企画から運営、鑑定まで。自店舗の外で活躍する買取部隊

▲買取イベントでの一枚

KOMEHYOには、店舗以外にもお客様が買取りをご利用いただける場所がある。その一つが、百貨店やショッピングセンターなどお客様の「いつもの場所」に出向いて買取りを行う期間限定の買取イベント、「KAITORI GO」だ。「東日本エリア営業部」でこの「KAITORI GO」のマネージャーを務める前田 佑二は、イベントの運営や鑑定士として買取業務を行っている。

また、提携先(イベント会場など)の新規開拓を担う「マーケティング部 提携グループ」も兼任している前田は、イベントの企画段階からお取引先様との折衝も行っている。

前田 「いわゆる外商部隊というと伝わりやすいでしょうか。提携グループは、店舗ではなく自分たちから外に出て買い付けの業務を主に行う部署です。イベントはもちろん、百貨店の外商部の方と一緒にお客様のご自宅へ伺い、買取りのご相談を承っています」

この業務へ携わるようになって2年、店舗での業務とは違う点を、前田はこう語る。

前田 「私たちは提携企業様(イベント会場である百貨店や商業施設)と、イベントへお越しくださる方、2種類のお客様に喜んでいただくことを意識して業務を進めていく必要があります」

前田は、同時にいくつものイベントを担当している。

前田 「現在、6つのイベントを担当しています。比較的大きな商業施設様が多いので、イベントの規模も大きくなります。一つ一つの企画に対して、取引先様とどのようなイベントにしていくのか商談を重ね、条件面や運営のスキームなどを調整して実際にイベントを開催するところまでを行っています」

「KAITORI GO」を開始してから約3年。KOMEHYOは、全国各地で多くのイベントを開催してきた。 

前田 「約3年間で100ヶ所以上の施設で計180回ほどのイベントを開催してきました。今はまだKOMEHYOが出店していない地で取引先様を増やすことを1番の目標にして動いています」

店長としての最初の店が閉店。再起を図り、新規部署の立ち上げに参加

▲買取センター原宿のメンバーと

2012年から正社員として働きはじめ、当初は新宿店でアパレルの買取業務を中心に行っていた前田。経験を積み重ねながら、業務の幅を広げるためにブランドバッグの買取りも学んでいく。その後、アパレルとブランドバッグの複合鑑定士として勤務していたが、3年後に異動が言い渡される。

前田 「買取専門店の買取センター原宿に異動しました。そこでは、宝石と時計も勉強し、4商材を担当できるようになりました」

コメ兵には2021年現在約360名の鑑定士がいるが、その中でも4商材以上を担当できる鑑定士は、10名程度。前田は数少ない4商材の鑑定士となった。

異動したころから社内の会議に出席する機会が増えたという前田が、当時悩んでいたことがある。

前田 「当時の私は会議の場にいても、全然発言ができませんでした。それを変えたい、成長したいと思い、どうすれば良いかを考えました。そこで出たのが僕の安易な考えだったんですが、場数を踏めば話せるようになるのではないかと思ったんです。

そのためには、店長になって、店長会議に参加するようになれば、どのような会議に行っても無敵なのではないかと。それで当時の上司に『店長をやらせてください」と、生意気ながら伝えました」

そんな熱意もあり、前田は買取センター原宿に異動してから1年で、当時、歴代最年少で店長となった。

ところが、1年間足らずで原宿店は閉店することとなる。

前田 「今でもその悔しい思いはずっと残っていますね。異動した時から集客には苦戦していたのですが、私の店長就任後も厳しい実績が続き、閉店となってしまいました。この貴重な経験をバネにして、次は成功しようとやってきました」

その後、「KOMEHYO買取センター新宿南口」がオープンし、前田は店長に就任する。

前田 「新宿南口店は当初業績を作ることが難しいのではないかと言われていました。というのも、元々同業他社がひしめき合っているエリアで、半径100m以内に3、4店舗あるばかりか、更に目の前にも競合店があるような環境でした。

原宿店での悔しい想いもあったので、チーム一丸となって対策も練りながら、何とか1、2年で当初の予想を上回る業績を残すことが出来ました」

2年間、同店舗で店長や4商材鑑定士で実績を残した後、前田は外部でイベント買取りや出張買取りを行う「提携事業部」へ異動する。

前田 「まだ立ち上げたばかりの部署に呼んでもらいました。上長含めてたった4人の部署です。

当時は、本当に部内の管理体制も出来ていないですし、提携企業を増やすための「営業」も一体どうやって行えばいいかも手探りの状態での配属でした。

ただ、新しいことに挑戦することは好きなので、不安はなかったです」

立ち上げメンバーとして試行錯誤を繰り返しながらも、営業や現場を1年ほど経験した前田は、そこから徐々にイベントの企画・運営の業務が加わっていった。

「1人コメ兵」のポリシーは、周りの人すべてに敬意を持って接すること

「提携事業部」という新規部署の立ち上げに成功し、その後いくつものイベントを企画から担当するようになった前田。中でも、とても印象に残っているエピソードがあるという。

前田 「以前、イベント会場としてお世話になった商業施設様に、イベントにおいてのコメ兵の接客力や実績を認めていただき、すごく喜んでいただいたことがありました。

そしてその商業施設の担当者の方から『〇〇店のほうもこちらから押しておくよ!』と言っていただき、実際にその方を通じて、買取イベントを開催することができたことがありました。その店舗は、ずっとこちらからも営業をしていましたが、なかなか実現に至らずにいた店舗でした。一つのイベントの成功が、接点を持ちたいと思っていた他の店舗でのイベントに繋がったことが、すごく嬉しかったです」

このように、1つのイベントで成功すると、その評判が広まり、提携先からの紹介で、別の企業から提携の依頼が来たりすることもあるという。 

前田 「自分で何もないところから作り上げて、立ち上げから運営までやり切ることにやりがいを感じています」

一方でゼロから築きあげなければならないからこそ、業務が多岐に渡り、苦労も多い。

前田 「本当に『ひとりKOMEHYO』と言いましょうか。企画から、契約書の作成もします。さらにどういう施策を打ってお客様に来ていただくかといった販促計画も立てます。それぞれの店舗や商業施設によって独自のルールがありますので、そこに当社がどう合わせられるのかを、社内の担当部署とも連携をしながら、先方のルールとコメ兵のルールをすり合わせ、調整しています。

さらに、買取イベントで必要なスタッフを確保するための手配もあるので、1人で人事、法務、企画をやっている感じです。どれも意外と時間がかかる業務ですが、周りの方に助けてもらいながら進めることができているので、とても感謝してます。」

社内外と連携しながら業務を進める前田が、常に大事にしている”ことわざ”がある。

前田 「とても基本的なことなのですが、『親しき中にも礼儀あり』ですね。

社内には知っている人や一緒に働いていた人、後輩もいますが、どんな人にも仕事中は丁寧な言葉づかいでやりとりをするようにしています。

お客様、取引先様、社内を問わず、みんなと対等に話しています。仕事をしていると、色々な局面でどうしても助けが必要な場面があります。そういった時、いくら自分の立場が上でも、押し付けるようなことはしたくありません。だから常に相手の視点に立って丁寧に協力をお願いするようにしています」

このような考えは、買取センター原宿にいた時の苦労体験から学んだと言う。

前田 「当時の私は社会人として未熟で、お客様と仲良くなることは”フランクに接すること”だと勘違いしていた時期がありました。その頃に、1年くらい毎日のように対応していた常連のお客様から、急にお叱りをいただいたんです。

私は『今までフランクだったのになぜ怒られたのだろう』と理解できずにいたんですが、その時に上司から『どんなに仲が良くても、親しき仲にも礼儀ありということを忘れるな』と言われ、そこからずっと大切にしています」

単発のイベントから継続的な付き合いをつくり、新たなチャンスをつかむ

▲対話でのコミュニケーションを大切にしている前田

前田は、「KAITORI GO」の企画、運営を担当するようになってからは、以前と仕事のスタンスが変わったという。

前田 「例えば、お客様から何かメールが来たらすぐに返信をする、商談が終わった1時間後には商談の内容をまとめたメモをお礼と一緒に返信するなどを心がけています。そういうコミュニケーションにスピード感を持って仕事をするということは、店舗の時にはなかったかなと思います。これまでKOMEHYOの店舗がなかった場所で、多くの新しいお客様との接点になることを目的の一つにしている買取イベントでは、重要視すべきポイントなんです。」

スピード感あるコミュニケーションを心がける前田は、提携企業に自身の熱意を伝えることを大事にしている。

前田 「取引先様に対しては、こちらからお願いに行っている立場ですので、自分たちから熱意を伝える必要があります。そしてそれを伝えるためには、直接お話できた際のコミュニケーションがすべてです。だから、『もっと気持ちを伝えたい』という気持ちを、リアクションの早さで表すようにしています。いち早く反応することを意識することで、KOMEHYOに対する興味を持ってもらうことが必要だと考えています」

前田は「KAITORI GO」の今後の目標についてこう語る。

前田 「今後は買取イベントという短期的な取り組みを越えて、取引先様と継続的に長いお付き合いをしていくことが目標です。

買取イベントで成功した百貨店や商業施設に対して、年に1、2回のイベントだけでなく、ずっと出店させてもらうためにはどうすべきかを考えています。

最近では過去の実績だけでなく、注目度が高い「サステナビリティ」の観点から興味を持っていただくことが増えてきているので、出店に対しても追い風が吹いていると感じています。」

一方で、前田は自分自身のこれからの目標も描いている。

前田 「社内外含めいろいろな方とお話する機会があり、多角的なものの見方ができるようになりました。そういった中で、新しいビジネスチャンスはいっぱいあると感じています。

個人の目標としては、10年後には自分で新しいビジネスモデルを作りあげて、それをコメ兵ホールディングスの1つの柱に成長させたいですね。

今はまだ情報収集の段階だと思っていますが、これまで培ってきた企画力、折衝力などを活かしていつかはこの会社で新しいビジネスを作りたいなと思っています」

前田はこれからも、「KAITORI GO」の目標、そして自分自身の目標に向かい、熱意をもって挑戦していく。