社会貢献性の高い仕事を求め、厚生労働省へ。やってみて感じた、やりがいともどかしさ

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▲大学時代にボランティアで訪れたカンボジアにて(後列左2番目が梶山)

梶山が〈みずほ〉に転職したのは、2021年7月。

「〈みずほ〉って、銀行だけじゃない。前より変わったんだよ。ここなら私のやりたいことに、今よりもっと近づけると思う」。

当時、転職活動中の梶山がそう友人に告げたとき、返ってきたのは「実里には合っているかもね」の一言でした。そして、その言葉に後押しされるように、〈みずほ〉で踏み出した第一歩から、梶山の新たな冒険が始まりました。

時を遡り、転職する1年ほど前の、2020年4月。大学を卒業した梶山が入職したのは、厚生労働省でした。

梶山 「大学生のとき、海外ボランティアに参加し、カンボジアの子どもたちへの教育支援をしたことがあります。その際、助けを求めている人たちと間近で接したことで、『サポートを必要としている方たちの役に立てる仕事がしたい。社会貢献性の高い仕事に就きたい』と思うようになりました。

それから就職を考えたとき、その想いを叶えるのに一番近い仕事として目指したのが、国家公務員です。すべての国民を対象とする国の行政機関であれば、多くの人の役に立てますし、幅広く社会貢献ができるという考えでした。

その中でも、厚生労働省を選んだのは、身近な人が病気を患うなどして、健康の大切さを身にしみて感じた経験があったからでした」

梶山は、保険局に在籍。全国健康保険協会を担当し、同協会が実施する事業に対する補助金の執行や、事業の評価などを運営、管理する仕事を行っていました。

梶山「社会保障関係費は、国家予算の中でも多くの割合を占めています。つまり、それだけ多くの人がサービスを受けているということ。保険給付や各種疾病の重症化予防支援というかたちで医療を支えるお手伝いができていることに、とてもやりがいを感じていました」

一方で梶山は、医療の給付のために行った仕事が、実際にどのように役に立っているのか、自分からは見えにくいことに、もどかしさも感じていました。

梶山 「次第に、自分のした仕事が誰に対してどう影響するのかを知りたい、直接人と関わっていける仕事がしたいと思うようになりました。

また、人口減少や高齢化が進み、社会保障費がどんどん膨らんでいく現状を目の当たりにして、日本経済を活性化していくことが急務だと痛感しました。自分がその一端を別の形で担いたいという想いから、転職を考えるようになりました」

銀行なら、お客さまに最後まで寄り添える。顧客への姿勢に共感し〈みずほ〉へ

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▲職場にて

転職活動を始めた梶山は、3つの軸を定めました。

幅広い業界に携わることができること。社会貢献性が高いこと。課題を抱える相手に対して自分が主体となって関与し、解決していけること。

そして、これらに合致する場所として選んだのが、金融業界でした。

梶山 「金融業界の中でも、私が最も魅力を感じたのは銀行でした。銀行には、経営状況をお客さまと一緒になって考え、経営課題を浮き彫りにした上で、ソリューションを提供するという、コンサルティング機能が備わっています。

しかも、『課題解決には資金が必要』となった場合、資金調達の検討も可能。ほかの業界と比べ、課題解決にあたり、最初から最後までお客さまに寄り添った仕事ができると感じました。自分のした仕事が誰に対してどう影響するのかを知りたいという思いを銀行ならかなえられると感じました。

その銀行の中でも〈みずほ〉を選んだのは、非金融分野への進出にも積極的で、外部と様々なパートナーシップを構築しながら、金融をめぐる新たなサービスや価値の創造に取り組んでいるから。お客さまの課題解決のため、新しい時代に向けた顧客ニーズと正面から向き合う姿勢に共感し、『ここで働きたい』と思いました」

こうして梶山は、2021年7月にみずほ銀行に入社し、築地法人部に配属。法人RM(リレーションシップ・マネジメント)を担当することになりました。

梶山 「入社後の4カ月間は、研修をかねて先輩の事務サポートを中心に行っていました。銀行業務のイロハが何もわからないので、初めて触れる事務に多くの時間を要していました。1日かけても終わらないのではないかと思うほど、事務仕事とにらめっこする日々でした」

担当のお客さまを持つようになる頃には、事務手続きもある程度スムーズに行えるようになった梶山。しかし今度は、お客さまとの関係構築に苦労することになります。金融業界も、ましてや営業の経験もないために、はじめは関係性の作り方さえも手探りだったのです。

梶山 「目の前にいるお客さまが考えていること、大切にしていること。また、状況に応じた伝え方や、気をつけるべきこと。そのどれもが初めての経験で、知らないことばかりでした。

それでも、何度かやりとりを繰り返すうちに、わかってきたことがあります。それが、まず自分を相手に知ってもらうことの大切さです。やはり、知らない相手には、なかなか心を開きづらいもの。なので、『実は私は転職を経験していて……』などと世間話をしながら、自分のことを知ってもらい、少しずつ双方が歩み寄れる会話を意識するようになりました」

その他にも、お客さまに聞かれてわからないことは、一度持ち帰ってから調べて回答したり、先輩に相談したり。そうして梶山は、少しずつ自分の「できること」を増やしていきました。

「ここから何か学べるものはないか?」──目の前の一つひとつの仕事に向き合う姿勢

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▲メールチェックをする梶山

梶山が自らの成長を実感した機会は、担当のお客さまを持って5カ月ほど経った頃に訪れました。

梶山 「融資の制度について、あるお客さまにご案内したときのことです。お客さまが、興味を持ってくださって話がどんどん広がり、結果的に3つの案件について、それぞれ違う形態で融資させていただくことになったのです。

その際、上司や先輩にも助けてもらいつつ、必要な事務手続き全てを単独で担いました。初めて自分が主導して案件成立にいたったことで、とても大きな自信になった出来事でした。

融資の実行完了後、再度お客さまを訪問した際に、『大変だったと思うが、尽力いただきありがとう』と感謝の言葉をいただきました。また、案件を通してお客さまとのリレーションがより強固なものとなり、以前よりも頻繁に相談いただけるようになりました」

2022年10月現在は、法人RMとして、担当のお客さまから受けた融資の相談の検討から実行までを一人で担う梶山。お客さまからの事業承継に関する相談にのるなど、知識も経験も身につけています。そうした中で、大切にしているのは、どんな仕事からも貪欲に学ぼうとする姿勢です。

梶山 「仕事量が増えると、目の前の仕事に手一杯になってしまい、一つひとつの仕事の意味を見失ってしまいがちです。そうなると、その仕事にかけた時間でもっと得られるものがあったのに、それが得られなくなる。非常にもったいないと思います。

だから視野を広く持ち、『ここから何か学べるところはないか?』と常に考えながら目の前の仕事に取り組むようにしています」

梶山のこうした考えは、入社後〈みずほ〉の幅広いネットワーク、業務領域、必要な専門知識に触れる中で持つようになったものでした。

梶山 「お客さまのご要望に応えるのに必要な知識はいたるところにあります。そうした知識をどれだけ吸収、蓄積できるかによって、自分の成長やお客さまとの関わり方、お客さまの満足度が変わってきます。

また、仕事を進める中では、状況は刻一刻と変化するものです。そこで問われるのは、どれだけスピーディーにお客さまのご要望に応えられるか。期待以上のものを提供できるか。思考力、発想力を鍛える重要性を日々、感じています」

受け入れてもらえている安心感のもと、次なる成長へ

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▲上司とのOJTにて

ポテンシャルキャリア採用で入社し、約1年が経った梶山。入社前の当時と比べて、こんな心境を抱いています。

梶山 「正直、公務員からの転職に不安もありました。しかし、〈みずほ〉で待っていたのは、想像以上に手厚いサポート体制でした。私のような第二新卒入社の社員に対して、『知らないことを一つひとつなくしていこう』という考えが浸透していて、学習環境も充実していますし、安心して成長できると感じています。

たとえば、築地支店内でいうと、週1回のペースで、担当者による会議を行い、業務を行うなかで気づいたことや悩みを互いに共有しています。お客さまを担当していると、日々何かしらの壁にぶつかるもの。その際、近くに相談できる相手がいるのはとても心強いですね。

また、週2、3回くらいの頻度で勉強会が開かれます。旬なテーマを定期的に設定しており、私自身この勉強会のおかげで、お客さまとやりとりする上での引き出しを増やせている実感があります。

営業では、お客さまの数だけさまざまな課題があり、それぞれに対して最適なソリューションを提供するための型にはまったマニュアルというものはありません。どう動くべきかを自分で考え、準備し、行動に移してきたことで、主体性が身についてきたと思います。上司がきちんと見てくれているため、そんな上司の存在は自分で考えて動くうえでの安心感につながっています」

 一方で、〈みずほ〉は幅広いキャリアフィールドが用意されている点が魅力的であるものの、本当に幅広いため、グループ内にどういった部署や仕事があるのかなかなか見えてこない部分があると考えています。

梶山 「特に、入社して間もない社員が、今後〈みずほ〉でどのように活躍したいか考えるにあたり、グループ内でどういうキャリアを積めるか、どの部署でどんなことができるかを知る機会がもっとあれば良いと思います」

梶山は、将来的に〈みずほ〉の強みであるグループ内ネットワークを活かした業務に携われればと考えています。

梶山 「〈みずほ〉では、銀行だけでは対応できないお客さまからのご要望にも、他の部署や信託・証券といったグループ会社と連携することで、応えることができます。それは、国内外に充実したネットワークをもち、銀行・信託・証券一体戦略による高度な総合金融サービスを提供しているからこそ。まずは自分自身がそれを知り、ネットワークを作っていきたいですし、それがお客さまへのより良いサービス提案につながると思っています。

そして、そのグループ内ネットワークの広がりは、同時にキャリアが広がる可能性でもあります。私自身としては、将来的に、官公庁のキャリアを活かしながら、社会政策コンサルティングや業界リサーチの仕事にも携わりたいと思っています」

目の前にいる人に対して直接ソリューションを提供するという、やりたかった仕事に携わり始めている梶山。とはいえ、まだまだ道半ば。未来に広がる可能性には、今も果てが見えません。だからこそ、これからも梶山は、進む道を自分で切り開き続けます。

「合っているかもね」と言ってくれた友人に、「やっぱり私には〈みずほ〉が合っている!」と言えるように。今も、これからも、誇れる自分でいられるように。そして、仕事を通して社会貢献ができるように。