ミッションは経営戦略や事業戦略の支援。お客様以上に、お客様のことを考え抜く

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▲Strategy Design & Activate事業部で戦略コンサルタントとして活躍する苧木 茅世

私が所属するStrategy Design & Activate事業部は、戦略コンサルティングサービスを提供する部署。事業部はデータ分析と戦略チームに分かれていて、私は戦略チームに所属しています。

主なミッションとして、お客様の経営戦略や事業戦略の検討を支援しています。中期経営計画をつくるための事前調査や策定の支援、新規事業を開発する際の市場分析、どれだけの投資をすればどれくらいの収益を期待できるのかという事業計画の作成などを行います。

2023年3月時点で担当しているプロジェクトはふたつ。まず、金融のお客様向けに、デジタルマーケティング戦略策定を支援しています。エンド顧客の変化、お客様の商材特性や強み、弱み、競合のデジマ活動などを踏まえ、デジタルマーケティングで実現できること、可能性を評価し、デジマ活動の目的・役割・具体案、および今後の進め方、論点を検討しています。

もうひとつは、ある業界のお客様に対して、海外市場の調査レポートを作成しています。会社のサービス方針を抜本的に変えたいという課題に対し、海外先進事例の分析を踏まえ、検討論点の抽出をサポートします。海外市場の注目サービスを調査し、当該国と日本市場のマクロ環境・顧客環境の差異とその要因を分析した上で、ベストプラクティスとしての活用可能性を評価します。

仕事をする上で大切にしていることはふたつあります。ひとつは、しっかりと自分の仮説や意見を持つことです。「お客様がこうおっしゃっていたから」「上司にこう指示されたから」だけでなく、自分なりの意見を持つようにしています。わからないことがあれば聞いて正確に理解するよう努めますし、仮に「そうではないな」と思うことがあれば、徹底的にディスカッションし、納得してから物事を進めるよう心がけています。

もうひとつは、お客様のことを慎重に観察し理解することです。ニーズを理解し、最適な解決策を提供するためには、お客様が置かれた状況を的確に理解することが欠かせません。お客様自身がまだ気づいていない課題、言語化できていない懸念を含め、どんな悩みを抱え、どんな期待を持っているのかを考え抜くことを信条としています。

ファーストアサインで味わった挫折。上司や先輩とのコミュニケーションが支えに

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▲コンサルタントの仲間たちと

就職活動をしていたころは、ふたつの軸で会社を探していました。ひとつは、コンサルティング業界であること。もうひとつは、自分が一緒に働きたいと思える人がいる会社かどうかです。

会社によってさまざまなカルチャー特性があることを知る中で、親しみやすい組織だと感じたのが、エル・ティー・エスでした。「自分もこういう人になりたい」と思える人がいると確信できたことが、入社の決め手になりました。

選考時、多くの社員に会わせてもらえたことも印象的でした。面接だけで5~6回、選考以外でも社員との面談を何度か設定してもらう中で、廊下ですれ違った方が気持ち良くあいさつしてくれたことも。カジュアルな場での対話を通じて社内の雰囲気が知れたことも、エル・ティー・エスに決めた理由のひとつです。

入社後のキャリアは、ずっと順調だったわけではありません。実を言うと、初めてアサインされたプロジェクトで大きな挫折を経験しています。プロジェクト目的と自分の担当業務との関係性が理解できなかったり 、関係性が噛み合わなかったりと、自分が置かれている状況を消化しきれず 、思うような成果が出せない部分がありました。

もともと3カ月の予定でアサインされていましたが、そのプロジェクトからは2カ月ほどでリリースしてもらうことに。そのときはひどく落ち込み、転職することも真剣に考えていました。

結果的にエル・ティー・エスに残る道を選んだのは、先輩方の存在があったからです。当時、別の案件、別の部署の先輩や上司を食事に誘わせてもらい、仕事の悩みやキャリアへの不安について打ち明ける中、最後に相談した方から、「他にもたくさん案件があるし、他の部署もある。社内でいろいろ見てみてから決めてもいいんじゃない?」と言葉をかけられました。

無理に引き止めようとすることなく、「会社のごく一部だけを見てあきらめてしまうのはもったいない」と、中立的な立場から意見してもらえたことはとても助けになりました。熱心に就職活動して入社したこともあり、転職を思い直し、ひとまず別のプロジェクトに参加することにしたんです。

次にアサインされた案件では、上司に助けられました。私にはもともと、思ったことをストレートに表現してしまうところがありました。プロジェクトの方向性や進め方に関する疑問や提案を何度もぶつけ、時には生意気に映ることもあったかもしれませんが、そのたびに寄り添って一緒に検討してくれたことはとてもありがたかったですし、大きな支えになりました。

また、将来的なキャリアについても、しっかりと考えを受け止めてもらい、プロジェクト内での目標設定、プロジェクトリリース後のアサインメント、その後の部署異動を丁寧にサポートしてくれました。

案件終了後にバイネームでのオファー。今でも仕事の原動力に

これまでに携わったプロジェクトの中でとくに記憶に残っている案件がふたつあります。いずれも、お客様に個人として認知いただけた案件で、そこでの成功体験は今も仕事への原動力になっています。

ひとつは2年目の秋に経験した商社向けシステム導入プロジェクトです。6週間ほどの短期案件で、自分に割り当てられた業務はいわゆる単純作業でした。チームの中でエル・ティー・エス社員は自分ひとりだけで、ほかのメンバーはお客様や協力会社の方など、経験年数が長いベテランばかり。すでにチームができ上がっているところに、新人の私が飛び込んだかたちでした。

案件に参加した当時、私以外のメンバーはとても忙しそうにしていたので、自分が足を引っ張ることのないよう、チームのひとりとして期待される役割を確実に果たそうと心がけていました。とくに気をつけていたのが、的確なコミュニケーション。

作業内容の報連相はもちろんのこと、忙しいお客様のランチの時間をいただいてプロジェクト背景や期待値をつかんだり、背面支援してもらった社内の上司と密に連携したり、作業品質の担保に努めました。コミュニケーションの取り方に細心の注意を払っていた点がプロジェクトマネージャーを務めていたお客様の目に留まり、最終的に高く評価いただきました。

それから約1年後、そのお客様先で新たな案件が発生した際、「このプロジェクトには苧木さんに参加してもらいたい」とバイネームで依頼があったと聞きました。すでに他案件が動いていたので、残念ながら参加することはできませんでしたが、お客様に必要とされるだけの貢献ができたことを実感し、大きな励みになりました。

もうひとつは、医療業界向け業務基盤整備プロジェクト。約1年半をかけて取り組んだ、これまでの私にとって最長の案件です。

新型コロナウイルス感染症の流行により需要が高まったお客様であり、高い品質とスピード感が求められるタフな案件でした。私はチームのフロントを任せてもらい、上司と事前に作戦会議を重ねつつ、お客様とのコミュニケーションは自分がメインで担当しました。

無事に案件が終了した後、 プロジェクトマネージャーを務めていたお客様が別の会社に転職されたのですが、その際に個人宛にご連絡いただき、「もう一度、一緒に仕事しないか」と声をかけてくださったんです。そうやって個別にお声がけいただけるほど信頼いただけていたことは自信につながりました。

こんなにも長く働くと思っていなかった私が、いまもエル・ティー・エスにいる理由

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自分が本気で考え尽くして出した考えを、上司やお客様とぶつけ合いながら、新しい何かをつくり上げていくのがコンサルタントの仕事。その過程には大きな手ごたえと充実感があります。

これまで3回の異動を経験し、20件以上のプロジェクトに関わってきました。社内でもかなり珍しいキャリアの辿り方をしていると思いますが、どの案件でも納得しながら仕事に取り組めている実感があります。さまざまな立ち位置で多様な案件に関わる中で、それぞれの上司の期待や方向性と自分の考えを丁寧にすり合わせながら進められていますし、上司や周りの人と素直に話しながら業務に向き合っている環境を、とても恵まれていると感じています。

私は新しいことを知るのが好きで、好奇心が旺盛なタイプ。新しい案件に入ったときには、その内容に興味を持ってしっかりインプットする必要がありますが、いろいろなプロジェクトを渡り歩くキャリアスタイルは、自分の性にとても合っていると思っています。

本音を言うと、入社した時点では、同じ場所でこんなにも長く働くことになるとは思っていませんでした。今もこの場所にいたいと思えるのは、向上心を掻き立てるチャレンジを続けられていることと先輩・同期・後輩との心地よい人間関係によるものです。 

また、男女が対等に仕事でき、平等に評価される環境にも心地良さを感じています。エル・ティー・エスにいて不平等を感じたり、理不尽な想いをしたりしたことは一度もなく、存分に自分らしく働けています。

コンサルタントとしての今後の目標は、指名して仕事を依頼いただける存在になることです。お客様やプロジェクト関係者から、「もう一度、苧木さんと一緒に仕事がしたい」と言っていただけるようになれたらと考えています。目の前の仕事を確実に成し遂げるのはもちろんですが、社内外で信頼関係を築きながら、新しい案件をつくっていくような取り組みにも積極的に挑戦していきたいですね。

※ 記載内容は2023年3月時点のものです