自社内で相互補完ができる──製造業の強みに気づき入社を決意

不二越の油圧事業部 西日本建機営業部に所属し、営業マンとして飛び回る鮫島 大貴。今でこそ社内外を取り持つ中間役として活躍する鮫島ですが、学生時代は将来の夢や目標は漠然としていたと言います。

鮫島 「大学は経済学部でした。旅行が趣味だったので、国内外を問わずよく出かけていましたね。将来やりたいことは明確に決まっていなかったのですが、漠然と『広い視野を持って働きたい』という想いがありました」

そう感じる背景には、鮫島の幼少期の経験がありました。父の仕事の影響で海外生活を送ったこともある鮫島は、さまざまな土地で多種多様な人と出会うことに喜びを感じていたのです。

鮫島 「業界を絞らず就職活動をしていましたが、多岐にわたる事業分野がある企業中心に受けていました。総合機械メーカーである不二越は扱う商材も多いですし、お客様となる企業の幅も広くて、そこに惹かれましたね」

選考を進める中で鮫島が不二越を選んだ理由──それは製造業の強みと、海外比率でした。

鮫島 「不二越は、材料から切削・加工・組立まで、ひとつの製品を作り上げていく工程全般に関わることができます。全てのプロセスの中で、相互補完できる製品を持っていることが強みだと感じました。

また、海外売上比率も40~50%と約半数を占めていたので、国内だけにとどまらない視点を持っているところも魅力的でした」

広い視野を求め、不二越に入社することを決めた鮫島。
最初のキャリアは、製造拠点である富山県の事業所からはじまりました。

工場の要を担当した工務係時代。成長の鍵はコミュニケーション力にある

新入社員は入社後、富山県の製造拠点で製品知識を身につけ、製造のフローを学ぶ期間を設けています。
新入社員研修を終え、鮫島が配属されたのは油圧事業部 工務係でした。

鮫島 「文系出身ということもあり、油圧がどんなものなのかあまり詳しくなかったのですが、さまざまな分野で使われているという話は聞いていました。仕事紹介でお会いした先輩社員が魅力的で、この事業部で頑張ろうと思いましたね」

しかし、工務係の仕事がはじまると、鮫島のモチベーションに迷いが生まれました。

鮫島 「最初の1年間は、部品の整理や仕分けばかりしていたんです。毎日たくさんの品物が届くので、それを現場に搬入したり、棚にしまったり。単純作業ばかりで『本当にこの仕事に意味はあるのか』と自問自答していました。

その後、業務全体が見えるようになってから、ようやくその経験が必要不可欠だったことに気が付きました」

工務係は工場の中にある品物の数を把握した上で、不備が起きることがないよう、組み立て、加工、出荷まで全てを指揮する役割を担っています。

現場のレイアウトを学び、数ある製品や部品を覚える地道な作業は、その下準備だったのです。

鮫島 「製品のことがわかるようになると、工場に対する作業の指示書なども作るようになりました。サプライヤーさんと部品の納期調整を行ったり、お客様である建設機械メーカーさんの出荷準備を行ったり、外部とのやり取りもだんだんと増えていきましたね。

先を見通して、関係各所とコミュニケーションを取っていく仕事だったので、調整力が身に付いたと思っています」

スケジュールに合わせて調整を進めていく上では、見落としがないよう努めることはもちろん、周囲との関係性が重要なのだと鮫島は語ります。

鮫島 「社内にも社外にも、無理を言ってお願いすることがあるんです。『そこを何とか』と言えるような関係じゃないとお願いはできませんし、何とかしてあげたいと思ってもらえません。周りの方々は年上が多かったので、最初から気軽に接することはできなかったのですが、頼ったり、頼りにされたりする中で関係性を築いていきました」

工場の中核となる責任ある役割を担う一方、積極的なコミュニケーションを通して、周囲にかわいがってもらうような存在になっていったという鮫島。

この経験で培った調整力とコミュニケーション力が、その後の仕事にもいかんなく発揮されていくのです。

「不二越の顔」として、誠実に真摯に向き合う

製造現場での経験を経て、営業職へと異動をした鮫島。

2021年現在は、油圧事業部 西日本建機営業部で奮闘をしています。

鮫島 「主に建機メーカーさんへの営業を担当しています。お客様からいただいた発注をもとに、不二越の工場との生産調整や納期調整を行っているのですが、この点は工務係と似ている部分で、経験が活かせるところですね」

また鮫島は、営業担当の仕事には情報収集力も必要だと話します。

鮫島 「モデルチェンジや改良案件などがあれば、技術部の方へヒアリングをしに行きます。その他にも、お客様から中長期的な計画をいただき、先々の需要の伸びを予測するようにしています。未来の情報を仕入れて工場に伝え、設備投資や増産について検討することも大切な仕事です」

情報を得るためにも、コミュニケーションは欠かせないのだと語る鮫島。関わる人が多くなることで、情報収集もしやすくなります。

入社以来、幅広い人とコミュニケーションを取り続けてきた鮫島は、関係性が深まる瞬間は「指摘」にあると考えています。

鮫島 「『指摘はチャンス』だと思っています。お客様からご指摘を頂いた場合でも、重要なのはそこから先の対応です。誠実に向き合い、いち早く原因を解明し、改善の方向に持っていくか。そうした中で関係性が変わっていきます。ご指摘の中で、信頼を得られる関係性を築くことが大切なんです」

そんな鮫島は、営業という仕事のやりがいを「会社の顔であること」だと考えています。

鮫島 「営業はお客様と直接話す窓口ですから、不二越の代表、顔になるんです。そうなると営業マン1人の信頼が、不二越に対する信頼に直結します。責任が大きいポジションではありますが、誠実に、真摯に対応することで『不二越ファン』のお客様を増やせることが、私のやりがいです」

広い視野を目指すことで掴んだもの

広い視野を持つことを目指して不二越を選んだ鮫島。

営業マンになってから、新たに気付くことができた不二越の強みもあるのだと話します。

鮫島 「営業をしていると『モノづくり企業からの認知度が高い』と感じます。幅広い分野の事業を展開していますし、お客様ともお付き合いが長いケースが多いです。

私の所属する油圧事業部でお取引がないお客様でも、他の事業部とはお付き合いしていることもあり、そこから関係性をつなげていくこともできます。営業マンとしては非常にありがたいですね」

また、鮫島は社員同士の関係性についても、魅力を感じていました。

鮫島 「工場からは離れてしまいましたが、たまに顔を出す機会があると『サメ、どうしたの?』と声をかけてくれます。営業マンになってからもお願いする事が多いのですが、自分の頼みならばと、助けてくれることが嬉しいですね。

また、西日本支社も楽しいところです。現在のコロナ禍ではなかなか実現できないですが、西日本支社の全事業部が参加してゴルフコンペをすることもあって、他部署とのつながりが多いんです。私の上司が話し好きなおかげか、コミュニケーションが取りやすい環境ができているので、風通しが良いですね」

こうした環境の中で働く鮫島は、現在就職活動をしている学生に対して、伝えたい想いを持っていました。

それは、一つの視点に絞り込みをしすぎないこと。

鮫島 「学生時代は、視点を絞ることなくさまざまな企業の話を聞くことで、不二越に出会うことができました。やりたい仕事が具体的に決まっている人はいいと思うのですが、私自身漠然とした想いしかなかったので(笑)。

会社の説明会を聞いて、社員の方とお話をする中で、惹かれることも当然あると思います。なので、学生のみなさんもいろんな企業を見て欲しいと思っていますね」

そんな鮫島は、営業マンとして、さらに業務の幅を広げていきたいと考えています。

鮫島 「現在は建設機械の仕事がメインですが、今後は産業機械などの仕事にも携わりたいと考えています。他の分野の営業も経験して、一人前の営業マンになりたいです。海外に行きたい気持ちもありますが、知識がない状態では満足に仕事もできないと思うんです。まずは国内で経験を積み、将来的に挑戦していきたいです」

知識や経験を積み重ねることで、未来を描いていく鮫島。

就活活動時に漠然としていた想いは、一歩一歩着実に、形になってきています。