コンサルタントのキャリアに加えて、新卒採用のリクルーターとして全力を尽くす
私は2023年4月現在、1月に立ち上がったHCS(Human Capital Strategy)事業部に所属しています。この部署は「経営の課題は、事業や業務の課題を解決するだけではなく、そこに関わる人も変える必要がある」という考えのもとに立ち上がりました。
「企業における価値創出の構造を明確化し、人的資本施策とのつながりを“構築”・“維持/進化”する」というサービスコンセプトを掲げています。
業務内容としては、社会・環境・顧客など、企業・事業が創出したい価値を起点に、価値を創出するために必要な機能の配置を定義するとともに、機能を支える人財要件、人財ポートフォリオや制度・組織マネジメントの設計といった包括的な変革プログラムの立案とその実行を支援しています。
加えて、2022年10月からは新卒採用チームのリクルーターとしてコンサルタント職の採用を担っています。これまでコンサルタント職のリクルーターは年間1名でしたが、3名拡充。今後新卒採用人数はさらに増えていく方針です。
業務としては新卒採用のプロセスすべてに携わります。具体的には、会社説明会への登壇や、グループワーク選考の選考官、学生担当として面談や選考日程の調整を行う、採用イベントへの参加などがメインです。さらに、キャリアの伴走のために新しく始まった職務確約型採用の運営にも携わっています。
エル・ティー・エスはもともと配属が決まっていないオープン採用のみでしたが、徐々に初任地確約採用や秋入社採用を開始。さらに踏み込んだキャリアの伴走者として、職務確約型採用を設けることになりました。学生さんの中には、戦略コンサルタントやデータ分析に進みたい、とキャリアプランを明確にお持ちの方もいます。職務確約型採用によって、これまでにアプローチできていなかった学生さんにも訴求できるのではと期待しています。
すでに私が担当した学生さんの中にも、職務確定型採用で内定を承諾してくださった方がいます。決め手として、「必ず戦略コンサルタントとして働ける」という点を挙げていたので、大きな手ごたえを感じました。
採用プロセスの過程では、就職活動を人生の大事な選択の一つとして捉え、学生さん自らがそれぞれに合ったキャリアを選択していく手助けをしたいと考えています。そのため、面談の中で丁寧にヒアリングを行い、本音で話していただけるよう心がけています。そのため、エル・ティー・エスの採用担当ではあるものの、もう少し身近な存在として思っていただけるように、私が就職活動をしていたころの経験や個人的な意見、雑談なども交えながら話しています。
イベントなどで登壇するときは、エル・ティー・エスの一員として前に出て、よりフラットな意見を述べられるよう入念に準備することを心がけています。事前にその場の雰囲気に合わせた情報を入れつつ、ライブでもあると思っているので、その場の雰囲気や来てくださっている学生さんに合わせて話す内容も都度変更しています。
いきいきと働ける環境を求めて。「働く理由は“人”」と応える社長の言葉が決定打に
大学では教育学部を選び、修士では英語教育を専攻。研究の場では次々と新しい教育法が発表されていましたが、一方で、現場ではたくさんの業務に先生方は忙殺されていました。そのような状態で本当に新しい教育法を採用できるのだろうか、と疑問を感じるようになりました。
やがて、教員の働き方改革の促進を先に行うべきだと考えるようにました。そして、そのために自分は何をすべきか、深く考えるようになりました。最初は現場の教員になろうと思いましたが、変えられるのは勤めた1校だけになる可能性もあります。文部科学省であれば影響力は大きいですが、自分が直接動ける範囲は限られる気がしていました。
そこで、教育や人財などに関連する民間企業を検討し始めたのです。コンサルタントは人が商品となっているところにおもしろさを感じ、教育に閉じずさまざまな業界の業務改善に関する知見と、早いうちから経営者の方々と話ができる可能性がある環境に惹かれていきました。
働き方改革をめざすのであれば、お客様だけでなく社員も大事にする会社に勤めたいと思い、社員が生き生きと働けているかが会社選びの軸になりました。
面接を担当してくれたエル・ティー・エスの社員は、私が教員の働き方改革をしたいという夢を語ったときも、一度も笑うことなく、むしろどうすれば実現できるか、真剣に話し合ってくれました。エル・ティー・エスの卒業生にも手厚い支援があるなど、未来のことまで説明してくれたのが印象的でしたね。だからこそ、より大きな視野を持ち、まっすぐ前を向けるようになりました。
社長の樺島との最終面接で、「ファーストキャリアとしてエル・ティー・エスに入る良さは何ですか?」という、今思えば実に生意気な質問をしました。会社のビジョンや今後の展開などを説明されるだろうと予測していたら、意外にも、社長の応えは「人」だったのです。
「いい人には、頭のいい人と、人としていい人がいる。それぞれを持っている人はどの会社にもいると思うけど、両方を持ち合わせた人は少ない。エル・ティー・エスには二つを兼ね備えた人がたくさんいる」と語っていたことが、「この会社で頑張りたい」と思う決め手となりました。
社員の健康が第一。安心して助けを求められる環境がある
入社研修が終わって配属された直後は、9カ月ほど業務改善系の案件に携わりました。最初は会議で出る言葉もまったく理解できません。わからない単語はとりあえずひらがなで書いておいて、あとで必死に調べました。
当時の上司には毎日夕方に30分のミーティングを設けてもらい、そこで不明点を質問していました。振り返ってみると、本当に何もわかっていない漠然とした質問ばかり。それでも、丁寧に答えてくれて、非常にありがたかったです。キャリアのことを相談したときも、昇格に向けた道について話し合ってくれたり、そのための評価基準を明確にしてくれたり……。30分を超えることがほとんどでしたね。
少しずつですができることも増え、お客様の業務改善チームの一員としてヒアリング等の仕事も任せてもらえるようになったころには、自分の意見を求められるようになり、お客様の要望に精一杯応えようと努力していました。しかしそれが背伸びして挑戦できる「ストレッチゾーン」から、不安やストレスを過度に感じる「パニックゾーン」に入ってしまったのです。
限界を感じて上司に相談したところ、まずかけられたのが「気づかなくてごめんね」という言葉。「もっと頑張れ」と言われるのではないかと不安だったのですが、そんなことはまったくありませんでした。すぐに上司がお客様と話し合い、私のできる範囲の業務に負担を軽減してくれました。メンバーが健康的に働くことを大切にしてくれる姿勢に安心した出来事でもありました。
そしてこのプロジェクトが終了を迎えるころ、新卒採用のリクルーターの話を聞きました。
もともと採用に興味があったのでいつかは関わりたいと思いつつ、コンサルタントのキャリアをいったん休むことにもなるので悩みました。しかし、人と向き合うことが好きでしたし、社員が働く環境をより良くできるかもしれない。そう考えて、リクルーターに手を挙げることを決心したのです。
自ら声を上げ、力をつけた先で実現したい未来
採用に携われることは、とにかく楽しいのひと言。私が関わったことで学生さんが少しでもポジティブな方向に進んでくれたり、エル・ティー・エスを好きだと思って入社を決めてくれたりすると、本当に嬉しいです。
一方で、採用は正解がないというのが永遠の悩みかもしれません。どのタイミングで選考を受けてもらうのが良いのか、どんな社員に会ってもらうのがベストなのかなど、無限の選択肢の中から選ぶ難しさも感じています。
業務に関しては去年のリクルーターが課題に感じたことを、今年のリクルーターのためにしっかりと残してくれていました。ジョインして最初にたくさんの武器を持たせてもらえたので、あとはそれをどう使うか。実践で試していきました。
また、人事部の方も質問に行くと必ず手を止めて聞いてくれます。学生にどの社員と会ってもらうのがいいのか「ちょっと」相談しに行くと、「ちょっとどころではない」レベルで時間を割いてくれました。
配属直後に質問のためのミーティングを設けるなど、自分から行動する人にはいい意味で「おせっかい」なのがエル・ティー・エスの文化。誰かのためにという想いをもって業務にあたっている人ばかりなので、それが会社の良い空気を醸成していると感じます。
採用のやりがいは、学生さんが人生の選択をしていくのを近くで見ながら、微力ながらサポートができるというところ。もちろん、その選択がエル・ティー・エスだったら嬉しいですが、もしそうでない場合も、学生さんにとって最良の選択ができたことが一番ですし、それまで関わってきたことはすべて無駄になりません。
今後のキャリアとして、現時点ではやはり教員の働き方改革にはいつか関わっていきたいと思っているので、より多くの業務改善案件や官公庁の案件など、さまざまな経験を積んでいきたいですね。エル・ティー・エス社内に関しても、夢や目標のある社員がそれを叶えられるような環境づくりをしていきたい。新卒採用もその一つですし、さらには育成部分まで携わるのが目標です。
入社研修からずっと「自分から声をあげなさい」と言われ続けてきました。その教えを胸に「人や組織系の領域に関わりたい」という私の希望を伝えたところ、コンサルタントとしての2つめのプロジェクトでは人事領域に関わらせてもらっています。思っていることを発言できるのは、社員の希望にしっかり向き合い、叶える努力をしてくれるエル・ティー・エスの環境があるからだと思います。
私が実現したいと考えている教員の働き方改革は手段の一つ。その先にあるのは、夢や目標を持つ人々の可能性を最大限に発揮できる社会。その実現のために、少しずつでも前進していきたいですね。