語る山﨑。帰国後、ロボット開発部に本配属され、学生時代に学んだことを活かしながら不具合調査の業務で即戦力として活躍していきます。

最初に担当したのは、工場などのラインで稼働するロボットの制御装置についての不具合調査です。

山﨑 「不二越のロボットは世界中で使っていただいているので、ソフトウェアに問題が発生したのではないかという報告が各国からあがってきます。それを実際に再現して何が原因なのか調査していくことが、主な仕事のひとつでした」

また、改修担当として、バグを修正したソフトをお客様の工場のラインに持ち込んで、お客様のソフトの制御装置を改修するという仕事も行っていました。

山﨑 「大学を卒業したばかりの人間に、実際にお客様が使っているラインを見せてもらえるということは、本当に有意義な体験でした。現場の方との関係を築くことはすごく貴重で、今に活きていると思います」

当時、1年の約半分は日本中を飛び回ってソフトを改修していたという山﨑。一見すると「ただの箱」に見える制御装置をリアルなものとして感じることができ、仕事がスムーズになったといいます。また、現場とコミュニケーションを取ることは開発部門だけではわからない問題を知る機会となり、その後の仕事にも役立っていると語りました。

ミスできない評価・検査業務、重要なのは人と深く関わるマネジメント

その後、ソフトウェアの不具合対応を専門的に行う部署に異動となります。約3名のメンバーをマネジメントしながら、リリース頻度の高いソフトウェアを試験・改良する業務を遂行。新しいソフトが仕様通りであるかを確認しつつ、お客様のラインで不具合が起きないように、考えられるすべての限界テストを自分たちで考えて実行しました。

ここでミスをすれば不二越の名前に傷がつくような、重要な工程となります。多くの人員が必要となる検査では、追加の人員を業務に投入。その取りまとめには非常に大きな苦労があったと語ります。

山﨑 「人員投入というと少し大げさに聞こえてしまうと思うのですが、どのくらいで収束するのかを想定して、どの程度の時間がかかるのかを検討することが大変でした。さらに言えば、担当しているソフトウェアは検査して終わりではなく、生産現場に出すまでが私たちの仕事です。現場の方とのコミュニケーションも多いのですが、そもそも現場の方は開発の経験がなく、バックグラウンドも異なります。時には話がうまく伝わらない部分もありますから、そこが一番苦労しましたね」

山﨑はどうすれば相手がやりやすくなるのか考えることが重要であるとし、コミュニケーションを大切にしながら業務を進めていきました。新入社員時代から培ってきた現場の人とのコミュニケーションを大事にする姿勢が、このときも存分に役立ったのです。

また、チームに加わった新入社員がロボットについての理解を深め、生き生きと仕事をする様子に達成感を得たと語ります。

山﨑 「新入社員はロボットをまったく知りません。ですが試験をするためには全部を知らなくてはいけないので、後輩たちはどんどん知識を吸収していくんです。その姿には、一緒にやっていて非常にやりがいを感じましたね」

2021年10月からはロボット開発部からロボット事業部システム部に異動し、国際ロボット展の展示会セルの開発に従事。お客様の要望をどうやってラインに組み込むか、不二越の商品をどう活かすのかを考えていく業務になります。今までソフトウェアを専門に見てきた山﨑が、電気分野にもチャレンジすることになりました。

山﨑 「ソフトも電気回路も、もちろん同じ箱の中に入っています。電気回路を理解していないと、ソフトというものを理解できなかったりするのです。今までわからなかった部分をクリアにできる機会だと思っています」

ソフトウェアに加え電気回路の開発にも携わり、現場ともお客様とも関わることができる今の仕事は、ロボット分野におけるジェネラリストへの第一歩だと感じ、山﨑の大きなモチベーションにつながっています。

ロボット分野のジェネラリストを目指し、新しい分野にチャレンジしていく

山﨑は現場とのコミュニケーションを人一倍大事にしています。それには2つの理由がありました。1つは先輩から現場を知ることの大切さを教わったから。もう1つは入社間もない時に対応した大きな不具合回収業務において、開発部と現場のコミュニケーションが取れておらず仕事がスムーズに進まなかった経験があるからです。

山﨑 「仕事を進めるうえで、現場とのすれ違いが多く、もったいないと思いながら一メンバーとして見ていた状態でした。この部署で活躍するためには現場を知ることが大切だと感じ、全力で努力しましたね」

ロボット事業部システム部の業務では、ソフト開発の経験をお客様の思いを具現化できるような商品開発に活かす方法を模索中だといいます。また、ジェネラリストを目指すにあたっての今後の展望も語りました。

山﨑 「異動によりソフト・電気回路、両方の担当となったことで、ソフトのみというくくりが外れているので、電気分野やメーカー分野などいろいろなことにチャレンジしたいです。海外に行くことに抵抗はないですが、コロナ禍になって海外へ行かなくても海外の人とコミュニケーションを取れることがわかりました。今できることは、国内で最大限の仕事をしていくことだと思っています」

小学生時代に、図書館にあった伝記を読んで刺激を受けた山﨑。偉人たちがトライ&エラーをしてチャレンジする過程に魅力を感じ、自分でも偉人がやっていたことを細かく調べたり、実際に再現したりしていました。そのスタンスは成長しても変わらぬままです。

山﨑 「勉強の分野ではなくアルバイトでもいいのですが、ただやるのではなくて目標に対してアプローチをして、成功しても失敗してもそこに対して全力でやってみてほしい。それを経験することによって、企業で働くことに近い感覚を体験することができると思います。私の場合は、その経験が就職活動での企業決定に役立ちました」

これから就職活動を行う学生には、どんな分野でも良いので、自分が少し難しいと思うことに全力でチャレンジしてほしいと期待を寄せます。そして、そんな方々と一緒に働き成長していきたいと語る山﨑は、これからも率先して全力で突き進みます。