大手外資企業から転職 決め手は、感極まるほどの「組織愛」

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▲東京SS事業部 マネージャー 同村里沙

2016年4月、大手外資企業から株式会社MJE(以下、MJE)に転職した同村。希望していたのは、成果が認められやすい“ベンチャー企業の営業職” “成果主義の組織”。この2つを満たしていたことに加え、当時の社名(グッドライフOS)のポジティブな響きに引かれたのが、応募の動機でした。

同村 「一次面接で、社名以上に熱量の高い会社なんだと知りました。面接官は基盤事業であるオフィスソリューション事業部のトップだったのですが、発せられる言葉の端々から会社や社員への愛が感じられて……実は、感極まって泣き出してしまったんです。
新卒で入社した外資では、組織よりも個人の売上が重視されていたので、そのギャップにも驚いて」

その後おこなわれた二次面接で即内定が決まり、入社。看板型自販機「bord station」を中心とした施策で、店舗の収益アップをサポートするストアソリューション事業部に配属され、イチから営業経験を積みました。

同村 「面接での印象は入社後も変わりませんでした。
当時、社員数は約 200名、配属された営業チームは約 20名。決して小さな組織ではないのに、上長をはじめ、同僚が『困ったことはない?』『できることはない?』とまめに声をかけてくれたんです。そのあたたかさに触れる度に、この会社に転職して本当によかったと感じました」

ずっと望んでいた営業職に就けた喜び、そして企業文化とのマッチが功を奏し、好成績を上げつづけた同村。サブマネージャーに昇格した2年目には東京支社へと異動し、新規事業の立ち上げに携わりました。

そして迎えた3年目。東京支社ストアソリューション事業部の営業チームのマネージャーを一任されることとなりました。自らに課していた「27歳の誕生日までにマネージャー職に」という目標が、見事達成した瞬間でした。

自分が変わらなければ、相手を動かせない

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▲現在の同村のお手本となっているのが信頼をよせる木村仁美(右)

同村がチームリーダーとなって、もうすぐ1年。女性5人でスタートしたチームは、2019年現在、男性を含む7人となりました。今では役職が板についてきた彼女ですが、就いた当初は個人プレーとチームプレーの違いを実感し、ひとり苦しんだと言います。

同村 「思い返せば、部活動などでチームプレーをした経験がわたしには一切なかったんですよね。個人だったらすぐにコントロールできることが、チーム単位になるとできない。
性格や考えは人それぞれなので、足並みがそろわないのは当然のことなのですが、ついもどかしさを感じてしまって。『一体どうすればいいんだろう』と頭を抱える毎日でした」

実際、個人の成果も出しながら、部下の育成もするプレイングマネージャーとしての日常は、非常にハード。そのかたわらで「本当に協調性がなくて、何でもひとりでやっちゃうタイプだよね」と笑いながらも、陰でしっかりサポートしているのが上長のSS事業部 東京支店 マネージャー 木村仁美 です。

会議室で、時に居酒屋で。木村に的確なアドバイスをもらいつつ、試行錯誤しながら行動するなかで同村は転換点を迎えます。

同村 「『自分が変わらなければ、相手を動かせない』ということにふと気づいたんです。それからですね、リーダーとしての覚悟と自覚が持てるようになったのは。
まず『とにかく、何があっても明るくいる』ことを決めました。
これは、木村の “背中 ” を見て、学んだことなんですが、たとえ失注しても売上が予算に届かなかったとしても、リーダーに明るさがあれば、メンバーは救われるし、明日への活力が湧くんです。
2つめは『常に走りつづける自分を見せる』。プレイングマネージャーとして、自分自身が手を抜かず、売上に向かって頑張ることが、メンバーを引っ張る一番の方法だと考えました」

そして3つめに『それまで課員に言えなかった本音を、できるだけ伝えていく』ことを決めた同村。この決断が、チームの方向性を大きく変えたのです。

「本音を伝える力」と「自分を見つめなおす目」がパフォーマンスを上げる

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▲普段から自分の考えをチームにきちんと伝えることで徐々に変化を実感

チームを持った当初、同村は“自分がしっかりしなきゃ” “みんなのお手本にならなきゃ”という思いが強く、メンバーには自身の考えをほとんど伝えずにいました。

同村 「いつからか『同村さんの考えていることがわからない』という声が、耳に入るようになって。
そこで思い切って、思いや不安、弱音まで、すべて彼らに吐き出すようにしてみたんです。といっても、自分自身をすぐに変えることはむずかしくて、いまだに全体の 7割 ぐらいしか話せていませんが(笑)。
でも、それ以降、メンバーたちの態度も徐々に変わってきて、効率的に業務をこなせるチームになりつつあるのかなと感じています。お互い、本音ベースで話しつつ、支え合うようになった結果、無駄な回り道をしなくなったのかなと思います」

同村のチームづくりは社内でも評価され、リーダーになってから半年で、社員投票によって決められる『アクター・オブ・MJE賞』を受賞するほど。そんな同村が、自己研鑽のために実行しているのが、多角的に「自分を見つめなおす」ことです。

同村 「まず、積極的に外部セミナーや異業者交流会に参加して、社外の人との接点を持つ機会を増やしています。想像もできなかった思考や意識に触れることによって、自分自身の今の立ち位置、リーダーとして足りないところなどを俯瞰できるんです。
そのほかにもアウトプットの重要性を感じて、自分の思いや気づきを 1冊のノートに書き出し、それを見直すことも続けています。そのときどきの考え方、思考回路を振り返るためのいわば自分自身の『取り扱い説明書』。悩んだ時には引っ張り出して読み返し、そこから突破口を見つけるようにしています」

パフォーマンスやマネジメント力を上げるためなら、どんな努力も惜しまない。そんな同村の成長意欲は、一体どこからきているのでしょうか。

今日より明日、明日より明後日の自分に成長を感じていたい

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▲自分のためだけでなく、チームがあるからこそ、もっと成長したいと思える

企業における女性の活躍。その注目度が年々増す一方で「マネジメント職になりたくない」という女性の声もあるのが事実。そんななかで、同村は「できるだけ早く昇格したい」と明言します。

同村 「かつて在籍していた外資企業の女性管理職比率は約 80%でした。それに比べて MJEはまだまだ低い。男女比は変わらなかったので、違和感は入社当時からありました。上長の木村と共に女性管理職を増やすための “けん引役 ” になりたい気持ちはあります。
個人的な話で言うと、今日より明日、明日より明後日の自分に成長を感じていたい。常に成長実感を持っていたいタイプなんです。そうでないと、自分自身が嫌いになってしまう」

加えて、昨年結婚したことで、仕事観にも少し変化が生まれたという同村。

「work hard,Play SUPER hard!!」――仕事もプライベートも存分に楽しむのが、同村のモットー。しかし、まだまだプレイングマネージャーとして悩む日常があります。

同村 「メンバーには『こんな頼りないリーダーでごめんね。いつも私のことを助けてくれてありがとう!毎日、毎時間 笑いの絶えない楽しい時間をありがとう』と伝えたいです。チームのためにも一日も早く、的確な状況判断・短時間でパッとアドバイスができるリーダーになりたいですね」

面接で、組織愛に触れることから始まった同村のMJEでのストーリー。彼女のチームづくりにかける想いは、今後も伝熱性を帯びて、会社全体をホットに包み込むことでしょう。