自分を活かせる場所を求め、大手通信企業からの転職

▲学生時代の永井

2020年で29歳を迎えるマーケットワン・ジャパン 永井 智大のキャリアの原点──それは、大学卒業後にイギリスへ留学し、マーケティングを学んだころにさかのぼります。

──海外での経験を生かして日本の技術を海外に広めたい。 

こうした強い想いを日本に持ち帰った彼は、国内大手の通信企業へ新卒入社しました。 

永井 「私が大学院に在学していたころ、社会ではIoTがバズワードになり始めたころで、私自身もコンサルティングファームのインターンでコネクティッドカーのリサーチをしていたんです。また当時はIoTによる工場の自動化に興味がありました。そうした経験から、今後の技術やインフラを支えていくのは通信領域ではないかと考え、就職先には通信系企業を選びました」

永井が選んだ企業は国内通信業の最大手のひとつであり、海外に発信できる技術的な資産は十分。

その上それまでは国外企業の投資などで積極的に国外進出を図っていたこともあり、永井が求めていた条件にそぐう企業でした。学んできたマーケティングの知識と、その技術を用いて新たなサービスを生み出し、それを海外に広めていければ、自分の活躍の幅も広げられるのではないか。そんな思いで入社を決めました。

入社後の研修では、自ら課題を見つけ改善していくなど、積極的に行動していたと振り返る永井。研修を経て官公庁を顧客とする法人営業部に配属されることとなります。

永井 「配属された法人営業部では、教育現場におけるICTの活用を促進する役割を担いました。当時は教育のICT化が叫ばれ始めており、タブレットや教育用アプリを活用した、新しいスタイルの教育方法の提案をしていました。教育現場に導入を進めるべく、官公庁への新規開拓も積極的に行っていて、市役所の窓口に直接伺ってはソリューションの提案と販路の開拓をしていきました」

入社早々、配属された官公庁向けの営業活動を精力的に行ってきた永井。そんな中でも「海外×マーケティング」の軸はブレませんでした。また、会社の方針転換により事業戦略上、国内向けの事業成長に今後ますます注力する意思決定がなされます。 

自分が思い描いていたような、英語力も含めた海外での経験を将来的に活かすことが難しくなってきたと考えた永井は、キャリアの幅を広げるために転職を決意し、マーケットワンと出会います。

永井 「ちょうど自分のバックグラウンドでもあるマーケティングを、より活かせる方向へ進みたいと考えていた時期でもあり、目指すキャリアともうまく合致していました。ここでなら自分の経験値を最大限に活かせると感じました」

描いていた自分、数多くの挫折や苦労を自分の成長に

マーケットワンへの入社後、すぐにプロジェクトに参加することを命じられた永井は、入社2カ月後にアメリカ、ヨーロッパ、日本をまたぐプロジェクトに参加するため、アメリカ・ボストンにあるマーケットワンの本社に赴きました。

永井 「入社直後からマーケティング力を生かせる仕事ができたり、入社2カ月でクロスボーダーなプロジェクトにも参加したりと、本当にワクワクできる毎日が続きました。チームの皆さんのおかげで、思う存分やらせてもらえたし、海外の先輩との仕事は大きな自信にもなりました」

永井は仕事をする上で大切にしているのは、自分が周囲にいかに貢献できるかということ。マーケットワンに入社してからは、まさにそれを実感できる日々が続いていました。ただ、すべてが順風満帆だったわけではありません。もがき、苦しんだこともありました。それは入社して8カ月が過ぎ、プロジェクトマネージャーの役割を任されたときのことでした。 

永井 「そのプロジェクトは、ある大手財閥系企業のマーケティング戦略の立案フェーズから実行フェーズまでを手掛けるもので、マーケットワンとしても重要なプロジェクトでした 。自分は実行フェーズを主に担当しましたが、とにかくステークホルダーが多く、進め方では本当に苦労しました」

自分がチームを動かしていく立場なのも初めてな上、プロジェクト自体が走りながら組み立てる変化の激しいもの。ステークホルダーも多い中、推進役である自分が調整に奔走してしまい、単なる伝言役になっていると感じることもあったと言います。

永井 「このとき、大きなプロジェクトになるほど、向かうべき方向、ビジョンを自分の中に持った上で、それぞれの意見を調整していかなければならないと痛感しました。相談しながら進めていたのですが、当時の自分はビジョンを持たないまま、必死でみんなの考えをまとめようとしていたんです」

話を進める上では、現場の状況や課題を関係者全員が理解できるレベルに落とし込み、その上でビジョンに沿った具体的なタスクを提示しなければ、それぞれの理解も方向性もバラバラのまま。当然話はまとまりません。このプロジェクトでは、そんな平行線をたどる議論が散見されたのでした。 

永井 「そこは本当に反省点でした。ただ、これが自分自身の大きな学びになったのも間違いありません」

上司からの厳しいフィードバックに落ち込むことや、仕事の難しさに頭を抱えることもあり、苦しい時間を多く過ごしました。でもこの経験は自分を成長させる機会と捉えた永井。さまざまな苦労を正面から向き合い、入社して過ごした2年間、後ろ向きになったことは一度もなかったと語ります。

相手の思考を適切に言語化し、自分の意図を明確に主張する

この2年、さまざまなプロジェクトをいくつもこなしてきた結果、徐々に力が付いてきたことを実感しているという永井。それは、お客様との会話でも変化として表れています。

永井 「お客様との会話では、自分は聞き役に回ることが多いのですが、自分の考えを伝えるときは意図することを明確にし、自分がその考えに至った背景を丁寧に説明した上で、メッセージを届けるスキルが身についたと思うんです。考えの前提を明確にして話をするのは当たり前のことですが、プロジェクトを経験する中で、その当たり前の重要さを、身を持って知りました。だからこそ、身についたスキルだと思います」

実際に自分の考え、お客様の考えをうまく言語化してディスカッションできるようになると、相手がより腹を割って話をしてくれるようになると言います。

永井 「あるプロジェクトで、相手方の部長とお話ししていたとき、部下の方から『ここまで本音で話している部長は初めてです』と言われたんです。壁がなくなったとでもいいましょうか。それからも身内のように、本音でお話しいただいて。パートナーとして認めていただけたことが、本当にうれしかったですね」

結果として、プロジェクトがスムーズに進んだことはもちろん、この変化が永井自身が仕事をするうえで大切にしている周囲への貢献ともつながっていったのでした。

永井 「こいつは頼りにできると思ってもらえれば、やはり貢献を実感でき、自分もワクワクしてきます。その意味で今後はもっと頼れる風格、実績を出せる人間になりたいですね。それは社内に対しても同じです。

この2年間さまざまなプロジェクトに携わり、マーケティングの専門領域はもちろん、相手の思考をくみ取り、全体を最適化するために動く意識も芽生えたと思います。これが自分が目指している、貢献を通してワクワクできる仕事をするための、大きな源泉になると信じているんです」

独りよがりに「これをやれば喜ばれる」と行動しても、プロジェクトを進めていくうえでは、うまく機能しないことが多々あります。物事を構造化して全体感をとらえた上で、自身の最適な動き方を考えるところにおもしろさがある。永井はこの2年間で、その大切さを実感したのでした。

挑戦し続けられる環境で、顧客とともに自分も成長する

マーケットワンは今、従来のキャンペーン単位のサービス提供から、企業のマーケティング活動のより上流となる、営業・マーケティング部門の戦略立案・組織変革、またインサイドセールス機能・体制の構築など、さまざまな領域に挑戦しています。その中で永井自身もまた、自分のスキルや仕事の幅を広げようとしています。

永井 「会社の成長フェーズに合わせて貢献できるよう、自分のマーケティングスキルや、プロジェクトマネジメントのキャパシティを確実に拡げていきたいと考えています。マーケットワンが新しい領域に進んでいく、あるいは新しい価値をお客さんに提供していく中で、それが自分のやるべきことだと思っています」

お客様にとって、大きな変革となるプロジェクトを進める以上は、自分たちも常に変革が必要。その意味でマーケットワン・ジャパンは、チャレンジし続けられる環境の中、お客さまと一緒に、自分達も成長していける会社だと永井は語ります。

永井自身、大企業のプロジェクトをまとめあげ、マーケットワンの代表として役員の前でプレゼンテーションを行ったこともあれば、一方では友人が所属するベンチャー企業のスタートアップをマーケティングの側面からサポートするなど、幅広い経験を積んでいます。

永井 「大小問わず、新しいことにどんどんチャレンジできるのは、マーケットワン・ジャパンの魅力です。だからこそ自分のスキルも向上し、仕事の幅も広がります。プロジェクトが終わったあと、マーケティングの本を読んでいると、実際に自分が経験したことが書かれていたりするのはおもしろいですよ。経験がそのまま力になり、それをまた新たな場面で試すことができる。成長するために、こんな良い環境はないと思っています」

数々のプロジェクトを通して、マーケターとして、また人として成長を続ける永井。学生のころ、自身が思い描いた道を、ワクワクしながら着実に歩んでいます。