悔いのない意思決定をしてもらうために、誠実にフラットに候補者と向き合う
2020年に中途入社し、現在は人事部キャリア採用グループに所属しています。当グループのミッションは、エル・ティー・エスらしい人財を採用し会社の成長に貢献すること。ミッション達成に向けて、今までは採用オペレーションの改善や採用チャネルの最適化、採用チームの体制強化などの土台作りの活動がメインでしたが、2023年からは本部付きのリクルーターとして活動し、現場のコンサルタントと協働し、採用成功をめざす、攻めの採用活動に転じています。
私がリクルーターを務めるのは、ビジネスプロセスやテクノロジー活用に強みを持ったコンサルティング部隊。在籍社員が100名を超える当社最大のコンサル部隊ということでプレッシャーはもちろんありますが、その分やりがいも感じながら仕事に励んでいます。
具体的には、採用戦略の立案・実行、課題の抽出・改善、エージェントやダイレクトリクルーティングなどの採用チャネルのグロース、候補者の方の面談や面接対応など、さまざまな業務を行っています。これらの業務は指示を受けて行っているわけではなく、目標達成に向けて必要なことを自分で考え実践しており、裁量が大きくとてもありがたい環境だなと感じています。
採用の仕事に携わる上では、候補者の方と同じ目線で、正面から向き合うことを特に意識しています。エル・ティー・エスは誠実な社員が多く、役職・年次・性別に関係なくフラットな関係性を基本とした組織のため、採用活動を通してそういった面を少しでも感じていただけたらと思っています。とくに面接では相互理解の場として対話をベースに、本音を話しやすい空気をつくるよう心がけています。私は勝手に良い意味でとらえていますが、よく「面接らしくない面接だった」と言われます。
採用において一番注視すべきは入社後のミスマッチです。これは候補者の方も私たちも、双方にとって非常につらいものですので、本音で話し合える空気づくりはやはり重要だと考えています。「エル・ティー・エス以外の道に進んだ方が、この方はより良いキャリアを歩めるのではないか」と感じたときは、率直にそうお伝えするようにしています。
キャリアの流動性が高まっている昨今の中途市場ですが、やはり転職は人生における一大事です。慣れ親しんだ環境を飛び出して新天地にチャレンジするのは、かなり勇気のいることですし、負荷も大きいもの。その負荷を少しでも軽くできるよう相手の立場に立って丁寧にコミュニケーションを取りながら、ご本人にとって悔いのない意思決定ができるようサポートすることは、私が採用担当として大切にしていることです。「エル・ティー・エスに入社したい」と意思を固めていただいた時はもちろん嬉しいですが、その人にとってより良い意思決定のお役に立てたと感じる瞬間が、この仕事における一番のやりがいです。
人事へのキャリアチェンジと、人を大切にするエル・ティー・エスとの出会い
私が就職活動をしていたころには終身雇用という概念は崩れつつあり、いかに個を高められるかがよく叫ばれていたように思います。そのため、当時は少しでも早く成長できる環境はどこか、という軸で就活をしていました。
今振り返ると相当安易ですが「とにかく厳しい環境であれば成長できる」という考えのもと諸先輩方やネットなどで情報収集すると、人材業界と不動産業界は厳しい環境のようだということがわかりました。2つの業界をメインに据えて活動を進めていく中でさまざまな人に話を聞きに行き、そこでふと気づいたのが、「この人と働きたいかどうか」が自身の志望動機に直結しているな、ということでした。
これをきっかけに人について想いを巡らせ、最終的には「人・モノ・金・情報という企業の経営資源でも、結局は人がその他の資源を生み出したり価値を決めたり使ったりする。それならば、その“人”にアプローチできる仕事をすれば、貢献できる範囲も広いのではないか」という考えに至り、新卒では人材業界に進むことにしました。
人材業界に飛び込んだ私のキャリアは営業職からスタートしています。採用に困っている企業から課題を聞き取り、それを解決できるような採用ソリューションを提案する仕事でした。課題解決型の営業は楽しくやりがいもありましたが、採用を支援するという立場上の限界も感じていました。採用が成功したお客様のもとへ数カ月後に訪問すると「あの人、辞めちゃったんだよね」と伺うことも何度かありました。人も企業も何かしらの目的を果たすために就職、採用をしますが、早期の離職となればその目的はもちろん達成されず、双方幸せにはなれません。採用という入り口の部分に携わるだけではどこに対しても貢献できないことがある、そういったもどかしさを感じ、転職を意識するようになりました。
その後、転職先として選んだのは医療系企業の人事職。その企業では当時、人事領域の専任がおらず労務以外はほぼ未開拓の状態であり、採用以外にも人財開発や組織開発にも携われる点に魅力を感じ転職しました。全社の中途採用をメインで担当しつつ、オンボーディングや階層別・各種スキル研修の設計・運用、満足度調査の実施や分析なども行うことができました。入り口だけでなく入社後のプロセスを支援する仕事は楽しく、何より入社後の社員とコミュニケーションを取れることがとても新鮮で貴重な経験となりました。幅広い業務に携わりやりがいを感じていた最中、コロナ禍で事業が縮小。採用や人財開発の施策が進められない状況になり、別の業務を担当していましたが、やはり好きな仕事に携わりたいとの想いで再び転職を決意しました。
当時、転職の軸としていたのは2つ。採用や人財開発・組織開発などの領域に携われることと、人を大切にしている企業であることでした。
エル・ティー・エスはエージェント経由で知り、自身の軸とマッチ度の高い企業ということで志望度が高かったと記憶しています。成長途上で経験できる範囲が広く、また、個々のキャリアを支援する風土があるので、やりたいことができそうという期待が持てましたし、何より人を大切にする姿勢がとても伝わってきました。
選考プロセスの過程で10名ほどの社員に会わせてもらいましたが、ずっと採用に携わっていた身として、中途採用でここまで社員に会わせる会社は見たことがありませんでした。しかも、会った社員はみな自然体で、とにかく話しやすい方ばかり。「牧野さんは、どんなことをしたいんですか?」「うちなら、こんなことができるかもしれません」と、一様にこちらの話に耳を傾け、寄り添ってくれました。そうしたコミュニケーションに心地良さを覚えましたし、選考プロセスから感じられる人と真摯に向き合い大切にする姿勢に惹かれ、エル・ティー・エスに入社を決めました。
実体験で理解した、人の成長を促進させるカルチャー
エル・ティー・エス入社後に配属されたのは新卒採用グループでした。中途採用の担当として採用されましたが、会社全体のことを素早くキャッチアップするためにあえて新卒採用グループに配属させてもらったのです。新卒採用担当は学生さんへ向けて会社について話す機会がとても多いため、インプットとアウトプットのサイクルを高速で回していくことができ、その分知識の定着も早まったと思います。
驚いたのは、入社1カ月ほどで学生向けの会社説明会を担当させてもらえたことでした。新卒採用において採用担当といえばまさに会社の顔ですので、そんな大役を任せるのは勇気のいることだったと思います。また、任せて終わりではなく、説明資料やロープレでのフィードバック、インプットにおけるアドバイスなどフォローもしっかりしてもらえて、安心して本番に臨むことができました。
入社から1年後、会社に対する理解も十分深まったところで中途採用(現 キャリア採用)グループに移りました。最初にミッションとして与えられたのはエージェントチャネルの活性化でしたが、このときも具体的なタスクベースで話が下りてくるわけではなく、「自由にやってみて」と任せてもらいました。ただ、最初はかなり苦労したことを覚えています。今までの経験が活かせる仕事ではあったものの、求められる思考の深さや早さ、細部へのこだわりなどが違いました。結果もなかなか見えてこない中で焦りもあり苦しい日々を過ごしていました。
そんな状態から抜け出せたのは上司の存在です。いろいろ抱えこんでいたときに声をかけてもらい、結構な時間を割いて話を聞いてもらいました。そこから毎朝時間を作り、思考観点におけるアドバイスや課題の整理方法など丁寧にサポートしてもらいました。「あなたが成長したいならトコトン支援しますよ」というスタンスで、親身に向き合ってもらえたことがとてもありがたかったですし、結果的にも大きな成果を出すことができました。
人の成長を考えて思い切りよく任せる、その後は成果が出せるようしっかりフォローもしてくれる、それがエル・ティー・エスのカルチャーなのだと理解し、「やっぱりこの会社に入ってよかった」としみじみ感じたことを覚えています。
すべての中心に“人”がいる。全員がいきいき働くために続いていく人事の挑戦
採用活動の中で現場のコンサルタントに協力を仰ぐことがよくあるのですが、誰もが快く承諾してくれます。前職でも現場社員に協力を依頼することは多々あったのですが、通常業務が忙しいこともあり後ろ向きの回答が常でした。むしろこの反応が普通という認識でしたが、エル・ティー・エスの社員は本当に嫌な顔一つせず協力してくれます。人財採用の重要性を皆が理解し、人を大切にするカルチャーが現場にまでしっかりと浸透しているからこそだと思います。
よく、「入社前後のギャップはありますか?」という質問を受けますが、正直まったくありません。選考時に感じた印象と変わらず、誠実な人が多くフラットな組織だと感じています。役職や年齢、年次に関係なく、お互いを「さん」付けで呼び合う文化があるのですが、新卒入社1年目の社員と代表の樺島がそういったコミュニケーションを取っているのを入社後すぐに目の当たりにし、「本当にフラットなんだ!」と驚いたのを覚えています。基本的に人間関係で悩むことがないので、仕事で成果を出すことに集中できる幸せな環境だと思います。
また、エル・ティー・エスには、健康が第一、家族やプライベートでのつながりを大切に、その上で仕事での挑戦や成功をめざす、という考え方が浸透しているので、業務調整がしやすいのも特徴です。転職時の面接で、入社後すぐに子どもが生まれる予定があることを伝えたところ、「それはおめでとうございます。大丈夫、業務を調整してご家族第一に考えてください」と言っていただけたことが印象的でした。いまも絶賛子育て中で急な対応が必要になったりするのですが、周囲のメンバーが温かくサポートしてくれてとても助かっています。
このように、人のことを大切にする・その人と真摯に向き合ってくれるカルチャーは当社の揺るぎない魅力で、それをもっと知ってもらうためにも、採用には引き続き力を注がなければなりません。一方で、やはり入り口だけでなく全体的なプロセスも大切だと思っているので、今後は採用だけでなくEX(従業員体験)の向上をめざした動きもできたら良いなと考えています。
「すべては“人”から」という考えは就活時から変わらず、会社が存在するのも、価値を生み出すのも受け取るのも、やはり人が中心にいる。その人がいきいきと働くことができればより大きな価値の創出につながり、会社も成長し、社会に対するインパクトも大きくなると考えています。
そのためには入り口である採用だけでなく、安心して働ける制度面の整備や確かな成長を実現する仕組みづくりなど、誰もがいきいきと働くことができる環境を整えていく仕事にもチャレンジしていきたいですね。
※ 記載内容は2023年5月時点のものです