LINEの新しい品質保証(LINE Quality)の形を作る
──これまでのキャリアと入社を決めた理由を教えてください。
昔からゲームが好きだったので、開発中のゲームをプレイしてバグを発見するデバッガーという職種に惹かれ、ゲーム開発会社からキャリアをスタートしました。その後もゲーム関係の会社に転職し、デバッガーの実務だけではなく、新人教育のカリキュラム作成から一定の品質を保証するための内部基準のチェックまで、幅広い業務を経験しました。
LINE Fukuokaに入社を決めた理由は二つあります。まずは、サービスの知名度の高さです。LINEは、トークアプリ以外にもさまざまなサービスをリリースしています。誰もが知っていて、身近にあるサービスに携われることが、モチベーションの維持につながると思いました。
もう一つの理由は、LINE Fukuokaのチャレンジに寛容な社風です。実は入社前に派遣社員としてLINE Fukuokaで働いていたのですが、自社でサービスのテストを実施していることもあり、品質を高めるための組織整備などを提案した場合、必要なことと判断されれば、スムーズに認められるという場面を多く経験しました。こうした組織体制と社風はとても魅力的に映り、入社を決めました。
チャレンジに寛容な社風
──業務内容について教えてください。
LINE FukuokaのService Test2室は、サービスのQC(クオリティコントロール)におけるテスト業務を担っている組織です。新サービスがリリースされる際や、既存サービスの機能をアップデートする際に、開発の最終フェーズで統合テストやシステムテストを担当します。
立ち上げ当初に担っていたのは10プロジェクトもありませんでしたが 、事業拡大にともなって大幅に増加し、現在では100プロジェクト以上のテストを行っています。テストプロセスのどこを担当するかは、プロジェクトで異なるため、役割ごとに組織を分離したこともありました。しかし、組織が分かれると独自の文化が生まれ、考え方に違いが出てくる場面もあったことから、「品質を高めるためには、文化を含めて一体となっていく必要がある 」との考えに基づいて、現在の組織体制になりました。
テスト業務の流れは次の通りです。企画・開発部署からの新サービスリリースにともなうテスト依頼受けてプロジェクトメンバーをアサインします。次に、サービスの詳細資料を受け取り、サービスの品質を担保するのに必要なテスト内容をまとめた計画書を作成します。さらに、計画に基づいて各機能における懸念点や、確認のために必要なテストを洗い出し、設計・実装します。テストの具体的な作業手順をまとめたテストケースを作成し、スケジュールに沿ってテストを行い、バグがあればレポートにまとめて報告します。バグが修正されたら、その確認作業を実施。以上の手順を繰り返しながらすべてのテストが完了し、バグがなくなった段階でテストが終了します。
サービステストセンターでは 、Test Manager、Test Controller、Senior Tester、Junior Tester、Test Operatorと役割が分かれています。全体のテスト計画は Test Manager が立案し、 Test Controller 以下のメンバーでテスト計画に基づきテストプロセスを進行しています。
“最後の砦”として守り抜く
──仕事を通してのやりがいやおもしろさを教えてください。
最新技術や時代のトレンドと触れられることが、この仕事のおもしろさの一つです。たとえば、仮想通貨が世に出ているときに、興味を持って調べていたことが、後に参画した仮想通貨関係のテスト業務で役立ったこともありました。
発展を続けるテクノロジーに対して、興味を持って能動的に学ぶ習慣をつけておけば、テスト業務で役立つことがあるでしょうし、仮に機会がなかったとしても、最新技術をユーザーとして使うときに知識が役に立つことも多く、学ぶことで仕事とプライベートの両方に活きてくるのでメリットは多いと感じます。
また、「テストの上流工程に携わってみたい」 という向上心を持っている方や向上心があるのに、現在の環境や状況ではやりたいことがなかなか実現できずに悩んでいる方がたくさんいるはずです。LINE Fukuokaには、チャレンジを後押しする環境があります。自分の実力を試してみたい方にとって、絶好のフィールドだと思います。
新しい品質保証(LINE Quality)の形
──今後の展望を教えてください。
サービステストセンターのビジョンは、“最高の状態でサービスをユーザーに届けるために、LINEの新しい品質保証(LINE Quality)の形を作る”です。
現在サービステストセンターで担っているテスト業務量は、おおよそ650名分。そんな大規模な組織でビジョンを実現するため、役割の再定義も含め2年ほど前から組織の整備に注力してきました。また、それ以外にもテストにおける指標の設定、Test Managerを目指すまでのロードマップや教育体制の構築なども進めています。