派遣社員としてさまざまな経験をした後、社風と人柄に惹かれて入社

クライアントである化学メーカーに常駐し、各種システム導入に伴う教育・利活用支援に携わる櫻井真紀。2年ほど前からはPMとしてプロジェクトを管理しており、最近ではデータ分析に関するeラーニングコンテンツ作成等も行っています。

大学卒業後、新卒でSIerに入社し、フィールドサポートを担当。その後、仕事のマンネリ化を感じ、ステップアップを見据えて退職。気分転換を兼ねて、派遣社員として働き始めました。

櫻井 「派遣で働き始めて、短期で働いたり、3カ月くらいのリゾートバイトをしたりしていました。いろいろなところに行き、何もわからないところから情報収集すること、人間関係を構築することなどを覚え、世の中にはさまざまな人がいることを学びました。そこが修行の期間だったような感じがあります」

派遣社員としての仕事を続けていく中で、櫻井はエル・ティー・エスと出会うことになります。

櫻井 「当時のエル・ティー・エスはまだ創業して5年目くらい。社員数も50人いるかいないかの時期でした。プロジェクト1つひとつの負荷が高く、派遣社員で入ったのに、夜遅くまでマニュアル作成をしていたこともあります(笑)。雇用形態なんて関係なしにとりあえず頑張る、そんな状況だったんです」

エル・ティー・エスでの仕事を必死にこなしていく櫻井。半年ほどたったころ、正社員登用の話を持ちかけられました。

櫻井 「ちょうど30歳になったときに、当時のマネージャーからお声がけいただいたんです。やっぱり正社員になりたいなと思っていた時期でもありましたし、半年間働いて会社の雰囲気もわかり、この会社だったら入ってもいいかなと思って入社しました。決め手は、社員さんの人柄。自由な社風が心地よかったですね」

14年間で最も印象に残る「3か月のプロジェクト」

正社員として入社後、業務内容は派遣時代から大きな変化はありませんでした。しかし業務を進めながら少しずつ、責任感の違いを明確に感じだしたのです。

櫻井 「常駐先では、あくまでも成果を期待いただき委託されているので、もしうまくいかないことがあれば自分たちで考えて、メンバーを動かしていかないといけません。やるべきことは大きく変わらなくてもチームで結果を出さなくてはならないので、責任感を強く感じました。常に外部の“コンサルタント”としてみられているプレッシャーは、当然ですがありました。もちろん今も感じていますね」

エル・ティー・エスに正社員として入社し14年ほどたった今、櫻井が最も苦労したと記憶するのは、短かったけど濃密に過ごした3カ月のプロジェクトです。

櫻井 「鮮明に覚えているのは、2日間徹夜してマニュアルをつくって、すぐに研修で話さなければいけないというものでした。教える前にまず自分が覚えないといけないのですが、そもそもレクチャーするシステムができあがるのが、研修の1週間前くらいのギリギリのタイミング。

自分もまだよくわかっていないものについて説明しなきゃいけないという不安とプレッシャー。たった3カ月のプロジェクトだったのですが、あれが一番つらかったですし、成長したなと感じるプロジェクトですね」

体力的・精神的に追い込まれていた中で、彼女がそのプロジェクトを遂行できた理由を振り返ります。

櫻井 「パートナーとして一緒に働いていたメンバーに恵まれていたことが大きいです。みんな『つらい、つらい』と言いながらも、協力しあってやっていけたので、なんとか乗り越えられました。そのおかげで、その後は多少つらいことがあっても、あのとき頑張れたんだから大丈夫、と思えるようになりました」

その後も、未知の経験を繰り返しながら、自身の成長を実感していきます。

櫻井 「未経験の人事システムの運用保守を任されて、常駐先でイチから覚えながらシステム保守をやっていたこともあります。新しい知識を習得し、運用していくという経験によって成長できたのかなと思います。それぞれのプロジェクトで課題は本当にさまざま異なりますね」

櫻井は、正社員として体当たりで業務に向き合うことで、新しいものにも適応していく経験を積み重ねています。

派遣社員、契約社員を経験したからこそ意識する「責任」の重さ

櫻井は、派遣社員として入社して以降、契約社員に戻り、また正社員として入社するという異色のキャリアを歩んでいます。雇用形態を変化させてきた彼女だからこそ、正社員であることの責任感を強く感じています。

櫻井 「私たちがお客様に提供しているのは無形のサービスであり、つまりは『人』です。その対価として費用をいただいていることはいつも意識しています。正社員と派遣社員の両方を経験したからこそ、その感覚が他の社員よりも強くあるのかもしれません。求められていることに対してしっかりと応えなければという気持ちです。

もし、そのときの自分ではまだ付加価値が提供できないと考えれば、時間をかけてでも頑張る。求められていることに対して自分はどのように応えられて、何が出来ないのか。それは正社員であっても、契約社員であっても、そういう気持ちは常にもって仕事をしています」

櫻井にとって仕事のやりがいを感じる瞬間は、お客様からフィードバックをもらうとき。それまでの苦労が吹き飛ぶほど、報われたと思うこともあれば、反対に、思ったような評価が得られず、落ち込むこともあります。

櫻井 「自分の中ではある程度仕事に対して真摯に頑張っていたと思っていましたが、顧客から返ってきた評価は可もなく不可もなく。どちらかと言えば改善を求めるものでした。

そのような評価もあるかもしれないと予測していた気持ちも多少あったのですが、実際にその評価を目にすると、やはり落ち込みます。ただそれは、私が対価に見合った働きをしていないということ。『お客さんの立場だったらそうだよね』という、冷静な自分もいます」

仕事ではうまくいくことばかりではありません。そんなとき、櫻井が心がけていることがあります。

櫻井 「いったんこの問題を横においておくというか、気持ちを切り離して、早く仕事を切り上げて1日寝ます(笑)。よく寝て気持ちをリセットできたところで、冷静に改善すべき箇所を洗い出し、それを踏まえてまた頑張るんです。 

気分転換は大事ですよね。 マラソンをすることも気分転換になっています。

40歳になって人生後半が見えてきたころに、死ぬまでにやりたいこと100というリストをつくりました。その中に『フルマラソンを走る』ということも入れていて、おととし達成したんです。それからフルマラソンを1年に1回参加しています」

仕事でパフォーマンスを出すためにも、仕事以外の目的や目標を持つことで、仕事上の困難も乗り越えていけるということを櫻井は自然に身につけていったのかもしれません。

優秀な若手から刺激を受けながら、お客様の業務効率化に全力を尽くす

エル・ティー・エスの魅力として櫻井が感じているのは、自由度の高さです。これは、派遣社員から正社員になるときに感じていたエル・ティー・エスの印象と変わっていません。

櫻井 「自由に自分でどんどん進めていきたい人にとってはいい環境です。特に中途社員である程度経験を積んできている方は、エル・ティー・エスで仕事を任されて自分なりのやり方で活躍していると思います」

さらに、若手社員から受ける刺激も、エル・ティー・エスで働く魅力であると考えています。

櫻井 「私のような年齢の社員ですと、経験があるがゆえに頭が凝り固まってしまい、なかなか新しいことを習得できないところが少なからずあります。ですがエル・ティー・エスのように、フットワークが軽くて反応の早い優秀な若手社員がいると、刺激を受けることができるというポイントはあると思います。

私は彼らをフォローするというよりもむしろ、私が足を引っ張らないように頑張らなきゃという気持ちにさせられます」

自由度の高い環境で若手から刺激を受けながら、「お客様の業務効率化」をミッション、プロジェクトのゴールとしてお客様を支援しています。

櫻井 「お客さんの業務効率化に寄与するために、eラーニングコンテンツ作成を今進めています。教育する上では、教える順序が大事です。それをきちんと考えておかないと、たくさんのことを一方的に伝えるだけになってしまい受け取る側がパンクしてしまうこともあります。結果的に理解のスピードが遅くなってしまうんです。

そういうエラーを取り除いた、短時間で理解できるような教育スキームをつくり、お客さんに習得していただく。お客さん自身で社内にそれを展開していけるようなものを年内には目指したいと思っています」

また、櫻井は、キャリアとしてのプランだけでなく、ライフプランも両立しながらビジョンを描いています。

櫻井 「人生も後半になってきて、私は残りの時間で何がやりたいんだろう?と考えることが増えました。そんなときに、パラレルキャリアや副業をする人も増えてきているので、今まで自分が習得した知識を共有したり、キャリアを役立てられるような場所が今後より求められると思うんです。

いろいろな人が集まって、相談や雑談ができる場所がつくれたらいいなと個人的に考えています」

どんな雇用形態でもその役割と責任を理解し、その都度ゴールに向かって懸命に走ってきた櫻井。今後も仕事とプライベートの両輪で挑戦することの大切さを体現していきます。