デジタル改革のメリットをわかりやすく。工夫を凝らしたプレゼンで理解を促す

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デジタル戦略部の中で私は、社内で導入が始まったソフトの説明会の実施や新たな活用方法の検討を担当しています。また、情報発信のためのウェブサイトの整備、デジタル新技術の検証や新ツールの社内導入などにも携わっています。

2022年の末からは海外拠点を対象とした情報セキュリティ監査プロジェクトにも参加し、現状調査を実施するとともに、セキュリティレベルの向上をめざす活動も進めているところです。

デジタルリテラシーの向上をめざして、社内説明会を実施していますが、ここで心がけているのは、伝わりやすいプレゼン資料を作成すること。グループメンバーと話し合いながら内容を検討して、デジタル技術を取り入れるメリットをわかりやすく伝えることを意識しています。

また、説明会に参加する社員に興味を持ってもらえるよう、写真を多用するなどビジュアル面で工夫も凝らしています。話し手が楽しそうにしていないと、聞く側も楽しくなりません。「楽しそう」「おもしろそう」と思ってもらえるような雰囲気づくりも大切にしています。

説明会後にアンケートを実施していますが、「説明がとてもわかりやすく理解が深まった」「もっと知りたい」「またこうした説明会を開催してほしい」など、反応は上々です。前向きな意見が多く、励みになっています。

一方、課題も感じています。ひとつは、従来のやり方に満足してしまっている人が社内には多いこと。もうひとつが、情報が不足しているために状況を変えられず手をこまねいている人が多いことです。

従来のやり方に対しては、社員の中に徐々に危機感が生まれるなど、変化の兆しが見え始めているものの、情報不足に関しては業務にフィットする解決策や導入事例等の情報が手に入れづらいのが現状です。

具体的な対策として、当部では勉強会の実施を進めてきました。また、デジタル人財育成の取り組みも始まり、これまで以上に積極的な情報発信によって、多くの人が情報に触れられるような環境づくりを進めているところです。 

多彩なキャリアの道のり。たくさんの経験とノウハウを培って、明治へ

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▲前職でのインド駐在時(写真右から3人目)

私はブラジルで生まれ、小学校の低学年のときに家族とともに日本に移住しました。以来、日本で暮らしています。

私にとって最初の就職先は学校の広報担当です。入学希望者向けに学校説明会やイベントの実施、パンフレットや取材記事の作成を担当しました。

その後転職し、インドやメキシコに駐在して、営業として医療サービスの提供に携わりました。

さらに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以後、オリパラ組織委員会)へ。JOCやJPCのような各国の団体の受け入れ準備やマネジメントを手がける部署でアフリカ諸国を担当し、情報のやりとりなどコーディネーターのような役割を務めました。

株式会社 明治に入社したのは2022年のこと。オリパラ組織委員会の転職支援サイトの中で名前を見つけたのがきっかけでした。どこのスーパーマーケットやコンビニにも必ず明治のお菓子や牛乳、ヨーグルトなどの商品を見かけて、馴染み深かったことに加えて、オリパラ組織委員会に明治からの出向者がいたことから、仕事の内容やグローバルな取り組みなどを事前に知って関心がありました。また、興味のある職種の募集であったこと、安定した経営基盤があることも魅力でしたね。

歴史ある大企業ということで堅苦しい面接になることを覚悟していましたが、蓋を開けてみればとても和やかな雰囲気で、本音で話せるような場面も。等身大でコミュニケーションできたことに安心感を覚え、入社を決めました。

入社後、もっとも驚いたのが、フラットな組織風土があること。家族のようになんでも言えるようなカルチャーがあり、私に対しても、とてもフレンドリーに接してくれました。

その後現職場へ異動しましたが、入社以来一貫してこれまでにない新たな施策を検討し立ち上げる業務に携わっており、クリエイティブな仕事に取り組めています。定型的な業務が多いと思っていましたが、自由に意見したり新しいことに取り組んだりできることは、うれしいギャップでした。

一方で、歴史ある企業ゆえの保守的な文化があるのも感じています。私の所属している部署では役職名で人を呼ぶ習慣が見直されるなど、少しずつ変革は進んではいますが、もっと積極的な取り組みがあっても良いのかもしれませんね。

たとえば、チャットが導入されてカジュアルなコミュニケーションが増えたと思いますが、部署によって受け取り方はさまざま。大切なのは、多様な考え方を尊重して肯定的に受け入れること。ダイバーシティ&インクルージョンが今後ますます根づいていけば、より良い組織になると考えています。

これまでに培った経験と知識が糧。業務効率化に貢献できることがやりがいに

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▲オリパラ組織委員会での一コマ(写真左)

入社後、これまでのキャリアで培ってきたことが活かされていると感じる場面が少なくありません。たとえば、学校の広報担当として多くの聴衆を前に話をしたことで、人前で話すことへの抵抗がなくなりました。進んで前に出ようとする気持ちは、このときに養われたものだと思います。

インドやメキシコでの経験も役に立っています。新規開拓がミッションだったので、さまざまな人に売り込んではお断りされるということの繰り返し。おかげでメンタルが鍛えられました。

また、オリパラ組織委員会時代、資料や話す内容を美しく整えることが、それを見聞きする人のモチベーションに関わることを学びました。いまもプレゼンや資料の内容をより良くしたいと考えているのは、当時の経験があるからです。

オリパラ組織委員会にいたことで、プロアクティブに仕事をつくったり改善したりする習慣も身につきました。当時は膨大な仕事量を抱え、自分の問題は自分で解決するのが基本。支援を求めるにしても、自分から声をかけなければ誰も助けてくれない状況でした。現在の部署ではゼロから生み出していくような仕事も多いので、アイデアを積極的に提案するなど、当時の経験が活きていると感じます。

入社して約1年半になりますが、入社して間もないころに担当した案件での出来事が印象に残っています。社内教育のための情報を提供する手段について議論する中、動画を作成することを提案しました。PowerPointなどで普通に作成した資料を用意しても見てもらえないと考えたからでしたが、このアイデアが採用されることに。当時、入社してまだ2カ月ほどだったので、チームに貢献できたことは自信につながりました。

その後も動画の活用が広がり、コンテンツのアーカイブが充実していきました。一定数の視聴者を獲得できていて、手ごたえを感じています。

利用価値の高い新しいツールが増えてきたことで、Word、Excel、PowerPointだけの使用に限らず、OneDriveで資料を共有したり、自分でWebサイトが簡単につくれたりする人が増えてきました。近い将来、「この課題はこの新しいツールで解決しよう」「これは従来のツールでは対応できないから新しいツールでやろう」という流れが生まれてくるだろうと感じています。

懸命に勉強しなくても、説明を聞けばすぐに使い始められるツールを私たちが積極的に提案することで、業務効率を大幅に向上させる可能性が高まっているところに、いまの仕事のやりがいを感じています。

心理的安全性が確保された働きやすい環境で、実現する自分らしいキャリア

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▲現職でのミーティングの様子(写真左)

デジタル戦略部の一員としてDXの推進を続けていくためにも、今後は新しい技術に関する知識をさらに深めていきたいと思っています。

また、海外勤務の経験があることに加え、オリパラ組織委員会では3〜4割が海外の人たちによって占められる国際局に所属していたこともあり、グローバルなキャリアを歩んできたことが自分の強みだと思っています。デジタル技術と海外展開、どちらも新しい分野のため、両者は相性が良いと感じています。自分の特性を活かしながら新しい分野を開拓していけたら楽しいだろうなと思いますね。

当社に関心がある方に伝えたいのは、明治にはキャリア人財を受け入れる手厚い体制が整っていることです。社内で定期的に研修や勉強会が開催されていたり、オンライン学習プラットフォームを利用できたり。学ぶための環境がとても充実しています。

自分ができることに率先して取り組み、できないことや知らないことを進んで学ぼうとする姿勢があれば、異業種からの転職であっても、きっとうまく社内の文化にフィットできると思います。

働きやすい環境があるのも明治の魅力のひとつです。ここでは「仕事かぁ……」と重い気持ちでため息をつくことも、プレッシャーを感じることもありません。ワクワクする気持ちや楽しい気持ちは人に伝わり、人の心を動かしていくもの。私の説明を聞いて、「こういうアプローチはなかったので理解が深まった」という声を聞くので、パッションが伝わっているのかもしれません。

明治で働く人々は良識のある人ばかりなので、心理的安全性が確保された環境で安心して働けます。それはとても幸せなことだと私は思っていますね。

※ 記載内容は2023年8月時点のものです