入社時の思いを大切に、まずは目の前の仕事をコツコツと

▲『未来想像WEBマガジン』のコンセプト

みずほ銀行個人マーケティング推進部CXデザインチームの武藤 奈緒子は、2012年の入社以来、デジタルマーケティングにおける専門性を磨いてキャリアを積む一人です。現在は、『未来想像WEBマガジン』の企画・運営をしています。

未来想像WEBマガジン』は、みずほ銀行が2019年12月から運営を始めた未来特化型のウェブメディアです。世の中の変化を始め、ライフデザインやトレンドやお金など、これからの未来を前向きに考え、想像するためのさまざまな情報を提供しています。

武藤は企画担当として、どんな内容のコンテンツがあれば、お客さまに未来を楽しみながら想像し実現するための「未来へのきっかけ」を提供できるのかを考え、日々仕事に取り組んでいます。

今でこそマーケティング部門で活躍する武藤ですが、入社時はマーケティングに携わるとは思っていなかったといいます。

武藤 「学生時代は数学科を専攻していて、数字を取り扱うことが自分の強みだと思っていたんです。加えて、過去の情報を分析した結果を踏まえて企画をしたいと思っていて、数字を使った企画は銀行なら生かせると思って入社を決めました」

入社後、個人マーケティング推進部に配属された武藤が任されたのは、データの管理業務でした。みずほ銀行が管理する2,400万人の個人顧客のビッグデータから、目的に合わせて分析・集計を行う仕事です。

武藤 「正しくデータを処理することはもちろん、分析結果から何を考察して、どんなことに役立てるかをアウトプットすることも求められました。単にデータを入力して抽出するだけならロボットでもできること。そこに私らしい付加価値を加えることを常に意識していました」

そして、入社して4年が経ちデータ管理業務に慣れてきた頃、武藤の中で、データの管理だけでなくその先にあるマーケティングの企画に携わりたいという思いが強くなっていったのです。

武藤 「年次が若いこともありましたが、やりたい仕事に挑戦する機会になかなか恵まれず、将来のキャリアに不安を抱えることもありました。でも、まずは目の前の業務のスキルを誰よりも磨いて、自分の強みを社内で確立させようと自分を奮い立たせてきました」

そして入社6年目の夏──。

武藤にチャンスが訪れます。

新たなフィールド、企画業務へ挑戦

▲「周りから何でも屋さんって思われています」と笑顔で言う武藤

入社6年目、武藤は人生100年時代を見据え、セカンドキャリアに向けて資産運用を考えるお客さまへの接点強化を考えたウェブサイトの立ち上げを任されることになったのです。

武藤 「上司との面談は自分の意思を伝える貴重な機会と考え、マーケティングの企画に挑戦したい思いを積極的に伝えてきました。なので、上司からデータの分析力を生かしてほしいとプロジェクトにアサインされた時は、自分の取り組みや努力が認められたことがすごくうれしかったです」

正確にデータ処理をしていく基礎から、企画に役立つ情報をイメージ通りに可視化させていく“データ分析と企画”へと業務の幅を広げる機会を得た武藤。

データ処理のスキルを磨いてきたことで獲得した新たな仕事。そこにも新たな試練が待っていました。

武藤 「プロジェクトの中で、自分はデータ分析で貢献できると思っていたんです。例えば、サイト閲覧者の推移や、サイトを通してどれだけセールス促進につながったのかを分析すること。

やりたいと言って挑戦した仕事で張り切っていましたが、実際やってみると思っていた以上に大変でした。例えば、これまでは同じ専門性を持ったメンバーとの打ち合わせが多く、同じ領域で伝わる言語を使っていました。

けれど、垣根を超えるとこれまでの言語だけでは伝えたいことが伝わりませんでした。プロジェクトを進めるためには多くの部署と連携する必要があります。違う立場の方々へどうすれば企画内容がしっかりと『伝わる』のか考えるようになりました」

新たに接点を持つようになったのは〈みずほ〉のブランドマネジメントをしている部署や予算の管理部署など、異なる部署のメンバー。時には意見が相違する場合もあります。

武藤 「企画の裏付けとなるデータを分析できることがマーケティングの専門性と思っていました。けれど、データ分析は当たり前で、その結果を生かして関係者にいかにわかりやすくプレゼンできるか、こうしたスキルも含めて専門性を磨くことだと考えるようになりました」

多くの部署の人と関わる機会ができたことで、彼女は自分の持つ知識やスキルをより多くの人と共有し、信頼関係を築き上げていったのです。

リーダーシップという新たなスキル

▲デジタルマーケティング研究会でサブリーダーを務める武藤

2019年、自らの専門性を高めて自分だけでなく周りの人のためにも力を発揮し、成長していく武藤に、また新たな挑戦の機会が訪れます。

武藤 「JDMC(一般社団法人日本データマネジメント・コンソーシアム)という団体があり、データを活用したマーケティングをしているさまざまな業界の人が集まる勉強会に参加することになったんです。

金融の世界だけではなく異なる業界の仲間とチームを組みながら、お客さまとのつながりの中で、どうデータを活用したマーケティングを実践するかを議論します。互いに悩みを共有し、時にはコーチとしてマーケティングに関する知識や情報を伝授することもあって、段々となりたい自分に近づいている実感が芽生えてきました」

社内の人、社外の人、同じ専門性の人、異なる専門性の人、さまざまな人と仕事をする中で、リーダーシップという新たなスキルを磨いていった武藤。仕事で期待される役割が高くなるほど、周囲に影響を与えるリーダーシップが必要となります。このスキルを磨いたことで、武藤は自分の専門性をさらに発揮する機会を手にしていきました。

そうして2019年、成長を続ける武藤が新たに任されたのが、現在担当している「未来想像WEBマガジン」の企画運営でした。

武藤 「人生100年時代に、どういったマネープランが必要なのかを気軽に知ることができる記事を、『未来を知る』『人生でやりたいこと』『ライフイベント』×『お金』というキーワードで発信しています。

コンテンツ制作で大事にしていることは、お客さまが求めるような商品か?ではなく、お客さまが実現したいことを前向きに考えられるか?ということです。お客さまが感じていることをまずは理解して、その感じていることはどうやったら解決・実現できるのかを考える。

その実現をサポートできるのが〈みずほ〉であることを知っていただけたその先にやっと商品があると思うんです」

データ分析を通してお客さまの悩みを解決したいという思いを持って入社した武藤。

専門性を磨いて自分だけの付加価値をつくろうと日々努力を重ね、お客さまの期待を超えるコンテンツ制作に力を入れて取り組んでいます。

どんな仕事も糧にして、専門性を広げていく

▲みずほ銀行個人マーケティング推進部CXデザインチーム 武藤 奈緒子

少子高齢化やデジタル化、グローバル化といった社会の変化が激しく不確実性の高い時代。

働く人の意識や価値観も、従来の終身雇用を前提としたどの会社に就職するかという「就社」の意識から、専門性を身につけ成長するためにどんな職に就くかを重視する「就職」の意識へと変わってきています。

こうした社員の価値観の変化を踏まえ、みずほフィナンシャルグループでは、2019年に人事の考え方を「閉じた社内の競争原理」から「社員の成長ややりたい仕事」に大きく転換し、社内外で通用する人材バリューの向上に徹底的にフォーカスしています。

社内に閉じた競争ではなく、仕事を通じた成長を支援する。そのために、副業や兼業の制度新設、社内公募の拡充など、社員のやりたい仕事への挑戦機会を拡充してきました。

企業に勤める以上、すべての社員が常にやりたい仕事に携われるわけではないのも事実。たとえ現在の業務が自分の「やりたいこと」から遠くても、その経験によって身に付けたスキルが“自分の専門分野の可能性を広げるチャンスになるかもしれない”と前向きに考えることが大事だと、武藤は自分自身の経験を振り返って話します。

武藤 「自分はこれだけをやると決めつけるのはもったいない。偶然担当することになった業務であっても、そこに興味を持つゆるやかな心を忘れずに、コツコツ取り組んでいくと、思わぬスキルが身に付いたりして専門性を広げるきっかけになると思うんです」

そんな彼女の見つめる将来のビジョンとは──。

武藤 「これからもさまざまな知識やスキルを習得して、専門性を発揮していける領域を広げていきたい思いは変わりません。マーケティングという専門分野で、活躍していきたいという思いはありますが、それ以外のことはまだ決まっていません。

必ずしもキャリアの道を明確にする必要はないと思っていて、前向きに自分の活躍できる領域を広げていく努力を惜しまないことが大切だと考えています」

「さあ、これから今後どんなことを極めてみようか!」と笑顔で未来を想像する武藤が見つめる先には、社員一人ひとりが自らの専門性を磨き、自分の「やりたいこと」を実現する人であふれた未来の〈みずほ〉の姿が垣間見えます。