思い切ってERG活動への参加を決意。業務に活かせる学びと自己成長を実感

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一人でも取り組める自己啓発。しかし仲間がいれば、ともにモチベーションを高め合うことができ、自分では気づけない点をお互いにアドバイスすることも可能です。

〈みずほ〉では、普段の業務では出会わない〈みずほ〉の仲間が共通の目標のもとに集まり自主的に活動する、社員によるボトムアップ型のネットワーク「社員リソースグループ(ERG)」を展開。

自己成長しながら、〈みずほ〉の成長に貢献することをめざし、国内では延べ約3,700人がERGに参加しています。

みずほリサーチ&テクノロジーズでシステムエンジニアを務める村上もその一人。国内で10あるERGの一つMizuho English Speech Club(以下、MESC)に参加しています。

「私は、世界中の銀行間で行われる金融取引を安全かつ標準的な方法で行うためのSWIFTネットワークに接続し、他銀行向けのメッセージ送信や他銀行からのメッセージを受信・管理するシステムの開発・保守を担当しています。国内の各部署および海外11拠点のユーザーと英語でコミュニケーションを取りながら、要望に応じてより使いやすいシステムを実現することが任務です。

そのため、MESCの活動で学ぶ英語やリーダーシップのスキルは私の業務に直結していると感じます。学べば学ぶほど成長でき、結果として仕事の生産性が上がるのを実感しています」

村上がMESCへの参加を決めたのは、今から約4年前。尊敬する先輩に感化され、新しいことに挑戦しようと考えたことがきっかけでした。

「社内通達でMESCの存在を知り、興味を持ちました。当時は自身として初めての大型システム更改案件を控えていた時期。それを成功させるためにも、自分が成長できる何か新しいことを学びたいという想いがありました。また、尊敬する先輩がよく言っていた、『仕事に関係するかどうかを問わず、挑戦すれば必ず新しい道が開ける』という言葉にも背中を押され、参加を決めました」

そしてMESCへ正式に加入した村上。初めて活動に参加する時は不安もあったと振り返ります。

「〈みずほ〉の社員であれば誰でも参加できるので、これまで会ったことのない人たちと一緒のグループで活動するのに、雰囲気になじめるだろうかと心配でした。でも、挑戦して失敗しない限り成長できない。そう考え、勇気を出して初回のミーティングに出席。そこで活動内容である英語でのスピーチと、論評を行う例会のデモンストレーションを受けました。

一つひとつの発言に対して、別のメンバーからさまざまな視点から良かった点、改善できる点のフィードバックが必ずあり、例会の時間を徹底的に有効活用するため各人の役割も明確に決められている。ファシリテーター、タイムキーパー、スピーチをする人、論評をする人などがいて、毎回メンバーの持ち回りで役割を分担します。緻密にオーガナイズされた活動内容に驚きました。ここで学べば、必ず自分の仕事に活きるスキルが身につけられる。初回でそう確信することができました」

ERGでの学びを生かして仕事の生産性向上を実感。「ありがとう」の言葉が原動力に

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毎月2回、1回約1時間半の活動を行っているMESC。主に英語によるスピーチとそれに対するフィードバックを繰り返すこと、各メンバーがそれぞれ割り振られた役割を実践することで、英語力とリーダーシップを磨いています。

「事前に準備して行うスピーチと、その場で与えられたテーマをもとに即興で行うスピーチがあります。そしてスピーチに対しては必ずフィードバックがあり、そのフィードバックの方法や伝え方などについても、さらに別のメンバーからフィードバックがもらえるのです。新人のころと比べると、キャリアを重ねるほど自分から求めていかないとアドバイスをもらえる機会は減っていくため、どの意見も貴重で参考になります」

スピーチの準備には時間がかかると言う村上。ERGの活動は自己啓発ですが、多忙の中でも続けられる理由は、業務でも活動の成果を実感できるからだと話します。

「スピーチの準備は、どうすれば相手にうまく効果的に伝わるかを考えるので、プレゼンテーションの練習になります。そして実際にスピーチしてみると、思い通りにいかず失敗することもしばしば。周囲からは改善点をアドバイスしてもらえるだけでなく、この工夫がわかりやすかったなどの評価ポイントもあわせてコメントしてもらうことができます。そのため、毎回英語の表現方法や相手への伝え方など、必ず新たな発見や学びがあるのです。

そしてその学びを実際の業務に活かすことで担当するシステムのユーザーや関係者とのコミュニケーションがスムーズにいき、仕事の生産性が上がり、自分が出した成果について『ありがとう』と言われることが増えてきました。仕事で自分と関わる人から直接『ありがとう』と言われることは、私にとって一番のやりがいです。その言葉が、もっと学んで成長しようというモチベーションになり、MESCを続けられる原動力になる。そして頑張って続けるほど、そこで得た知識やスキルを業務で応用し、成果が出るという好循環ができています」

また、村上はMESCというERG活動を通じて、業務では出会う機会がなかった社員とつながれることも魅力だと話します。

「私の場合、仕事をしていると、どうしても関わる会社や部署はある程度限定されてしまいます。それがERG活動を始めたことで、普段はコミュニケーションを取ることがないグループ会社のメンバーと、お互いの会社や仕事について情報交換をしたり、教えあうつながりが得られました。

そのため〈みずほ〉全体の動きがより理解できるようになり、知識やノウハウなどもグループ横断で共有し、お互いに高め合うことができています。そうして築いた横のつながりによって、今までになかったシナジーが生まれることもERGの魅力です」

司令塔として担当した大型案件。積み重ねた練習がプレッシャーに打ち勝つ糧に

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MESCでの活動を約4年続けてきた村上。中でもそこで磨いたスキルの成果を実感したのは、初めて大型案件を担当した時だったと振り返ります。

「私が担当しているシステムのアプリケーションを、別のアプリケーションに変更するというプロジェクトでした。海外11拠点に加え国内でも多くの部署が関わっており、大規模なシステムのため責任は重大。これまで計画を立てて準備を進めてきたことの集大成として、新アプリケーションのリリース日当日は私が司令塔となり、想定通りに動作するか稼働確認を順番に行う必要がありました。

更新がうまくいかなかった場合の影響は計り知れず、絶対に失敗は許されない状況。私の指示一つひとつにプロジェクトの命運がかかっており、約40名のメンバーが作業の動向を注視する中で感じたプレッシャーは、言葉では表せないほどの大きさでした。

それでも平静さを失わず、的確な指示を出すことができたのは、MESCの活動において人前で緊張を感じながらプレゼンテーションを何度も行ってきたという自負があったからです。また、当日に向けて、あらゆる事態を想定しながらユーザーと一緒に事前準備を徹底したことも、自信の土台となっていました。そして事前準備を進める上で役に立ったのも、MESCで学び培ったスキルです。

相手への伝え方や話すスピードなど、『伝える』ではなく『伝わる』を意識して工夫したことで、ユーザーの理解や協力が得やすくなり、チーム一体となってプロジェクトを進行することができました。結果として、初めての大型案件は無事に成功。責任が大きかった分、ユーザーからかけられた『無事にリリースしてくれてありがとう』という言葉は、一生忘れないと思います」

村上にとってターニングポイントとなった大型案件。成長し続けられるのは、責任ある仕事を任せてもらえる環境も大きいと話します。

「国内の部署だけでなく海外11拠点と相対するため、仕事の進め方やカルチャーも異なり、想定外のことも多々起こります。その中でも私が負っているのは、いかなるときもシステムを止めてはならないという責務です。常に緊張感のある環境で、影響力の大きな仕事を任せてもらえてきたことに感謝しています。

そうして挑戦するチャンスを与えてもらえたからこそ、もっと成長したいと思い、勇気を出してMESCに参加することもできました。MESCで学んだことを〈みずほ〉に還元することで、これからも自分に与えてもらったチャンスの恩返しをしていき、〈みずほ〉の成長に貢献したいと考えています」

仕事とは別に失敗できる場所を持ち、多様な仲間とともに〈みずほ〉の成長に貢献

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ターニングポイントとなった大型案件だけでなく、日々の業務にもMESCで培ったスキルが活きていると語る村上。

「業務においてメンバーをリードする立場として、とくに役に立っていると思うのが、どんな小さなことでも必ずフィードバックする姿勢です。資料の作成やプログラムの構築など、自分が依頼した業務に対するメンバーのアウトプットに対しては、必ずコメントを伝えるようにしています。こういう工夫がされていて使いやすかったとか、一方でここを変えればもっとわかりやすく伝わるのではないかなど。

良い点を褒めることはもちろん、改善すべき点があれば評価ポイントと一緒に伝え、相手が納得して次に活かせるようにサポートしています」

メンバーの成長を支えるために大切にしているフィードバック。それはチームの雰囲気づくりにもしっかりと活かされています。

「周囲から、私たちのチームは和気あいあいとしていて楽しそうに仕事に取り組んでいると言ってもらえることが多いです。メンバーがいきいきとやりがいを持って働いている様子を見ると、私自身もうれしくなります。

これからもMESCで学んだことを活かして、自分と仕事で関わる一人でも多くの人から『ありがとう』と言ってもらえるよう、コミュニケーションやリーダーシップのスキルを磨いていきたいです」

MESCへの参加をきっかけに、大きく開いた村上のキャリア。同じようにERG活動に参加してみたいものの一歩踏み出せないという人に、村上が伝えたい想いがあります。

「ERG活動の良いところは、仕事とは別に失敗できる場所が持てるということ。誰でも挑戦できる敷居の低さがあり、何度でも失敗できる場所がERGです。そこでチャレンジ精神を身につけ、反省点を活かし続けることは、仕事で成功するための近道だと言えるかもしれません。

また、ここに参加しなければ出会えなかったであろうさまざまな価値観を持つ人たちと一緒に活動しながら、たくさんのことを話すなかでつながりを深め、自分の世界を広げられることもERGの魅力です。悩んでいるならまずは参加してみて、仲間とともに失敗できる楽しさを味わってほしいと思います」

新しいことを始めるとなると、最初は不安が付きまとうもの。でもそこにはきっと、想像を超えるようなワクワクする世界が広がっています。

勇気を出して一歩を踏み出した村上が、ERGを通じて大きく成長したように、この先誰かが踏み出す一歩が、自分自身を変え、やがて〈みずほ〉を変えていく力になるはずです。

※ 記載内容は2023年10月時点のものです