どんな業務でも「未来を見据える」ことを忘れない。上司から学び確立した仕事の指針

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▲TC事業部で顧客に伴走しながら、新卒採用担当としても学生に寄り添っている林 愛莉

私が所属するTC事業部のテーマは“変革”。戦略の実行にコミットするため、お客様企業の事業構造のデザインから、実行・マネジメントまで支援することがミッションとなっています。関西拠点では、大手製造業やインフラ系企業などに対し、業務、IT、人材育成などあらゆる面から事業変革の支援に取り組んでいます。

サービス開発にも携わっており、メンバーは、エル・ティー・エスと、グループ会社であるエル・ティー・エス リンクの社員を含めて4名。地方の企業・ヒトが抱える課題解決をめざしたビジネスモデルの検討を進めています。

さらに、新卒採用業務も兼務。全国の新卒採用候補者を対象とした会社説明会の実施や面接、担当する学生さんとの面談やフォローのほか、関西・静岡といった地方拠点の採用企画などを行っています。

現在、このような異なる業務を兼務していますが、いずれの仕事をするときも大切にしているのは、自分なりの意思を持って、“どうありたいか”を考えること。目の前の業務に集中すると、どうしても視野が狭くなってしまいます。お客様はもちろん、自分自身もワクワクするような未来を描くために、関わっている人たちを巻き込んで「こうあると良いよね」と全員でイメージを膨らませるように心がけています。

全体を俯瞰して未来をデザインしていく姿勢は、入社以来ずっとお世話になっている上司である小笠原から学んだものです。プロジェクトでの教えや、紹介してくれた社外の勉強会に参加する中で、この考え方が少しずつ確立してきたように思います。

この考え方はさまざまなところで活かされています。新卒採用活動においては、ただこの学生さんが合格なのかお見送りなのかを判断するのではなく、将来どんなことをやりたいと考えていて、それがエル・ティー・エスで実現することが可能なのかどうか、といったことを常に意識するよう意識しています。

一方サービス開発においても、社会の課題を解決することはもちろんのこと、サービスを描く私たちも含めてどのようなサービスであれば楽しみながら実行できるのか?という観点を大切にしながら、ゼロからアイデアを出し合い、ビジネスモデルのコンセプトを考案するよう努めています。

理想との乖離に落ち込むことも──入社前から支えてくれた上司の存在

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▲関西拠点のメンバーとディスカッションする様子(LTS大阪オフィス)

私は2020年に新卒でエル・ティー・エスに入社しました。就職活動をしていたころ、大切にしていたのは三つ。

一つめは、目の前にいるお客様に対してできることを自分で考え、実行に移すことができる仕事かどうか。ずっと「誰かのために頑張る」ということが自分のモチベーションになっていると感じていました。そのため、お客様と深く関わり理解した上で、自分自身が提供価値となるコンサルタントに強く惹かれるようになりました。

二つめは、チームで成し遂げられる仕事かどうか。学生のころからチームで何かを遂行するといった経験をすることが多く、達成するまでの大変さや、苦労したからこそ得られるやりがいをとても感じていました。チームで仕事を進めて全員で走り切るような感情を得られる、そしてそれが自分の記憶に深く刻まれることもコンサルタントの魅力だと感じました。

三つめが、自分らしく働ける環境かどうか。エル・ティー・エスの選考過程では、面接とは別にたくさんの社員と会わせていただきました。当時、本当は何がしたいのかが定まらずに悩んでいたのですが、おのおのが持つ夢やこれから挑戦してみたいことを熱く語る社員の様子を見て、「エル・ティー・エスなら自分の可能性を拡げながら、自分らしく等身大のまま成長できる」と確信し、入社を決めました。

選考過程で行った小笠原との面接もとても印象に残っています。就職活動で迷っていた私に2時間半ほど時間をかけてくれ、学生個人とこんなに真正面から向き合おうとしてくれる会社はなかなかないと感じたんです。この出来事もエル・ティー・エスに入社を決めた理由の一つになっています。

入社後、関西拠点への配属が決まり最初に担当したのは大手電子部品メーカーのシステム導入のプロジェクト。プロジェクトに参加し早い段階からフロントに立ち、上司にフォローしてもらいながらではあるものの、プロジェクト計画の作成や会議進行など、お客様と直接やりとりする経験をたくさん積みました。新卒の私にも頼ってくださるお客様だったので「この方々の力になれた」と思えるまで頑張りたいという想いから、2年目も同じお客様のもとで、二次開発や業務改善などより範囲を広げた業務に携わっていました。

このプロジェクトでは本当に多くのことを学ぶことができましたが、自身の経験不足から苦労する面も多くありました。お客様からは励みになるような言葉をいただく一方で、コンサルタントとしてさまざまな経験をされてきた上司と自分の力の差を目の当たりにし、理想とするコンサルタント像に遠く及んでいないことに、ふがいなさや悔しさを感じる場面が少なくなかったんです。

「この状況をどうにか自力で脱したい」とひとりで抱え込んだものの、打破するための一歩目が見つけられずにいる私の様子を見た上司は、話す時間を設けるために外に連れ出してくれました。私の言葉に何時間も耳を傾け、「うまくやろうとするのではなく、お客様と一緒になってどんな未来を創っていきたいか考えることが大切ですよ」とアドバイスしてくれた上司のおかげで、前を向いて進むことができたと思います。

関西を拠点に活動するメンバーはまださほど多くありません。先輩社員や部門長の白鳥も私のことを気にかけてくれたり、お話を聞いてくれたりと恵まれた環境があったおかげで前向きにお客様と向き合い続けることができました。

お客様や学生からの「ありがとう」が喜び。苦労や努力が報われる瞬間

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コンサルタントとしての業務のなかで、忘れられない出来事があります。それは入社1年目の終わりに、部長報告の機会をもらえたときのことです。

上司から繰り返しフィードバックを受けながら1カ月ほどかけて完成させた資料をお客様に見せたところ、「ここまでやってくれてありがとう」と開口一番に感謝の言葉をくださったんです。上司のサポートがあったとはいえ、自分の働きを喜んでいただいているのを間近で見て、ようやくお客様に貢献できたと思えた瞬間でした。

普段は厳しく指導してくれる上司も、そのときばかりは社内SNSで全社へ向けて「林さんがこんな仕事をしてくれました!」と投稿してくれて、努力が報われた気持ちを抱いたのを覚えています。このお客様の力になりたいという想いでコンサルタントを続けていたので、「これこそ私がやりたかった仕事」とあらためて思い直すきっかけにもなりました。

新卒採用の仕事でも、とくに印象に残っているのは学生さんから感謝の言葉をいただいたこと。もともとコンサルタントは選択肢になかった学生さんが、「エル・ティー・エスと出会って、ここなら自分の世界を拡げられるかもしれない」と言って、入社を決意してくださったことがあったんです。就職活動の時の私も同じような経験をしていたので、自分と重ね合わせながら、ともに悩み、支えられたと感じ、大きな喜びを感じました。「ここまで一緒に考えてくださって、ありがとうございました」と言ってもらえたのは本当に嬉しかったですね。

極端なことを言うと、学生さんご自身が納得して進路を選ぶことができれば、それがたとえエル・ティー・エスでなくとも良いと考えているんです。私が採用担当として大きなやりがいを感じるのは、学生さんが自分の進むべき道を見つけたことを確信し、表情をキラキラさせているとき。そんな場面に立ち会えたときは、私の経験や考えが目の前の学生さんの人生に少しでも良い影響を与えられて良かった、寄り添いながらここまで進んでくることができて良かったと、素直にそう思います。

一方、コンサルタントの仕事の醍醐味を感じるのは、お客様とともに課題を解決できたときです。未来像を描くところから一緒に考え、誰よりもお客様のためを想って伴走した結果、お客様から感謝の言葉をいただくことが何度もありました。コンサルタントには、苦労が多いからこそのやりがい、おもしろさがあると思っています。

地方の活性化をめざし、より良い未来のための種まきがしたい

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将来的には、新たな挑戦のためのきっかけづくりができる存在になりたいですね。お客様や採用候補者、そして自分のためにも、ワクワクする未来のための種まきができればと思っています。

少子高齢化にともない、経営難に苦しんでいる企業は全国に少なくありません。実家のある徳島で言えば、人口も減るばかりの中で何とか商売を続けているところが多く、実家も経営をしていることから、そういった地方の実態はよりリアルに理解しているつもりです。

だからこそいま力を入れているのが、地方のDXやイノベーションを推進する新しいサービスモデルの検討。そうやって新しいことに挑戦するための支援を通じて、事業継続に貢献できたらと考えています。地方でどうにもできないと諦めてしまっている人たちを支えられたら、自分自身もワクワクしますね。

入社当時、10人もいなかった関西拠点のメンバーは2023年4月時点で20人を超えて、官民関係なく、課題を抱えている組織を支援するための基盤が着々と整いつつあると感じています。

これからエル・ティー・エスで一緒に働くことになる方に持ってもらいたいのは、会社とともに前進していこうという気持ち。私自身、キャリアに迷いを抱えたまま入社しましたが、さまざまな機会を与えられて視野が大きく拡がったと感じています。明確なキャリアプランがなくても、もっと大きな世界を見たい、挑戦したいと考えている方は大歓迎です。いまはエル・ティー・エス自体が成長期を迎えているので、支え合いながら前進していけたら嬉しいですね。

新しい仲間となる皆さんと一丸となり、エル・ティー・エスが蓄積してきたコンサルティングのノウハウや、エル・ティー・エス リンクからフリーのエンジニア/コンサルタントの皆さんの力を借りながら、関西を起点に地方をもっと盛り上げていきたいです。

※ 記載内容は2023年4月時点のものです