「こういうお店で働けたら」と思ったものの、入社してみたら……

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▲2019年4月にコメ兵に入社した杉浦慎治

2019年4月、15名の新入社員がコメ兵の仲間に加わりました。

そのうちのひとり、名古屋本店本館の時計フロア(以下、N2)に配属となった杉浦慎治は、以前コメ兵で時計を購入したことがきっかけで、会社に惹かれたと言います。

杉浦 「初めてコメ兵で時計を購入したときは、品揃えの豊富さにまずびっくりしました。こんなに時計を取り扱っているお店があるなんて。また、USEDなのにとてもきれいで、店員さんの取扱い方も丁寧で時計を大切にしているなという印象を受けました。
そして、接客もとても感銘を受けました。ほかのお店では、気になるものを見せてもらうだけでしたが、コメ兵ではいくつも提案をしていただき、何本もショーケースから出して見せてもらいました。選択肢を広げてもらったことで、納得のいく買い物ができました」

「こういうお店で働けたら」という憧れを持ってコメ兵に入社した杉浦。しかし入社当初の仕事は、「わからないことだらけ」だったと言う。

現在杉浦は、時計の接客販売が主な仕事。接客すると頭が真っ白になって、商品説明が存分にできなかったことも。

杉浦「時計という商品の特性上、ブランド、モデルの説明に加え、ご使用いただく上でご注意いただきたいことなど、多くの説明が必要です。しかし、お客様を前にすると、極度の緊張で、自動巻とクォーツの違いが説明できなかったこともありました。
また、商品の説明をただすればいいということではなく、お客様が納得できるよう、言葉や話し方を考えて話すことも大切だと気づきました」

そんな杉浦を助けたのは、マンツーマンリーダーの存在だった。

信頼できる先輩が近くにいるから、安心して仕事ができる

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▲ 「マンツーマンリーダー制度」で長渡とペアになった杉浦

コメ兵では「マンツーマンリーダー制度」と称して、新入社員に対し3カ月間、同じフロアの若手先輩社員がOJTなどを通して業務を教え、サポートしていく制度を設けている。

杉浦のマンツーマンリーダー担当になったのは、入社4年目の長渡麻央だった。長渡は入社以来ずっとN2で販売を行い、バイヤーもこなす。マンツーマンリーダーに就くのも、今回で3回目だ。

杉浦 「初めて長渡さんの接客を見たときのことが、すごく印象に残っています。提案の仕方やお客様に寄り添った話し方を見て、ますます憧れが強くなりました」

杉浦は入社当初、マンツーマンリーダーの存在に何度も助けられたという。

杉浦 「長渡さんは自分が忙しくても、なんでも教えてくれます。たとえば私の接客を見ながら、こういう言い方の方がいいとか、この伝え方はとてもよかったなど、フィードバックをくれるんです」

そんな長渡も新入社員のとき、マンツーマンリーダーの先輩から教育を受けた。

長渡 「信頼できる先輩が近くにいるというだけで、安心して仕事に来ることができました」

もちろん、マンツーマンリーダーだけでなく、コメ兵では先輩社員みんなで新人社員をサポートしようという風土が整っている。

杉浦 「ある日、電話で自動巻の時計が止まってしまったという相談を受けたんですね。そこで間違った回答をしてしまったのですが、すぐに横にいた先輩がメモで答え方を修正してくれたんです。

その方は別の業務で忙しそうにしていたのに、自分の対応も気にかけてくれたんです。そのときは本当に、フロアの方全員に見守ってもらえているなと感じられました。配属される前に聞いてはいましたが、ほんとにいい人ばかりで。安心して働けています」

やがてロレックスの販売もできるように

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そんな杉浦は入社したばかりにも関わらず、マンツーマンリーダーをはじめとする先輩社員に支えられながら、メキメキと成長していった。

長渡 「配属から 1週間たったころ、杉浦が朝一で自分からアプローチをして、接客に入っている姿が見られた日がありました。とても頼もしかったです。その日は 10本近く販売できて、本人も自信が少しついたと思います」

そのようにして少しずつ、杉浦は仕事に対する緊張がほどけ、お客様との会話を楽しむこともできるようになっていった。

そんな杉浦はやがて、仕事で忘れられない瞬間と出会う。何度もご来店いただいている顧客様の担当をしたとき、接客の甲斐あってロレックスの商品を購入いただいたのだ。

杉浦 「最後にお客様から『名刺いただける?』と言っていただき、名刺交換をさせていただきました。そのときに『感じがいい子だなと思ったので』とおっしゃっていただき、非常に嬉しかったです。 そのときかけていただいた言葉で、自分の接客が認められたように感じ、またお越しいただきたいと思いました」

高額品を扱うということで、責任感が増したという杉浦。彼は今後の目標をこう語る。

杉浦 「直近では 7月の研修バッジを外すためのテストに合格することです。将来的には、お客様から自分宛てに来てもらえる販売員になりたいと思っています」

知識を教えるだけじゃなく、信頼関係を築ける先輩がいる

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コメ兵の新入社員は、先輩社員の支えによって安心して成長できる環境がある。その一方で教育をする側は何を大切にしたり、気をつけたりしているのだろうか。

長渡 「一人ひとり性格が違うので、教える相手に合わせて教育するように今までやってきました。
杉浦くんの場合は真面目な性格で、教えたことに対してすごく忠実に、正確にやろうとします。ですので、変な言い回しにならないように、細かい言い方などには特に気をつけて伝えるようにしています」

ほかにも、長渡は杉浦が緊張しやすく心配性なのを見通し、考えるより先にやってみる方針で、教えたことをすぐに実践してもらうようにしている。

長渡 「最初は汗をかきながらやっていますが、何回かやるうちにスムーズにできるようになります。スモールステップを設定して、それに向けて 1歩ずつ行うことも伝えています」

長渡たちの支えもあって、着実に成長を続けている杉浦。そんな杉浦の成長を、長渡はどのように見ているのだろうか。

長渡 「杉浦くんは最初、何をするにも私の後をついてきていました(笑)。それが今では、高額のロレックスも対応できるようになっています。堂々としていて頼もしいです。

杉浦くんは大きな声でのあいさつや、さわやかな笑顔ができ、姿勢がいいことが長所です。これは言ってもすぐにできるようになることではありませんので、強みになります。こういった基本的なところを大切にして焦らず着実に成長していってほしいです」

最後に長渡は「知識だけではなく、接客も楽しんでほしいなと思います」と加えた。このようにマンツーマンリーダーは、新入社員に知識などを教えるだけではなく、信頼関係を築き、精神的にも支える存在になっている。

また、マンツーマンリーダーが新入社員とフロアメンバーの懸け橋となり、新入社員がいち早く活躍できるよう、フロアの全員が成長を見守り、サポートをしている。

今年も15名の新入社員が大きく成長していくことが楽しみだ。