ここなら、東京に負けない仕事ができる
──これまでのキャリアと入社のきっかけを教えてください。
新卒でIT企業の企画営業を経験し、その後ベンチャー広告代理店へと転職。学生時代からデザイン専攻だったこともあり広告の世界には興味を持っており、また、ベンチャーならではの裁量権が大きく、自分で仕事を作り出していく働き方に醍醐味を感じていました。
そんな中、妻が福岡に転勤になり東京からのUターンを決意。福岡の地で東京よりインパクトのある仕事を作りたいという想いで転職活動を始めました。LINE Fukuokaへの入社の決め手は、自由な風土、裁量権を持って働ける環境、そして何より、現代表取締役社長CEOの鈴木を始めとした魅力的な先輩社員が数多く在籍していたことです。
前職では我流で仕事を進めていたこともあり、次の職場では「各分野のプロフェッショナルな方々と切磋琢磨して自分自身のスキルを高めたい」と思っていたため、刺激的な仲間がたくさんいるLINE Fukuokaは、理想的な環境でした。
入社後は、デジタルマーケティングチームの立ち上げや、Smart City事業のPRプランナーなどを経験した後、Maketing Communication室の室長を務めることになりました。前職における、SNSマーケティングやイベントプロモーションなど、デジタルマーケティングの知見は、当社で広報やマーケティング活動を行う際にも活きていると感じています。
コミュニケーションで、LINE Fukuokaの価値を最大化
──業務内容について教えてください。
Marketing Communication室のミッションは、コミュニケーションを通じてLINE FukuokaおよびLINEグループの価値を最大化させることです。一般的な広報部門と同様、企業広報、社内広報、事業広報、採用広報と会社としてのコミュニケーション全般を担っています。
LINE FukuokaはLINEグループの国内第二拠点であり、LINE株式会社と同様、LINE関連サービスの運営を始めとして、開発、クリエイティブ、事業企画などの役割を担っています。ただし広報の領域においては、LINEの事業の広報の大部分はLINE株式会社を中心に行っているため、当社は事業成長のための広報・マーケティング活動だけに重きを置くのではなく、“会社やLINEの価値を最大化させる”ことを意識して活動しています。
具体的には、カスタマーケアを始めとしてユーザーと接点を持っているLINE Fukuokaだからこそできるコミュニケーションの企画や、福岡という地方拠点で地域との密接な関わりがあるからこそ実現できる広報活動などがあり、会社や社会に大きなインパクトを与えることができるチャンスがたくさんあります。
また、私たちはオウンドメディア、マスメディア、オフラインイベント開催など、多様なコミュニケーション手段を活用し、コンテンツや目的ごとに伝えたい層にリーチするための戦略を仕掛けています。
2022年3月にはZホールディングス内で初めて、経営陣と社員がディスカッションする交流イベントを福岡で開催しました。2021年の経営統合にともなって、LINE Fukuoka社内でも今後の方針への関心が高まっていることを感じ、企画したのですが「Zホールディングス内でシナジーが最も進む拠点になる」という会社の未来像が共有できたとともに、具体的な取り組みもその場で決定し、刺激的な場をつくることができました。
社内外のさまざまなステークホルダーのニーズやLINE Fukuokaの方針、魅力などを踏まえて、適切なコミュニケーションを企画し、実施しています。
個の強みを活かしやりたいことを形に
──組織の展望を教えてください。
「福岡の地で東京よりインパクトのある仕事を作る」ことが、私の目標です。
前提として、福岡という立地は、PRにおいて多少のディスアドバンテージがあると思っています。仮に、東京と福岡で同じ出来事が起こったとしたら、全国ニュースになるのは東京でしょう。こうしたハンディキャップのある環境下でも、全国に通用するようなPR組織を作り、メンバーが“地方における最強のPRチームの一員”としての自負を持って働くことができる状態を目指しています。具体的には、PRの専門誌などで私たちの事例が毎回取り上げられるような状態になればいいなと思っています。
地方拠点で、当社規模の広報組織がある会社は稀です。だからこそ、それぞれの強みを持った、個性的なメンバーが集まっており、それがMarketing Communication室、そしてLINE Fukuokaのアドバンテージにつながっています。
世界的なサービス扱うLINEの国内第二拠点で、福岡というローカルのつながりを大切にしつつ、世界に向けたアプローチや先進的な取り組みを続けていきたいです。また、広報というと「社外発信」に目を向けがちですが、1,300名を超える社員が心地良く働くための社内広報や、未来の会社をつくる仲間を集める採用広報にも力を入れていきたいです。
組織の魅力を伝える難しさとおもしろさ
──Marketing Communication室の魅力を教えてください。
一言でいうと「最大難易度の広報」に携わることができる点だと思います。
当社はLINEの支社ではなく、独立した法人です。また社員には、東京の組織と兼務していたりしてLINE Fukuokaへの帰属意識を高めづらいメンバーもいます。
そして、グローバルに展開する事業の運用を担う一方で、スマートシティ構想のように地域に根差した取り組みも行っています。これらの複合的な要素を鑑みると、LINE Fukuokaはとてもユニークな組織であり、経営統合など、新たなフェーズへと舵を切っているタイミングでもあります。
この規模の会社で「これから自分たちは会社をどうしていきたいのか」というレベルの議論に主体的に関わることができるのは、魅力的な経験だと思います。会社の存在意義や役割についての議論にも参加するチャンスもあり、社内のさまざまなメンバーと連携しながら、会社のあるべき姿を考え、実際に形にしていくことは、非常に大きなやりがいですね。
もちろん、ユニークな組織の魅力を伝えることは簡単ではありません。だからこそ、答えが見えない課題に対しても果敢に挑戦していける方や、複雑な情報を整理しながら仮説を立てて一歩ずつ前進できる方、そして情報をまとめて適切にアウトプットできるクリエイティブセンスのある方にとって、とても働きがいがある組織だと思います。