はじめて触れたコンピューター。その面白さと手応えを頼りにシステム会社へ

初めてコンピュータに触れた場所は、測量補助のアルバイトで入った設計事務所です。社員の方々がよくしてくださって、表計算ソフトやCADソフトを使って業務の補助をするようになり、パソコンに興味をもつようになりました。法学部卒ではありますが本来は理系分野に関心があり、漠然と将来はエンジニアの仕事をしたいと思っていました。 

就職活動は一般職も見ながら進めていましたが、会社説明会などを通じ、「システム会社に入れそう」という手応えがありました。少しずつそちらにシフトしていき、最終的にはSIerに入社しました。 

1年目は基幹システムのリプレースに携わりました。議事録取りから始まり、テスターとしての仕事を半年ほど続け、プログラムをさせてもらうようになりました。一緒に仕事をしていた上司がちょっと変わっていて、突然課題だけ渡されて放置されたり、「できた?」と度々いじられたりしていました(笑)。その人の影響で、自分で考えて手を動かすということが基本動作になっていたと思います。 

新しいシステムを触ってみたいという気持ちが強くなってきたのと、ライフワークバランスを少しずつ意識してきたことが重なって、入社6年後くらいに退職しました。もともと、30歳前後になったら今とは全く違う、やりたいことをやってみよう!という気持ちもあったんです。 

退職後は知り合いの会社を手伝ったり、スペイン語サークルに通ってメキシコとキューバに旅行に行ったり、半年ほど気ままに過ごしました。その後知人に誘われて入ったのが、エル・ティー・エスの前身の会社です。パッケージのソフトウェア開発をしている別の会社からも内定をいただいていたのですが、オフィスが家から近く縁を感じたのと、小さい会社なのでアットホームでいいな、という理由で入社を決めました。 

それからは基本的にずっとエル・ティー・エスにいます。ひとりで案件を担当する時期もあれば、プレイングマネージャーとして管理的な仕事をする時期もありました。その間にもお誘いの話は色々あったのですが、結局離れることを選ばなかったのは、居心地が良かったんだと思います。

対話しながらメンバーを最適配置、足りない部分を補うよう立ち回る

2021年現在は開発部の責任者の立場として、主にふたつの業務を行っています。 

ひとつ目は環境整備です。 

システムアーキテクチャで問題が発生したり追加の要件があるときに、システムアーキテクトとしてコメントやレビューをしています。もともとCS Clipやassign naviのアーキテクチャをつくったのが私で、背景を理解しているという理由でこの業務を担当しています。 

インフラ周りでも、開発環境や運用環境の管理や計画を行っています。今はメンバーがスキルを習得中なので私が対応していますが、最近は力をつけてきている人もいるので、ゆくゆくは彼らに業務を移譲していきたいと思っています。 

また、技術スタックといって、どんな技術を取り入れてシステムに反映していくかについて、興味のある人と話し合いながら取り込んでいます。 

ふたつ目は要員計画・調達・育成です。 

各サービスの開発状況を聞きながら、全体としての要員計画を取りまとめ、業務委託をアレンジしたり中途採用をしています。加えて最近は、本部長の塚原 厚や金藤 正樹に協力してもらい、プロモーション活動として、Wantedlyの活用や採用サイトの立ち上げなどを推進しています。 

あとは育成ですね。とくにアサインナビでは、キャリアチェンジしてエンジニアになったメンバーが多く、キャリア3年未満の方がほとんどなんです。どうしてもスキル面は世間一般の会社と比べると低くなってしまうので、フォローするための働きかけをしています。

本人に対しては、興味を持っている分野について課題を出して、それに対しフィードバックをしています。会社に対しては「イベントに出てもらうのでお金ください」とか「本をいっぱい買うけどいいよね?」という感じで話を通したりしています(笑)。 

全体的に、足下で必要なことを少しでも勉強しスキルアップしてもらうことに注力していて、これを中期計画としてどうしていくかというところも考える必要があり、直近の課題だなと感じています。 

サービス開発については、CS Clipは石井 僚、assign naviは高石 尚明にPMの役割をお願いし、サービスに直接関与はしていません。メンバー内で解決が難しい大きな課題があると、解決の方向に進めるよう知恵を貸したりしています。 

他にも、デリバリー案件の打ち合わせに出席し見積もりを出したり、コンサルタントジョブ、アサインナビのコーポレートサイトなど、ワードプレスのサイトの改修作業や保守を担当したりしています。

一度任せたら好きなようにやってもらうのが、成長を促すコツ

部下たちの能力を最大限引き出させて、自分にも無理が来ないようにチームプレイするというのは、“心掛けている”というより自然とそうなっている感じはしますね。 

その人がどういうタイプかというのを見極めて、仕事を割り振って、任せたら私はどんどん作業から離れていくようにしてます。指示やチェックもあまりせず、口出しも極力しません。そうすることで、各自が自ら考え実践するので、成長が早い。 

開発チームとしてやることは他にもいっぱいあるので、「私はそちらをやるので開発の案件はお任せしますね」と、お願いしています。 

メンバーが成長していくのを見ていると、新しい発見や驚きがあり楽しいです。たとえば、未経験だった石井は、プログラムを実践しながら、UIデザインに興味を持って学習していました。吸収するだけでなく、得た知見をアウトプットしてくれて、私もとても勉強になりました。私と違う路線で成長してくれたというのが、一緒に仕事していてとても嬉しかったです。

PMのポジションでメンバーをつけて、システムの責任者としても動いてもらいました。そこでも、自ら学びにいって、アジャイルをベースにしたマネジメントスキルを実践レベルで身につけていきました。言われたことだけでなく、自分の関心のある分野で進化していくのが素晴らしいですよね。

システムも組織もベースを整えて、動きやすい環境へ

assign naviは最初スモールスタートだったので、厳しい状況でシステムをつくっていたんです。短期間・少人数・低コスト。そんな感じでずっとやりくりしてきたので、かなり劣化してしまっていました。見直しの必要性はずっとあったので、少し人員も獲れそうというタイミングで、できる範囲からつくり直し始め、今に至ります。 

前に比べたら全然マシになったとはいえ、インフラやアーキテクチャでまだ技術負債が残っているんです。それを全面的に更新したい、というのが2021年現時点での目標です。 

そのために現在、意欲のあるメンバーと一緒にプロジェクトを始動しています。Dockerベースのところにシステムを全部つくり替えて、なおかつネットワーク系・OS、デプロイなどもすべて、それに合わせ再設計・リビルドしようとしています。 

ベースが変われば、開発全体のスピード感が変わって、開発のサイクルも目に見えてかわってくると思います。1年後、2年後どうなっているかが、すごくたのしみですね。 

また、エンジニアのモチベーションを維持できるようなしくみをつくっていきたいです。 

リモート勤務になってから記録されている普段の会話やソースコード、コードレビューなどをすべてデータ化して評価制度に取り込みたいですし、システムに関しても、最適な、評価されている技術というのをどんどん取り入れて、業務を魅力的なものにしたいです。 

あと、実際の開発というところも、アジャイルベースで、ゴリゴリな開発をせずにフットワーク軽く、問題が起きたらすぐに改修できるような体制を維持したいです。 

みんなが平等に評価される、自律的に動ける、有機的な組織。これが目指すところです。 今考えていることを見える化していき、PMたちとも話しながら、柔軟に進めていこうと思っています。