「幅広く活躍できる場所」を求め、不二越へ

現在、小島は工作機事業部 技術部に所属し、工作機械のハード、ソフト設計業務に携わっています。

そんな小島は、もともと小学5年生から大学4年生まで約12年間バレーボールを続けてきた、スポーツ少年でした。

小島 「高校では東海大会に出場したこともあります。厳しい部活で、高校3年間はずっと丸坊主でした。大学時代は、北陸3県、北信越ともに1部リーグの大会に出場していました」

小島がバレーボールを長く続けられた理由は、非常にシンプルなものでした。

小島 「何よりもバレーボールが好きでした。大学時代、勝ったときは祝勝会、負けると反省会と称して仲間と飲んでいました。人間関係もバレーボールを通して広がりました。かけがえのない経験です」

バレーボールで汗を流す一方、大学では電気電子工学科への進学を選んだ小島。それは、卒業後の進路を考えた結果でした。

小島 「工学部の中でも電気電子工学科の就職先は多彩なんです。機械、自動車、エレクトロニクス、建物、材料など、さまざまな業種の企業に就職できるチャンスがありました。

これまでスポーツ一筋で、将来のことはあまり考えていなかったのですが(笑)、就職先の幅が広いことに魅力を感じて学部を選びました」

先を見据え電気電子工学科で4年間学んだ小島は、就職活動の際にも「幅広く事業展開をしている」点が決め手となり、不二越への入社を決めます。

小島 「材料となる部品から大きなロボットまで幅広く事業展開している会社だったので、不二越へ入社を決断しました。大きなフィールドがあれば、働いていく中で、自分のやりたいことを見つけられると考えました」

自身が選択できる幅を広げたい、可能性を増やしたい。小島の意思決定の軸となるのは、一貫して“幅広さ”でした。

新人研修で英国へ。留学経験で得た“聞く力”を仕事に活かす

不二越に入社した小島は、新入社員研修の一環として、2カ月間の海外語学留学に参加しました。留学先は、イギリスのオックスフォード。これまでに留学経験はもちろん、英語を使う機会もなかった小島は、「留学に対する不安が大きかった」と当時を振り返ります。

小島 「当時、英語は良く言っても高校生レベルでした。現地の語学学校に通って英語を学び、ホームステイ先で日常会話を覚えたんです。

最初の1週間は会話も全然できなくて、ジェスチャーを使いながら意思疎通を図っていましたが、2~3週間経つと慣れてきて会話もある程度できるようになりました」

その成果は、TOIECスコアにも表れています。帰国後に受験したTOEICでは、過去最高スコアを取得。英語力の上昇が数字で見えることが、小島の自信へとつながりました。

帰国後、本配属となり、小島は工作機事業部の製作課で電装係として働き始めます。工作機事業部は主に自動車関連の工作機械を扱う部署で、自動車部品や、小型機械のモータ部品を加工する機械の製造・販売を行っています。

小島 「電装係の主な仕事は、工作機械の電気調整です。お客様の工場に行って、納めた機械の調整を実施したり、不具合が出た際には対策工事をします」

工作機械を動かすためには、プログラムが必要です。そのため、これまでソフト設計に携わったことがない小島にとっては、ゼロからのスタート。先輩社員から教わりながら、新たな知識を身に着けていきました。

小島 「当時、設計部署がプログラミング勉強会を開催していたので、上長にお願いをして、そこにも参加させてもらいました。自ら勉強できる機会を探して、必死に学んでいきましたね」

こうした地道な努力の結果、お客様の国内工場での調整業務を行えるようになってきた小島。半年ほど経った頃、海外出張の機会を得ます。

小島は新しい設備を海外のお客様に納入するにあたり、現地での立ち上げ業務に携わることになりました。最初の出張先はメキシコ。ほかにも、韓国やポーランド、アメリカやドイツなど1年間で5〜6回程度訪れました。

小島 「電気と機械の担当者がペアを組み、納入据え付けや改造工事など現地作業を行いました。英語が通じない場所では、ジェスチャーを交えたり、通訳の方、現地の日本人スタッフを介して使い方をレクチャーすることもありました。

そこで留学経験で得た“聞く力”が役立ちましたね。英語の場合、相手が何と言っているか理解できたので、相手の思いを汲んで動くことができました。新入社員研修での留学経験が活きていると感じます」

現場から設計へ──制約がある難しさと形になる喜び

海外出張も経験しながら、電装係での仕事に力を注いできた小島は、入社2年目に現在も所属する技術部へと異動します。

小島 「技術部では、これまで関わっていた一つ前の工程にあたる設計業務を担当しています。機械の仕様が決まったら、どのような制御機器や操作機器が必要なのか、ハード面とソフト面の設計を行うんです」

技術部では、小島がこれまでに培った現場経験が役立ちました。設計する際に、機械の仕組みやプログラムに対する知見があると、スムーズに業務に取り掛かることができるのです。その一方で、小島は設計の難しさにも直面していました。

小島 「現場では設計された機械を見ていたのですが、実際に設計するとなるとやはりいろいろな制約があると感じました。たとえばボタンやランプの色、制御盤のサイズの指定など、お客様に合わせて、仕様が細かく決まっているケースがあるんです。ニーズに合わせながら、最適な設計をする難しさを実感しました」

設計をするにあたっては、電源容量など電気的な計算も欠かせません。ブレーカーや電線の太さなど、細部にわたり配慮が必要です。そんな難易度の高い設計業務の中でも、小島がやりがいを感じた瞬間がありました。

小島 「これまであった機械をレベルアップした開発機を任されました。ハードの設計からスタートして、ソフトのプログラムの設計まで、すべてひとりでやりました。

だからこそ、それが稼働し、お客様へ納品されたのを見たときには、大きなやりがいを感じました。その後、実際に使われているところを見たときも、本当にうれしかったですね」

小島が作った開発機は、ブローチ盤という機械です。不二越のブローチ盤は多種ですが、その中でもサーボモータを使った小型ブローチ盤を開発しました。

小島 「従来の小型ブローチ盤は主に油圧を駆動源としていましたが、サーボモータにすることで、いろいろな情報がモータから取れるようになりました。例えば、モータに対して負荷がかかりすぎると、アラームを発して故障を未然に防ぐこともできます。油圧と比べて音も静かですし、タッチパネルから動作速度を指定できるなど付加価値もあります」

小島は、こうした設計に関われる技術部での仕事に、手ごたえを感じています。

小島 「技術部では、さまざまな案件があるので、多種多様な設計に携われます。知識面で大きくレベルアップできますし、自分で考えたものが形になり、稼働してお客様の役に立っている姿を一貫して見ることができる点に、喜びを感じています」

電気系出身者も活躍できる、幅広いフィールドがある

幅広いフィールドで自分のやりたいことを見つけるために入社をした小島。日々スキルを身につけやりがいを感じながら前進しています。

小島 「不二越の製品は工作機械にも多く使われています。油圧バルブや工具など自社部品を使用することで付加価値が付きます。まさに、不二越の“幅広さ”が活きていると思います」

小島が魅力を感じている仕事の一つが、現在携わっているプログラムの設計です。

小島 「誰にとってもわかりやすいプログラムを設計することが、今の私の目標です。

プログラムの魅力は、同じゴールに向かって進む上でも、人によって様々な道筋を描くことができる点だと考えています。ただ単に最短ルートを求めるものもあれば、敢えて遠回りして汎用性を持たすものもあり、奥が深いです。

一方で、誰が見ても、また10年、20年後に見た時にでもわかる状態にしておく必要があると思うんです。現場やお客様が見やすく、調整しやすいプログラムにこそ価値がある。使う人の立場に立って設計するために、技術を向上させたいと思っています」

大学時代に電気系の学部で学んでいた小島は、「不二越には、電気系の人材も活躍できるフィールドがたくさんある」と感じています。

小島 「志望する学生さんは機械系の方が多いのですが、電気系の学生さんにも飛び込んでもらえるとうれしいです。

昨今の製造現場では自動化やIoTがトレンドです。工作機械を作る側として、これらのニーズに応えるため、電気系エンジニアが欠かせません。電気系の方の活躍できる場はこれからどんどん広がっていくと思います」

もちろん入社してすぐは、初めてのこと、わからないことがたくさんあるでしょう。しかし、そういった不安を小島は一つずつ乗り越えてきました。

小島 「わからないことがあれば、他部署でも気軽に聞くことができる環境です。不二越の社員はみんな、いい製品を作りたいという思いを持つ人ばかり。みんな目標は同じなのです」

電気系人材の中心人物として活躍する小島。

技術を武器に、これからも幅広いフィールドで邁進していきます。