“誰かの生活を支える”という使命感

ライクグループは、「世の中に必要とされる企業グループになる」という使命のもと、すべての「働きたい」という気持ちに応えるため、保育・人材・介護事業を行っています。

グループの事業会社のひとつであるライクワークスは、人材業界の中でも物流倉庫や軽作業に特化したサービスを行う会社です。

そんなライクワークスの中で、人材に起因する社会課題を解決し、「世の中に必要とされる企業グループとなる」というミッションに向かって日々歩んでいるひとりが宇塚 弘和です。

宇塚 「私が携わっている人材の仕事は“誰かの生活を支える仕事”だと胸を張って言えるものだと思います。たとえば、物流倉庫の中で働く方々の中には、家庭を持ちながらその仕事で生計を立てている方々も多くいらっしゃいます。常に雇用している方々の生活を守らなければという使命感がありますね」

また、母親とふたりで生活していた時期がある宇塚は、特別な家庭環境にあるスタッフにも寄り添っています。

宇塚 「各職場には母子家庭のお母さんたちも多く働いています。お子様の事情などで急な休みが多く、安定して働くのが難しい事実もありますが、親として養う子がいる限り仕事をしないといけませんよね。そういう方々を支えるのも私たちの仕事なんです」

しかし、2020年に社会は未曾有の事態に陥ります。新型コロナウイルス(COVIT-19)の蔓延です。もちろんライクワークスもその影響を少なからず受けました。とくに製造業の企業は影響が大きく製造が停止してしまうこともありました。そこで働いていただいていたスタッフたちに、仕事がなくなる旨を伝えなければないこともあったのです。

ただその一方で、物流業は人手不足となる現場もあり、仕事がなくなってしまったスタッフにそちらに回っていただくことで、スタッフの生活を守っていきました。

このように危機に対しても常に“ヒトのために”を続けている宇塚。

入社2年目の昨年、予算・営業利益を達成したことが評価され優秀社員にも選ばれます。その活躍の根底にはメンバーを生かす宇塚流のマネジメントについての想いがありました。

“個”と向き合うことで、チームの生活を支え合う

2020年現在、宇塚はライクワークスでグループリーダーとして、営業と営業サポートメンバー10名以上をまとめています。

宇塚 「会社自体が若く、新卒も多いので平均年齢は20代前半です。そのため、今はチーム一丸となるという意識よりも、一人ひとりのメンバーの個性や個人の想いを尊重するマネジメントを実行しています」

営業に関わる者として、数字を追って売り上げを作ることはもちろん重要ですが、そのためのプロセスまでを強制することはしません。メンバーの“個”を尊重する姿勢は、言葉で言うより簡単ではないのです。目標を達成するためには、それぞれに主体性を持たせることがまず重要になります。メンバーに“やらせる”という感覚ではなく、おのおのが何に力を入れ、何を成し遂げたいかをすくい上げることが重要であると宇塚は感じています。

宇塚 「普段から1カ月に1回は1対1で話す時間を設けています。内容は、仕事のことでもプライベートのことでも、本当になんでもざっくばらんに。その中で、日々の仕事の相談をするメンバーもいれば、目標や夢を語るメンバーもいるので、非常に有意義な場であると感じています」

そういった面談を繰り返しながら、メンバーへのサポート方法や働きやすい環境、さらにどうすれば若いメンバーたちが「やりたい」という気持ちを発信できるようになるかを常に考えているのです。

しかし、なぜそこまで宇塚は“個”にこだわるのか──

宇塚は“個”の育成は通過点であると同時に、組織成長の中で必要な要件だという思想を持っています。

宇塚 「組織は個人が寄り集まってできています。それぞれが個の力を発揮し合うことでよりすばらしいものが生まれ、それがまた個人の生活に還元されていくと思うんです。

なので、最終目的はそこにあっても、力を発揮できる"個"を育てるために、今はまだ足並みをそろえるチーム作りに拘っていないんです。ただ、ゆくゆくはチームワークにも目を向ける必要があることは自覚しています」

そのために大事なのはメンバー一人ひとりに、自分自身をチームの一員としての“個”だと実感してもらうこと。それがチーム創りの最初の一歩だと宇塚は考えます。

宇塚 「今チームの力になり切れていないと思っていても、いつか自分自身の力を実感できるときはくるはずです。そう思えるきっかけを自分がつくってあげたいなと思います」

クライアントのために、チームのために。“ヒトのために”宇塚は走り続けているのです。

社会貢献に“かっこよさ”を見出し、人材業界へ

今でこそ人材業界でその辣腕を奮う宇塚ですが、学生時代のアルバイトを含め、建築現場、美容室、アパレル業界と10年以上にわたり人材とは全く別の畑で仕事をしていました。

キャリアの転機となったのは、東日本大震災。将来を見据えて会社員になることを決めます。しかし当時はまさに就職氷河期。30社受けて受かったのは製薬会社と人材会社の2社のみ。その中で最終的に人材会社に入社を決めたのは、憧れからです。

宇塚 「人材会社を選んだのは、面接官がかっこよかったから。それまでは、正直会社員なんてかっこ悪いと思っていました。スーツを着て、電車に乗って仕事に行くなんて、絶対に嫌だなと。でも、面接官が会社のミッションやバリューを疑いもなく語る姿に惹かれたんです」

それまで見た目の格好良さを大切にしていた宇塚でしたが、そのとき初めて社会貢献という、見た目+αのもの惹かれたのでした。そうして入社した人材会社で、宇塚は身を削って働きました。

宇塚 「入社して2、3カ月は先輩社員に付いてOJT的に業務を学びました。常に相手を想定して動く働き方を後ろから見ながら、『いつか自分も』と燃えていたのを覚えています。

研修期間が終わってからは自分で案件を担当するようになりました。製造業界の人材を扱っていたのですが、とにかく案件数が多く、大変でしたね。1人立ち当初はまったくうまくいかず、失敗の連続で毎日叱責され続けましたね(笑)

ただ、いろいろなことを自分から学ぶ時間を取っていました。人生で一番勉強した時期です。“誰かのために”というスタンスはこのころに養われたと感じています。

前職は縦社会の傾向が強く、正直上司の顔色をうかがいながら、発言していました。社会貢献性がある仕事だと感じていたものの、自分が組織の中で個人としてパフォーマンスを発揮しているという感覚は薄かったんです」

そして、勤続10年目を目前にして宇塚個人のキャリアを考える上でも、大きな出来事がプライベートでおとずれました。

それは、家族の病気だったのです──。

自分の力で家族を“支える”ために──転職という決断

宇塚 「ある日、妻の病気が判明しました。子どもがふたりいて、下の子はまだ1歳になる前。これからお金もかかります。それでもこれまでは妻も仕事をしていたので、ふたりの収入を合わせれば普通に生活ができるレベルでした。しかし妻が働くのが難しいとなったとき、初めて自分の力で家族を“支える”ことについて、真剣に考えなくてはならなくなったんです」

そんなときに出会ったのがライクでした。前職の後輩がライクで働き始め、彼からグループリーダーとして来てくれないかと声を掛けられたのです。

宇塚 「正直迷いはありました。しかし、信頼していた後輩が『働いていて楽しい』と目を輝かせていたのを見て、すごく興味を持ち話を聞きに行きました。すると、非常に個人に裁量を持たせて働ける環境であることもわかったので、入社を決意したんです。そして実際、なんとか家族を支えることができていると思います。『自分が出した答えが正解だ』と信じて行動してよかったです」

若いメンバーを束ねるマネジメントを行う宇塚は、今重視すべきは“個”だと考えています。

成果を挙げるまでのプロセスまで強制しない──。

組織は個人が寄り集まってできていて、個の力を発揮し合うチームで、誰かの生活を支えている。

力を発揮できる“個”を育て、メンバー一人ひとりが、自分自身をチームの一員としての“個”だと実感してもらうことがチーム創りの最初の一歩なのです。

宇塚 「今チームの力になり切れていないと思っていても、いつか自分自身の力を実感できるときはくるはずです。そしてその力はちゃんと、“誰かの生活を支えることに繋がっていく”、ということを若手のメンバーに伝えたいですし、そう思えるきっかけを自分が作ってあげたいなと思います」