自己の成長とキャリアの幅を広げることができる場所
前職の外資系コンサルティング会社で6年間活躍し、マネージャーとなった福島。その一方で自身の成長面で危機感を覚え、転職を考えるようになったといいます。
福島 「前職は新卒で入社した外資系コンサルティング会社で、大企業を始めとしたクライアントの中期経営計画やR&D戦略、新規事業戦略立案等に携わっていました。6年ほど在籍しましたが、マネージャーのポジションについて以降、次第に自分のことよりもチームメンバーの働きやすさや成長に重きを置く時間が増えていきました。そのとき、自己成長の面で危機感が生まれ始めたことで、転職を考えるようになりました。
また前職では、中長期にわたる戦略的な案件に偏りがちで、業務改善等の案件が少なかったため、扱うことができるテーマの幅を広げたいという思いも抱いていました」
そのような経緯から、コンサルに近い動き方ができる新しい環境を探していたとき、ビジネスコンサルティング室の存在を知ったといいます。
福島 「同時期にVCの話を伺う機会もあり、いずれもテーマの幅を広げたい自分の志向に合致していたため、最後はその2社で悩みました。VCでは、キャリアが金融系に寄ってしまう可能性がありますが、将来的に自分が事業側に行けるという選択肢があることが最終的な決め手になり、三井物産のビジネスコンサルティング室を選びました。
また、家庭や子どもを持つことも視野に入れたとき、ベンチャーという動きが速いフィールドで、第一線から距離を置く期間ができてしまうことを避けたい、という思いもありました」
発展し続けるプロジェクトで芽生えた、支援先への責任感
ビジコン室の経営改善プロジェクトは、支援先と共に発展し続けていると、福島は語ります。
福島 「ビジコン室での2年半の間に、三井物産本体の事業部では9本部、グループ会社では15〜16社に関わらせてもらいました。管理会計の導入から入り、その数字を使って、どのようにコスト構造を変えるのか、どのようにトップラインを上げるのか、どのように営業や商品を変えるのか、どのように業務を改善するのか、という事業戦略の見直しを進めていく案件に多く携わっています。
前職では、管理会計の導入がテーマであれば、その導入が完了した時点で案件は終了でした。しかし、ビジコン室は違います。その後管理会計は本当に運用されているのか、その結果1年後はどうなったか、結果が出ていれば次は新規事業の検討へ、という具合に、プロジェクトが発展し続けていくんです。
また戦略を描くだけではなく、KPIの設定や管理手法の検討、営業ツールの作成まで、かなり幅広い領域にわたり、支援先の現場メンバーの皆さんと実行に移すところまで入り込んで対応します。このように、一度ご縁があれば、支援先との関係はずっと続いていくんです」
数々のプロジェクトを通じて、今まで以上に支援先への責任の重さも感じるようになったといいます。
福島 「前職の時から数字は意識していたつもりですが、今はこれまで以上に支援先に長く深く入り込めるだけに、数字につなげる責任の重さを一層実感するようになりました。支援先の数字がどうなっているかを、タイムリーに把握できる立場にあることも大きいですね」
手触り感のある実行支援と、横串を通せる課題解決の醍醐味
多様な経営課題に対し、解決に向けた大きな絵を描くだけでなく手触り感をもって実行支援まで携われることが、ビジコン室の支援活動の醍醐味だと言います。
福島 「コンサルの仕事は、比較的大きな絵を描くことが多いと思いますが、ビジコン室では、支援先と伴走して本当に稼げるところまで現場に落とし込んでいくことが期待されます。支援先の信頼を勝ち取り、ソフトスキルを駆使して多くの人と連携しながら戦略を実行していく。それが今の仕事の難しさであり、おもしろさでもあります。
外部コンサルの場合は、クライアントの予算もあるため、実行支援までは入り込めない場合も多くあります。実際、前職では実行支援まで携わることができたのは、片手で数えるほどでした」
またビジコン室の支援活動は、とにかく多種多様なテーマを扱えることも特徴だと、福島は続けます。
福島 「三井物産グループには、上場企業からJV立上段階の企業まで、ステージもレベルも多様な企業が国内外にあります。そうした企業の支援を通して、数字だけではわからない現場の悩みに触れることができるので、これまで以上に手触り感を持って本質的な課題に迫ることができている実感があります。
グループ企業の業界や規模もさまざまなので、各社が共通で抱える課題はまさに社会の縮図です。そこに対して横串で対応策を打っていくことは、日本企業全体の課題に対して役立てるツールや方法論を生み出すことにつながり得ると思いますし、当社のように横串で幅広いテーマを経験できる機会も他にはなかなかないと思っています」
ビジコン室で起きる化学反応と、ソフトスキルで支援先を動かす楽しさ
多様なバックグラウンドを持つメンバーと働けることも、ビジコン室ならではの魅力だといいます。
福島「ビジコン室には、コンサルファーム出身メンバーだけでなく、社内で異動してきた現場経験の豊富なメンバーもいて、室員のバックグラウンドがとにかく多様です。ファーム時代は、このような課題はこの手法で検討する、という型がありましたが、今は多面的な視点での意見交換を通して、化学反応が起きるという魅力があります。
また前職では、『この提案はおもしろい』とクライアントに言ってもらえることが一番楽しかったのですが、今は『これならやってみよう』と現場の皆さんに動いてもらえることが一番の楽しさになりました。こうすれば相手の方にその気になってもらえるのではないか、という肌感覚やソフトスキルは、ビジコン室に来て大きく成長させてもらった点ですね」
ビジコン室で自身の成長を感じられているという福島。またビジコン室での働きやすさと今後の意気込みについても語ります。
福島 「ビジコン室は、とにかく室内へのギブ&テイクが多い場所だと思います。自分自身が経験したことのないことから得られる学びも多いですが、自分が周りに価値を提供できている手応えもあり、そのバランスが心地いいんです。お互いの関係性もフラットなので、とても働きやすいんですよ。
今私は育休をとっていますが、早くビジコン室に戻りたいと思っています。その先のプランはこれから具体化していく段階ですが、いずれグループ会社のマネジメントや事業のプレイヤーとして、自ら意思決定できる仕事をしてみたいですね」