突然始まった、「探偵社」で働く日々

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▲電話対応中の友田美智恵

通常、探偵社は調査部の調査結果のみを請け負うことが一般的です。 しかし、総合探偵社MR(以下、MR)ではアフターフォローも重視し、独自の「カウンセラー担当制度」を導入しています。 これは、岡田真弓社長がもっとも力を入れている、クライアントの“その先”を見据えた支援のあらわれです。

こうしたMRの大きな特徴といえるのが、カウンセリングで密にコミュニケーションを取りクライアントを支えている、相談部のメンバー。

2019年現在、相談部の課長である友田美智恵は、メンバーのマネジメントをしながら、ご相談者様のカウンセリングも対応しています。

そんな友田はMRに入社する前は、別の探偵社で働いていました。その探偵社に勤めるきっかけになったのは、同僚からのある相談でした。

友田 「ある日、突然『旦那が不倫をしていて、今不倫相手とラブホテルにいる。ひとりじゃ不安だから来て』と連絡が来たんです。わたしは心配になって、その現場に一緒に行って証拠を取ることに協力しました。
同僚は、その件である探偵社に調査依頼をしていました。今回のわたしの協力を探偵社に話したところ、ちょうどその探偵社で求人がでていたこともあり、推薦を受けるかたちで、入社することが決まりました」

そのような縁があり、キャリアとして想像もしていなかった「探偵社」で働くという日々が始まります。しかし、初めての探偵社での仕事は、想像していたより大変なものでした。

友田 「その探偵社には 3~4年在籍していました。そこでは、仕事は先輩を見ながら覚えるというスタイルであったため、イチから丁寧に教えてくれる人はいませんでした。そのため、最初から何もわからないままクライアントの電話をとる、という状況。アポがうまく取れなかった時には、上司から強く叱責されることもありました」

そうした日々を過ごす中で「自分にはこの仕事は合わないかも」と感じた友田は辞職を決意します。

社員を大切にする探偵社で得られた達成感

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▲総合探偵社MRの外観

──「お母さん、これやってみたら?」

探偵社を辞めてから数年経ったある日、求人誌を読んでいた友田の娘が、MRの求人を見ながらふと言いました。友田はこの一言がきっかけでMRに入社することになります。ここで自身の探偵社に対するイメージを大きく覆されることになりました。

友田 「 MRでは社員一人ひとりをとても大事にしていると感じました。経験のない新入社員でも自主的に業務を学べるシステムが確立されており、安心して入社できましたね。
以前努めていた探偵社は、仕事はすべて自分で学び、ついていけないと脱落していくというイメージ。この体験により業界全体が同じようなものだと感じていたので、全然ちがうことにおどろきました」

そのような環境が整っていたこともあり、友田は入社してすぐに、カウンセラーの資格を取ることができました。

友田 「入社してすぐに、カウンセラーの資格を取り、クライアントと接していました。クライアントとの会話マニュアルはありますが、クライアントは一人ひとり違いますし、時代によっても変わっていきます。ですので、マニュアルは常に更新していくものであるという意識だと考えています。
そのおかげで、今ではクライアントと向き合ったとき、『なんでわかるんですか!?』とおどろいていただけるくらい『この人は、こういう人生を送ってきたんだな』ということがわかるようになりました」

経験こそが最大のマニュアルになる。どんな厳しい状況でも相談員としてクライアントに真摯に向き合ってきた友田の業績は自然と上がり、いつの間にか課長という立場にまでなっていました。

友田 「今ではこの仕事がとても好きになりました。クライアントに最初に会った時と、案件が一段落したときの “顔 ”の変化を感じられることが嬉しいです。この仕事は『これで良い』ってところがない。クライアントによって本当に変わっていきます。
その変わってくることに対して試行錯誤して、ご納得いただける答えを導き出す。そこから『達成感』を得られるのが楽しいですね」

クライアントの人生の選択肢を増やすために──後輩との向き合い方

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▲お客様対応中の友田

立場が変わっても、相談員としてやるべきことは変わらない。だからこそ、課長として後輩に伝えられることはたくさんあると友田は語ります。

友田 「クライアントからのお問い合わせは問い合わせ電話が多く、できる限り直接会うようにしていますね。時間がかかったとしても直接会うことにより、クライアントが望むものを正しく理解できるからです。その点は課長になった今でも変わりません」

そして友田は後輩と接する時にマイナスなことは言わないと常に心掛けています。

友田 「探偵社に鳴ってくる電話の多くは、ネガティブな事案である場合が多いため、常にポジティブでいることで、バランスを取っています。
ほかの相談員が電話を取っていたら、それを近くで聞いて指導するようにしているのですが、教えるときにネガティブから入っちゃうと人は成長しないし、得るものがなくなる。相手を否定しない、怒らない教育を実践しています」

こうした考え方により、友田は後輩から多くの信頼を得ています。

友田 「この仕事はいわゆる普通の相談とは違います。普通の相談とは『同調』『共感』。その相談に対してどうかしてあげられる訳ではない。けれども、私たちはその先の結果を変えられます。
クライアントの人生の選択肢を増やすことができるんです。人の将来の可能性を広げていける、とても良い仕事だと思っています」

これでいいのだ、とは思わない

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▲笑顔の友田美智恵

家族間、男女間などの問題は、いつの世でも決してなくならないもの。だからこそ、この問題を解決する会社は変わらず必要になってくる。しかし、時代が変わるごとに問題の性質は変化します。 友田はこうした時代に合わせて、あらゆる相談に乗れるオールマイティーな相談員が認められていくのではないかと考えています。

友田 「専門的な知識よりも、想像力が大事。時代に合わせた提案力を持っている人が活躍できる時代だと思います。なので、いろんな解決法をクライアントさんや会社の調査部と考えますけど、『これでいいのだ』とは思わないようにしているんです。限界をつくってしまうと、だめになっちゃう気がする」

そんな友田は、一見どうしたら良いのかわからない相談に携わりたいと言います。

友田 「ちょっと変わった相談に乗りたいですね。答えのないお悩みを、どのようにして解決していくのか。それを考えるのが好きです。お悩みの答えを描いて、そこにどうたどり着くのかを考えていきたいですね」

多岐にわたる充実したサポートは、友田のような経験豊富なカウンセラーがあってのこと。 悩める人がいる限り、そのサポートは絶えることなく引き継がれていきます。