接客が好き。やりたいことをやってみようと進んだ道

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▲みずほ銀行日本橋支店 大木 美佳

やりたい仕事、なりたい自分とは――。
変化の激しい時代、自分の仕事や働き方について、思いを巡らせることはないでしょうか。

2016年にみずほ銀行に入社した大木 美佳もそんな思いを巡らせる一人です。

現在、担当する個人のお客さまへライフステージに応じた「資産形成・運用」「資産承継」のコンサルティング業務を行う大木。日々、お客さまへのより良いご提案を目指し、専門性向上に取り組んでいます。

入社当初は、窓口の後方で振り込みなどの処理を行う為替業務を担当していました。

大木 「最初に担当した後方業務は直接お客さまと接する機会が少なく、仕事に慣れていくにつれ、もともと人と話すのが好きだったこともあり、もっとお客さまと接する業務に携わりたいと思うようになりました。上司との最初のキャリア面談で、窓口で接客がしたいと希望しました」

そうして入社2年目になる頃、大木は産休に入る担当者の後任として、口座開設などを行う窓口担当となります。

大木 「お客さまと話していると、時間が経つのがあっという間でした。顔見知りのお客さまも増えて、手続きに関する知識もどんどん増えていきました。何よりお客さまと話すのが楽しかったです」 

自分のやりたい仕事で一歩ずつ前進していった大木でしたが、窓口では多くのお客さまと接することができる反面、時間をかけてお客さま一人ひとりのニーズを聴取しご提案する時間をとることは難しく、もどかしさを感じることもありました。

次第に〈みずほ〉とお取引いただいているお客さまとより深く関係を築いていきたいと思うようになり――

「お客さま一人ひとりとじっくり向き合い、深い信頼関係を築けるパートナーになりたい」

大木はそんな真っ直ぐな思いを、上司にぶつけていました。

その熱意が伝わり、担当のお客さまを持てることになり、お客さまにじっくりと資産運用等のご提案をさせていただく機会が訪れたのです。

新たな挑戦で上司の背中が教えてくれたこと

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▲担当するお客さまのもとへ

お客さまの担当者となり、慣れない環境の中で大きな支えとなったのは、上司である課長の存在でした。

大木 「課長は『とにかく私の背中を見て学びなさい』と何度もお客さまとの面談に同席してくださいました。個人営業のプロとして経験も知識も豊富な課長の、お客さまへの接し方を間近で学べたことは大きかったです。

私の専門性を高めるために、マーケットの勉強や新商品の提案練習にも付き合ってくださいました。厳しいけれど、すごく部下を大切にしてくれていることが伝わってきて、私も課長のようになりたいと思うようになりました」

大木が仕事をする上で大切にしている価値観は「自己成長」。目標を持ち、そこへ向けて努力すること、そして与えられた目標は一番に達成することを大切にしているといいます。

上司の姿を見て、いち早く活躍できる領域を広げていきたいと考えた大木は、次のステップアップとして、個人営業分野のプロフェッショナルを目指すため、基幹職(専門)への職系転換に向けて動き出しました。

大木 「早期に専門の職系へ転換することで、さらなるコンサルティングスキルの強化ができるのではと考えたんです。店舗でお客さまを待つだけではなく、自分からお客さまの元へ足を運んでいけるなら、お客さまにもっと熱意が伝わるかなと思って」

〈みずほ〉では、年に1回、社員のキャリア志向の変化に応じた職系転換の募集が行われていました。

大木 「営業の経験年数が少なかったので、難しいかなと思っていたのですが、支店長が『やってみなよ』と言ってくださり、挑戦することを決めました。課長は本当に熱心に指導してくださいました。他にも、同じように職系転換をした先輩がたくさんいたので、多くのアドバイスをいただけたことがすごく心強かったです」

そんな周囲の協力的なサポートと大木の熱意が伝わり、2020年7月より、フィナンシャルコンサルタントとしての新たなスタートを切りました。

グループ一体で、世代を超えたお客さまともっとつながりたい

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▲お客さまとの会話が元気の源

お客さまを待つだけではなく、会いに行ける――。

担当するお客さまに向き合うようになり、自身のマインドの変化をこう伝えます。

大木 「担当するお客さまと接していく中で、ニーズが多様化していることを知り、資産運用だけではなく、資産承継など、幅広い提案をする意識に変わっていきました」

大木の印象に残っているのは、初めて資産運用をされる60代男性のお客さまとの出会い。

大木 「預金の引き出しにご来店されていたお客さまに、お声がけをしたのがきっかけでした。お話を聞くと、実は資産運用にご興味をお持ちであることがわかりました。そこから何度か面談を重ね、さらに深くお話しをさせていただきながら様々なご提案をしていく中で、お客さまのニーズに合った投資信託をお申し込みいただきました。

その後も定期的にご連絡させていただき、資産運用のフォローだけでなく、お客さまのライフイベントに合わせて生命保険の見直しや様々な情報のご提供を続けていきました。

お客さまからは『あの時大木さんに声をかけてもらってよかったよ。これからもよろしくね』とのお言葉をいただき、積極的にお声がけをさせていただいたことでお客さまのためになるきっかけを作れたこと、また関係を継続して築いていくことでお客さまから信頼いただけたことがとてもうれしかったです」

大木がお客さまとの関わりの中で大切にしているのは、お客さまの悩みを解決すること。その方法を探し、最善のご提案をできるように心がけています。

大木 「お客さまとの信頼関係が生まれると、より多くの話を伺えるようになり、そこから新たなご提案につながることも。このお客さまも、様々なお話を伺う中で新たなニーズが見えてきました。

そこで、みずほ証券の担当者と連携したところ、証券にて商品をお申し込みいただくことに繋がりました。お客さまのニーズに合った橋渡しができたことは、営業担当としての自信にもつながりました」

この経験を通じて、大木は〈みずほ〉グループの幅広いフィールドを活用することでもっとお客さまの役に立てるかもしれないと感じていました。そして、お客さまの悩みを解決し、納得した上でお申し込みいただけるようグループ全体で取り組むことをより意識し始めたのです。

グループ連携の幅を広げていく中で、大切な資産を残すための資産承継のご提案も積極的に行うようになりました。

大木 「担当しているお客さまの中に、遺言を書いているという方がいらっしゃいました。相続税などでご家族に迷惑をかけたくないというお話をお伺いし、贈与についてご案内しました。何度も面談を重ねていく中で、みずほ信託銀行への橋渡しとなり、お客さまのご希望に合った商品のお申し込みに繋げることができたんです。

その後も、グループ各社の連携を生かすことで、贈与を受けられる姪御さまにもみずほ証券にて商品をお申込みいただき、私にも感謝のお言葉をいただきました」

お客さまの大切な人生の一部に関わることができることは、大木にとっても大きな喜びとなったといいます。

常に一歩先へと歩み続ける大木の原動力は、自分の行動をよく見ていてくれる上司からの励ましの言葉。そして、それ以上に力になっているのが、お客さまとの会話でした。

大木 「資産運用のお話ではなくても、お電話をして近況をお聞きしたり、他愛もない話をする中で『がんばってね』と優しい一言をかけていただいたりすると、すごく元気が出ます。もっとお客さまのお役に立ちたい、知識を深めていきたいと思えるんです」

そんな何気ない会話こそが、大木のエネルギーを生み出す源でもあり、「もっとお客さまへ」という思いを強めていきました。

外に出て広がる世界。「みずほっていいね」と言ってもらえる存在になりたい

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▲みずほ銀行日本橋支店の前にて

もっとお客さまのために。そして〈みずほ〉の私を選んでいただける存在になりたい。そんな思いを口にする大木ですが、最初から順風満帆な日々を送ってきたわけではありません。

過去には、知識不足でお客さまの質問にすぐに答えられず、金融のプロとして苦い経験もしてきました。だからこそ、その失敗を糧に成長へとつなげるため、専門性を高めるための自己研鑽にも積極的に取り組んでいます。

大木 「今は国家資格であるFP1級の資格取得に向けて勉強中です。やはり、幅広くご提案をしていくにはより専門的な知識が必要です。今後の自分の成長を描き、その目標に向かって頑張ることがモチベーションになっています」

さらに、外に出ることで広がった世界もあります。

担当するお客さまが経営する会社に伺ったときのこと。オーナーとして多くの部下と仕事をする姿を見た大木は、新鮮な気持ちを抱くとともに、お仕事の話を聞き、自分の中で知らない世界が広がっていく感覚を味わいました。

活躍できるフィールドを広げることは、自分の成長につながる。大木は、もっと様々な経験をして成長していきたい、と未来を描いていました。 

大木 「より専門性を高め、お客さまにお喜びいただくため、今後はみずほ証券でマーケットについて学びたいと思っています。

新しい世界に飛び込んで、自分がどれだけできるか試してみたい。豊富な知識や幅広なご提案ができるとお客さまからの信頼にもつながると思うので、色々なことを吸収してこれからも成長してきたいです」

プライベートでは昨年結婚し、新たなライフステージを迎えたばかり。今、考える10年後のキャリアプランは――

大木 「これからも、やるからには、目標を持って取り組んでいきたい。憧れた課長のように、いつか子どもを産んで、子育てしながらもキャリアアップしたいです。そして、私を育ててくれた課長のように、部下を指導し、スキルを伝播し、部下の成長を支えていける存在になりたいと思います」

今を見据え、未来をイメージしてみる。そこに近づくために熱意をもって行動し、専門性を高める努力を惜しまない大木は、「なりたい自分」に向けて挑戦を続けています。

〈みずほ〉は、これまで「職系」に存在していた職務の壁を取り払い、2021年10月に特定職と基幹職の職系統合を行うことを発表しました。

自らのキャリアを考え、いち早く活躍領域を拡げることで、自分の成長に向けて挑戦した大木のように、熱意と専門性をもって日々努力する全ての社員が、「なりたい自分」に向けて、幅広い活躍機会に挑戦できるように――。 

まずは、自分が何を大切にしているか、その価値観を知ることが大切なのかもしれません。

そして、なりたい自分をイメージし、そこに向けて踏み出してみる。 

お客さまのために。もっと〈みずほ〉のファンになってもらうためにできることをする──。大木の考える未来は、〈みずほ〉の未来につながっています。