成長産業でアーリーフェーズの事業に携わりたいという想いから、メドピアへ入社

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──現在小柳さんが所属されている部署の役割と、お仕事の内容について教えてください。

「プライマリケアプラットフォーム事業部では、薬局とクリニック・病院のかかりつけ化を支援し、診療から服薬指導・服薬後フォローまでを一気通貫でサポートするサービスを手掛けています。具体的には、かかりつけ薬局化支援サービス『kakari』、かかりつけクリニック支援サービス『kakari for Clinic』、医療機関起点の薬局予約サービス『やくばと』を展開しています。

その中で私が担当しているのは、事業部内のセールスグループやカスタマーサクセスグループのメンバーが、本業に集中できるように支援すること。オペレーションの改善に取り組みながら、ミドルオフィスやマーケティングなど幅広い業務を行っています」

※ (参考)小柳さんが所属する事業部の事業部長である後藤さんのインタビュー記事はこちら

──メドピアへ入社される前は、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?

「1社目は教育事業を展開する会社に営業職として入社しました。大学時代にスポーツ科学を学んでいたこともあり、プロスポーツ指導者を派遣する部署で事業企画に携わり、法人向け事業の立ち上げなどを経験。その後、インターネットメディア運営事業を手掛ける会社に転職し、セールス、アライアンス業務、営業企画に携わりました」

──2社の経験を経て、メドピアへの転職を考えたのはなぜだったのでしょうか?

「コロナ禍でビジネス環境が大きく変わる中、今後成長していく産業にキャリアチェンジしたいという想いがありました。また、前職で担当していたのは、すでに提供開始から10年ほど経過し、成熟期に入ったサービスだったんです。これから成長していくアーリーフェーズの事業に携わりたい。そう考えていたときに出会ったのがメドピアでした。

私が転職を考えた2021年は、『kakari』の提供を開始してまだ3年目で、『kakari for Clinic』がスタートして間もなかったころ。もともと母親が製薬業界で働いていた影響もあり、医療に貢献したいという想いもあったことから、成長事業に携われるメドピアへの入社を決めました」

他事業部のナレッジを活かした業務改善プロジェクトで、機能別組織へと変革

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──小柳さんは入社3年目に「業務改善プロジェクト」を立ち上げています。どういう経緯で始めたのでしょうか?

「プロジェクトが始動した2023年1月ごろ、直属の上司とよく組織の課題改善に向けてさまざまなディスカッションを行っていました。当時の組織は提供するサービスごとに縦割りになっていたのですが、機能別組織に変えるべきだと意見が一致し、組織改革へ向けて『業務改善プロジェクト』をスタートすることになりました。

ちょうどそのころ、私は3カ月間の育休に向けて引き継ぎの準備を進めていたんです。そのときに気づいたのが、ほとんどの業務が私個人に属人化していたということ。業務がブラックボックス化しており、私しか対応できない業務があることで業務の再現性や品質管理が難しくなっていることが引き継ぎの過程であらわになったんです。これは組織全体の成長より自分のスキルアップを優先させてきた結果だと反省しました。

自分に限らず、他のメンバーも属人化している業務を洗い出し、解消しなければならないと考え、業務を型化・標準化し、個人単位ではなく組織単位で業務を完遂できる体制の構築を目標としました」

──目標の達成に向けて、具体的にどんな取り組みを行ったのでしょうか?

「大きく二つあります。一つは業務を型化・標準化するため、手順書を作成するということ。これまで個人の経験に頼っていた業務を、誰が見ても遂行できるように手順書としてまとめていきました。そしてもう一つは、クラウド型ツールの活用により、業務を可視化するということ。セールスのノウハウを共有化し、営業のパイプライン管理を進めていきました。

取り組みの実施にあたっては同じ課題感を持つ他事業部とも連携。手順書の作成は、クラウド型健康管理サービス『first call』を担当する渡辺さんが豊富な知見を持っているため、アドバイスをもらいました。そしてクラウド型ツールの活用については、在宅医療事務のアウトソーシングサービス『Cloud Clinic』を担う篠田さんがすでに導入経験を持っていたため、ヒアリングを実施。

また、営業のパイプライン管理は、メドピアグループで特定保健指導サービスを手掛ける『FitsPlus』の代表取締役である神林さんに意見をもらいながら進行しました。各事業部がナレッジを共有してくれたことで、プロジェクトは一気に前進しました」

──プロジェクトを進める上では、どのようなことを意識していましたか?

「手順書を作成するには本業以外の作業が発生しますし、新しいツールの導入によってオペレーションが変わるといった負担もあります。そのため、現場のメンバーが納得して取り組めるよう、なぜ業務改善が必要なのか、理由と目的の説明を徹底しました。そして各メンバーがやりたいことと目的が結びつくようにコミュニケーションを重ねていきました」

自分のためではなく組織のために。多様なメンバーに刺激され変化した意識

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──他事業部と連携して進めた「業務改善プロジェクト」は、Excellent Performance賞を受賞しました。受賞したときの気持ちはいかがでしたか?

「とてもうれしかったですし、受賞を機にマネジメントポジションをめざしたいと考えるようになりました。というのも、業務改善プロジェクトを実施したことで、これまで自分に向いていた視点が、組織に向くようになったからです。

今回の取り組みについて上司と議論する中で、気づかされたことがあります。それは組織全体のことを考えられるようにならない限り、自分の成長はここで止まってしまうということです。

業務改善プロジェクトによって、自分の意識のベクトルが組織成長の実現に大きく変わったからこそ、他事業部を巻き込んで取り組みを推進することができた。あわせてプロジェクトの目的を全員で共有しながら、組織体制も提供サービスごとの縦割り組織から機能別組織に変革できたことが、受賞の評価につながったのだと思います」

──Excellent Performer賞はクレドの体現も評価ポイントとなりますが、小柳さんはとくにどの項目を意識しましたか?

「どれも大事ですが、一番は『“はみだす”ことを厭わない』ですね。これは業務改善プロジェクトに限らず、仕事をする上でいつも大切にしていることです。与えられた業務だけをやっていればいいと考えず、役割をどんどんはみ出して、自分の能力や可能性を広げていく。それが結果として組織の成長につながるようにと考えています」

──業務改善プロジェクトが成功したことで、具体的にどういう効果があったのでしょうか?

「機能別組織になったことで、メンバー間の業務連携や資料の共有が一気に効率化されました。また、手順書が完成したことで、新しいメンバーのオンボーディングがスムーズになったことは最大の効果です。現在、成長フェーズにあり増員に力を入れているメドピアにおいて、新メンバーが入社した後の引継ぎや、教育にかかる期間の短縮に貢献できたと感じています。

また、個人的な効果としては、マネジメントの概念が変わりました。これまでは業務の進捗を確認して細かく指示を出し、人を管理することがマネジメントだと思っていたんです。でも今は、目的に向けて人を動かすこと、人に動いてもらうためのコミュニケーションをすることが、マネジメントなのだと考えるようになりました」

メンバーの想いと組織の目的を実現できるよう、マネジメント能力を磨いていきたい

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──他事業部と連携したことで感じた、メドピアの魅力を教えてください。

「バックグラウンドが多様でさまざまな知見を持つメンバーが、各事業部に存在していることが魅力だと思います。メドピアが展開する幅広い事業において、ビジネスモデルの相違点から新しいことを学んだり、反対に共通点から課題を共に考えたり……。事業部を横断することで生まれるシナジーは大きいと感じました。

それと共にたくさんのメンバーが部署をまたいだコミュニケーションを望んでいることも実感しました。ただ現状は、それをどう実現すればいいかがわからないという人も多いので、今回の成功例を横展開していけたら理想的ですね。そうすればメドピアはさらに強い組織になると思います」

──メドピアがより強い組織になるには新しい仲間も必要です。どんな仲間と一緒に働きたいですか?

「素直な方と働きたいですね。素直というのは、なんでも言われたことを聞くということではなく、疑問に思ったことを素直に質問できるということ。みんなが当たり前だとか常識だと思っていることを、疑問に思える方が成長フェーズで変化の多いメドピアでは向いていると思います。実際、今いるメンバーでも、『なぜこういうやり方なんですか』と素直に質問できる人は、業務の改善点を見つけられるのでとても成長が早いのです。

私個人、質問しないことは機会損失でしかないと考えています。経験やスキルももちろん必要ですが、現状に対して疑問を持ったことを素直に質問できる方が、活躍できる環境だと思います」

──今後、業務改善プロジェクトでの学びを活かしてどのようなことに挑戦したいですか?

「事業部間の連携をより活発化していきたいです。そのためにも、今後はいっそうマネジメント能力の向上に力を入れていきたいと考えています。人を動かすには、相手のことを深く理解することが重要です。メンバーの想いや仕事で実現したいことが、組織のミッションときちんと結びつくように、対話を重ねることを大切にしたい。そしていつか、マネージャーとしてチームをけん引できる存在になりたいと思います」

※ 記載内容は2023年9月時点のものです