前職で幸せな人をより幸せにできた。次は、困っている人を助けたい
──まずは、新卒で入社した会社を選んだ経緯を教えてください。
大学でチアリーダー部に所属していたときに、チーム一丸となって人を笑顔にすることがすごく楽しかったので、人を楽しませることを仕事にしたいと思いました。どんな仕事であれば実現できるかを考えたときに「サービス業」が頭に浮かび、その業界でのトップをイメージしてホテル業に行き着いたんです。
入社してから2年間はレストランで経験を積み、3年目に婚礼部門へ異動しました。そこでは、ウェディングプランナーとして式場をどこにするか迷っている新郎新婦様の案内から、結婚式当日の対応まで一貫して担当することに。
婚礼では、新郎新婦様だけではなく客室、美容室、キッチン、司会、カメラといろんな人たちがチーム一丸となり1つのパーティを作り上げるので、チアリーディングをやっていたときの楽しさが蘇りました。営業成績も1位を獲ることができ、やりがいも感じられて当時はすごく充実していたと思います。
──そこから転職を考えたきっかけは?
朝から晩まで一日中走りまわり、始発や終電で通勤という日も多くあったので、今後の長い社会人人生を想像したときに不安がよぎりました。
目標だった営業成績トップを達成し、次の目標を考えようと立ち止まったとき、「今は幸せな人をより幸せにする仕事をしているけれど、次は困っている人の役に立ちたい」と思ったんです。そうすれば、今よりもレベルアップできると思いました。
──その中で、なぜエムスリーキャリアへの入社を決意されたのですか。
相手の想いを聞き、形にしていく転職支援コンサルタントのお仕事を知ったときに、プランナーの仕事と似ていて自分の経験が活かせると思いました。
中でも、エムスリーキャリアは、月間で10名程度の新しい求職者を対応すると聞いてとくに興味が湧いたんです。ほかの転職支援を行う企業と比較するとかなり少ないのですが、その分ひとりの顧客との関わり方が濃いし、責任も大きいと思いました。でも、それがやりがいに繋がると信じ、最終的にエムスリーキャリアを選びました。
言葉の奥にある想いを汲み取って支援することが私の役割。そこに介在価値がある
──入社後、つまずいたことはありますか。
顧客への提案の幅が広いことですね。前職では、提案できる商品は自社のホテル1つだけでしたが、今の仕事では医師に提案できる医療機関がたくさんあります。まずは、医療機関のことを知ることで精一杯だし、その中からさらに医師のニーズに合う医療機関を探すのが難しくて……。そのために、まずは医師のニーズを把握することだけにとにかく集中して、その後の解決方法は周囲に頼りながら知っていくことを地道に繰り返して身につけていきました。
最初は周囲に頼ることを躊躇していたんですが、勇気を出して聞いてみたら親身になってサポートしてくれる人ばかりで、今振り返るとなんであのときは躊躇してしまっていたんだろうと思います。顧客への価値貢献のためには周囲に頼ることも大切と気づいてから、先輩の面談にたくさん同席させてもらってヒントを得ていました。
──どれくらいで楽しさを感じられるようになりましたか。
初めてご縁を結んだときからですね。入社してからだいたい半年くらいだったのですが、登録から成約までの成功体験を積めてからは、一問一答形式の面談から抜け出せたと思います。面談で深くヒアリングできるようになってくると、医師が言う「忙しい」と、私がイメージしている「忙しい」は、違うことだと気づきました。
私のイメージする医師の忙しさは、夜間当直や救急対応など、単純な拘束時間によるものだと思っていたんです。しかし、実際に先生のモヤモヤを聞いていると、救急対応と言っても一緒に勤務に入る医師の人数や、一晩で対応する救急車の台数や重症度、医師をサポートするスタッフの人数で違ってくるし、時には診療以外の業務が忙しさに繋がることもあるのだと知りました。「忙しい」という言葉の背景まで把握でき、改善すべきポイントが見えてきたときが、この仕事を楽しいと思える瞬間でした。
当初、面談で聞くもっとも大事なことは、医師の得意な手技や実施件数といった、私が医療機関に求職者の情報を伝えるための材料集めだと思っていました。でも、まだ医師自身が言語化できていない「本当に求めていること」を汲み取って支援するのが私の役割であり、介在価値だと思うんです。
今は、医師と医療機関のご縁を結ぶことは、医師のキャリア形成や働く環境の改善ができるだけでなく、医師の家族や医療機関と、その先の患者さんや地域にまで影響を与えられる大きな意義のある仕事だと感じています。
入社2年で新たな挑戦──グループを巻き込むプロジェクト発足とリーダー昇格
──印象に残っているエムスリーキャリアでの「チャレンジ」はありますか。
入社して2年で新規プロジェクトを発足し、その責任者を務めながら同じ時期に自分のチームをもってマネジメント職を兼任したことは新たなチャレンジでしたね。コンサルタント業務を行っていると、新しく登録いただいた求職者の対応に注力しがちです。しかし、自分の価値貢献を最大化したいと思ったとき、少し先の時期に転職を検討している医師や登録時には積極的なサポートは不要と言われた医師を中長期的にフォローしていくことも大切だと感じられるようになりました。
試行錯誤しながら自分なりに成功事例がつくれたので、チームメンバーに共有してみたところ反響が大きく、最終的にはチームを超えて約100名のグループ全体でシェアすることになりました。これをきっかけに、転職を中長期的に考えている方のフォロー改善の新規プロジェクトを発足させることに繋がりました。
プロジェクトは興味をもって手を挙げてくれたコンサルタントたちが集まり、過去のデータを分析するところからスタート。傾向が見えてきたので、それに併せてどのようなアクションがいいか、どんなやシステムがあったら良いかを議論していった結果、マーケティングやエンジニア部門にも協力してもらい、新しいシステムを作ることに着手することになりました。
──初めての大きなチャレンジはいかがでしたか。
そもそも、複数のメンバーをリーダーとしてまとめていくことが初めてで、ミーティングの進め方や雰囲気づくり、発信方法もわからず……。「リーダーなんだから先頭に立ってみんなを引っ張らないと!」と意気込みすぎて正直パンク寸前でした。
そんなとき、上長との1on1で相談したところ「メンバーに任せられることは頼ってみたら?」とアドバイスをもらったんです。そのとおりにそして、メンバーと相談の上お任せしてみたら、それぞれのメンバーに活気が出て、お互い意見が言い合える雰囲気になりました。私がメンバーに支えてもらっていましたね。
──マネジメント業務にいつか挑戦してみたいという気持ちがあったのですか。
エキスパート職をめざしていた私ですが、マネジメント層とジュニアメンバーの中間の立ち位置になったとき、メンバーの育成をしてリーダーのフォローにつなげることが自分にできることだと思いました。また、そのフォローの中でメンバーの成長やチームがより良くなっていくことにも喜びを感じていました。
当時の上長がそこに気づいてくれ、「マネジメントやってみる?やってみて違うと思ったら、エキスパートをめざし直しても良いし、迷うなら一度やってみたら?」と背中を押してくれました。一度キャリアの方向を決めたら戻れないと思い込んでいましたが、周囲にキャリアチェンジする人もいたので「戻れるのなら、やるだけやってみよう!」と挑戦しました。
今は、チームで達成できたときは自分の成約より嬉しいですし、何よりみんながイキイキと働いてくれることが私のイキイキにつながっています。
未来の自分にワクワクできる。可能性は無限大
──エムスリーキャリアだからこそできるとを実感するのは、どんなときですか。
興味や関心を持てばいろんな経験をさせてもらえるのは、エムスリーキャリアだからこそだと思います。実際に、自分から手を挙げてチャンスをつかんでいく人たちの姿をたくさん見てきました。でも、私の場合は、手を挙げたというよりメンバーにも何か参考になればと思って自分の取り組みを共有したことが発端となりました。何か自分から発信をすれば、次のステップに繋がるヒントがもらえる環境です。
自分のチームを持ってマネジメントに携わることも、自分で発足させたプロジェクトの責任者になることも、自分一人だけでは選ばない道だったと思います。私のことをよく理解して、自分では認識できていなかった強みをメンバーが引き出してくれたことで新たなチャレンジができましたし、結果として今それがやりがいにつながっています。
前職では「5年、10年経ったらこのポジションになっているだろう」と想像できましたが、エムスリーキャリアでは数年後に私が何をしているのか、まったく想像がつかないこともワクワクします。
──今後、挑戦していきたいことはありますか。
まずは、「石川さんにお願いしたい」と言ってもらえるようなコンサルタントになることです。医療機関からは「石川さんが言う医師なら会ってみたい」と思ってもらえたり、医師からは「石川さんにお願いしたくてエムスリーキャリアに登録した」と言ってもらえたりと、双方からの信頼を得たいです。
チームのマネジメント業務では、私がしてもらったように自分の強みにまだ気づけていないメンバーがいるなら、その強みを引き出してあげられるような存在になりたいです。プロジェクトを通じて新しいシステム開発に携わり、マーケティングやエンジニア部門と繋がりを持てたことで世界が広がったことがすごく楽しかったので、今後も現場の声を形にして新しい挑戦を続けたいですね。
私の周りにはバックグラウンドがそれぞれ違う中途入社のメンバーが多いので、得意分野がそれぞれ異なり、個々の強みを活かしたいろんなコンサルタントがいることも常勤紹介グループの魅力だと思います。私にはないものを持っている人がたくさんいるし、私が得意なことが苦手な人も多いから、お互いを補完することが理想だと思うんです。
周囲のメンバーの強みは認識しているけれど、まだ文化や仕組みにまではなっていない気がします。誰かのスキルが個々のレベルで終わるのではなく、グループや会社のスタンダードになるような仕組みづくりにもいつか挑戦してみたいですね。
やりたいことでいっぱいですが、それくらい今後の可能性が無限にある、チャンスが溢れる環境です。自分でも気づいていない自身の可能性を広げてどんどん挑戦していきたい方には、とても良い職場ですし、そんな方をエムスリーキャリアの仲間としてお迎えして一緒にお仕事ができたら嬉しいです。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです